DEEPCOOL CH160 MESHで「中身ぎっちぎち」のPCを組む

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ちょっと前までゲーム用(ベンチマーク用)として使っていたPCを、暫定的にメインPCとして使っています。

メインPCの構成をどうしようかなーと考えつつ、デスク近くに2台のPCを置いて使う場合にNZXT H1 V2の高さが気になり、スモールファクタながら割と組みやすそう&値段も安いケースが出てきたので今回はそのケースに中身を入れ替えました。

買ったのはDEEPCOOLの「CH160 MESH」。CH160は2024年夏に発売になったケースですが、サイドパネルをガラスパネルからメッシュパネルに変更したバリエーションモデルとして、2024年末に発売されました。
一時期は「光るPCパーツ」を積極的に選んでいましたが、結局イルミネーションの設定を変えたりなんだりするのが面倒になり、現在はイルミネーションに力を入れた構成やパーツを使っているわけではないので、今回はメッシュタイプを選択しました。

小さいながら組み込みしやすい構造のDEEPCOOL CH160 MESH

ではCH160 MESHに早速パーツを組み込みながら、各部を見ていきます。

左側面パネルがメッシュ仕様になったCH160のバリエーションモデル

通常のCH160との違いである左側面パネル。メッシュ目は細かく、中身が薄く透けて見えます。

サイドステーが2本追加されているのもCH160 MESHの追加要素

サイドパネルを開けるとCH160にはない、CH160 MESHだけの「サイドステー」が取り付けられていることがわかります。

メッシュになったことで側面からの吸排気に対応しました。それに伴い水冷クーラーのラジエーターやファンなどを取り付け、よりエアフロー重視の構成でも組めるようになったのがCH160 MESHの機能的な変更点、特徴です。

ちっちゃいけれど、拡張スロットは3段分なのがうれしい

背面、特に注目したいのが拡張スロットの数。mini-ITX向けの小さなケースですが、3スロット分用意されています。
CH160は最大厚で3スロット、最大長で305mmまでの拡張カードを搭載できます。

mini-ITXマザーボードなのでPCI Expressの拡張スロットは1本しかないので「3枚の拡張カードに対応している」ではなく、「1スロット利用で最大3スロット厚の拡張カードが利用できる」と言う方が正しいかもしれません。

要するに、小さいけど高性能なビデオカード搭載できるケースってことです。

なおここで残念ポイントを挙げるとすれば、サイドパネルの固定ネジがハンドスクリューではないこと。年がら年中パーツ交換を行うような構成でもないのでいいっちゃいいんですが、最近はハンドスクリューが当たり前なのでちょっとびっくり。

組み込み時は左右に加え、上部のパネルも取り外せる

実際のパーツ組み込み時は左右のパネルだけでなく、上部のパネルも取り外して3面から内部アクセスできる状態にして作業を行います。

小さくてもここまでガバっと空くのでmini-ITXの小さなマザーボード上にパーツやケーブルを取り付けていくのもそこまで苦にはなりません。

また左側面・下のUSB端子などが備わったI/Oパネルも取り外すことができます。
厚みのあるビデオカードを取り付ける際はここも外すとスムーズに取り付けることが可能です。

フロントI/Oのケーブルは結構長い

フロントI/Oのケーブルは長め。配線しやすいメリットがある反面、後述しますが取り回しがちょっと悩ましいというデメリットもあります。

端子としてはUSB 3.2のAが2つ、Cが1つ。それと3.5mmのステレオイヤホンジャック。
電源ボタンは単色のイルミネーションも備わっています。(後述)

というわけで詰め込みました

だいぶすっ飛ばしますが、一通りパーツを組み込むとこんな感じ。

これまで使っていたCPUクーラーは「NZXT H1 V2」に組み込まれた簡易水冷で、これを使い回すのは難しかったので、ケースと同じDEEPCOOLの「ASSASSIN IV」に交換しました。
かなり大型のクーラーですが、CH160は全高170mmのクーラーを搭載できるのでかなり余裕を持って取り付けることが可能でした。

フロント側はちょっとごちゃついてますね。
SFX電源なのでケーブルは短めなのでそこまでごちゃつかないかなと思っていたんですが、ビデオカードの補助電源の変換ケーブルが太く長くてあまりスマートにまとめられなかったのが原因。
ここはそのうち、もう少しいい感じの6+2pin(8pin)→12VHPWR端子への変換ケーブルに取り替えて、もう少しキレイにしたいと考えてはいます。

あと、フロントI/Oのケーブルもビデオカードの取付後、上を通すか下を通すか、前を通すか……が悩ましく、これも少しごちゃついてしまった理由ですね。
ビデオカードの全長がもう少し短ければ、フロント側の隙間を通してもう少しまとまりよくできた気がしますが、ご覧の通り、そんな隙間はないくらいにみっちみちになっているので、うまくビデオカードのクーラー・ファンに触れないように束ねて誤魔化しました。

組み終わり – メッシュから透けて見えるのがかっこいい

組み替えにかかった時間は、NZXT H1 V2からパーツを取り出す部分も含めてだいたい1時間くらい。
結構短時間で組めるくらいには、スモールファクタでも作業しやすいケースです。

メッシュパネルからパーツが透けて見えるのがよい

フロント部分のごちゃついた配線も、メッシュパネルであれば隠せます。
それでいて薄ら中身も見えるので、光りもののパーツを全然使っていなくても、自作した感はあって満足度は高め。

チラ見えするGEFORCE RTXのLEDサインがかっこいい

電源を入れると一部パーツのイルミネーションがメッシュ越しに見えるのもいいですね。
ド派手に光るゲーミングPCはそこまで好きじゃないんですが、一切中身が見えないのも寂しく、ワンポイントで主張する程度のイルミネーションが見えるのはオシャレな感じでよくないですかね。

電源ボタンはDEEPCOOLのイメージカラーであるエメラルドグリーンに発光します。
青や白のLEDに比べると眩しくないですし、これもワンポイント光ってるくらいなので、ド派手イルミ否定派でも許せるんじゃないかなと。
なお、ストレージのアクセスランプとして点滅したり、他のカラーに変更する機能はありません。

自作初心者にもオススメできる、扱いやすいスモールファクタケース

ケースギミックとしておもしろいものもないので、サクッと組み立てる以外に紹介のしようがないDEEPCOOLのCH160。
ただ、そのおもしろさの無さ=作りの素直さとも言えるので、玄人の自作erから初心者自作erまで、好きな構成のマシンを組みやすい万人受けするケースです。

位置付けとしては数年前に流行ったCooler Masterの「NR200P」が近いかも。あれに比べると価格なりにパネルが薄っぺらいとかネガティブな面もありますが、大型のビデオカードやAIOクーラーの搭載が容易という点では、かなり属性は似ているんじゃないでしょうか。

対応マザーボードもmini-ITXのみなので拡張カードもビデオカード1枚の搭載しかできません。ですが、意外と大型のクーラー、ビデオカードも搭載できますし、PCの用途が決まっていて今後大きく構成の変更もしないのであれば、完成した1台を組む目的にもオススメです。

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