H1 Version2で組んだPCの中身をごっそり取り替えた

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正直、変える気なんて1ミリもなかったのに……。

先日公開した記事で紹介した「NZXT H1 Version2で組んだPC」ですが、ワケあって中身をごっそり取り替えました。

ごっそり取り替えたので、取り替えた理由や選んだパーツについて、その理由を簡単にご紹介していきます。

ごっそり取り替えた理由: 検証機材として活用する必要が出た

NZXT H1 Version2で組んだPCの主な用途はゲーム用。これが十分にこなせるだけの性能・内容で組んでいるので動きには一切の不満がありません。

が、最近は「新しいパーツのベンチ・レビュー」の依頼が多く、その度に「最新の環境でベンチマークを行う」ために機材一式を借りる手配や、それを用いての環境構築も面倒で……。
借りていられる期間は実際そこまで長くないことも珍しくなく、色々なメーカーさんにお願いをして機材を揃えるとなると、全部揃ったタイミングからベンチマークを行って……って、結構ハードなんですよね。

なので「じゃあ、手元のマシンを(そこそこ)最新のベンチマークに使えるようにしてしまおう」というのが、ごっそりパーツの取り替えを行った理由です。

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取り替えたパーツその1: ビデオカード

MSI Radeon RX 6800 XT GAMING X TRIO 16G
購入当時としては安い90,000円ポッキリで買えた「MSI Radeon RX 6800 XT GAMING X TRIO 16G」

最初に取り替えたのはビデオカードです。

GeForceは最新のRTX 4000シリーズ、RADEONもRX 7000シリーズが発表されてしまったので1世代前になりますが、それでも「ハイエンド」といえるビデオカードが手元にないと最新CPUとの組み合わせで行うベンチマークの、出てくるスコアの見栄えがあまりよくありません。

厳密には手元に「NVIDIA RTX Aシリーズ」のビデオカードもありますが、コンシューマー向けのGPUではないので一般的な構成でのベンチマーク結果を載せるべき場面では不適当。
最近はビデオカードの在庫も潤沢になり、次世代GPUの登場もあって従来製品がだいぶお買得に手に入るようになったので「RADEON RX 6800 XT」搭載のビデオカードに買い替えました。

購入したのは「MSI Radeon RX 6800 XT GAMING X TRIO 16G」。
いくら安くなってきたとはいえ「1番上」を買うには厳しいものがあったので「上から2番目」ですが、4K60fpsくらいは余裕なのでベンチマーク用の構成に組み込むなら丁度いいくらいでしょう(多分)

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取り替えたパーツその2: マザーボード

MSI MEG Z690I UNIFY
Amazonアウトレットで40,000円で買えてラッキーだった「MSI MEG Z690I UNIFY」

続いて交換したのがマザーボード。

NZXT H1 Version2でPCを組んだ記事で「オーバークロックしないからCPUは「Kなし」!」「だからオーバークロック機能のない「B660」で組むぜ!」と書いてますが、レビュー用に借りるCPUが「Kあり」だったりするので、そうなると一番いいマザーボードで試すしかないとなるわけです。

そこで選んだのが「MSI MEG Z690I UNIFY」です。
一番いいマザーボード=最新と仮定すると、今時点の最新・最上位はチップに「Z790」を搭載したものになるんですが、Z690とZ790でそこまで内容に差はなく、さらにベンチマークで利用する範囲であればその差はないも同然。
次世代の製品が出てきたことで値段もだいぶ手頃になっていたので「じゃあ、これでいいか」となりました。

取り替えたパーツその3: メモリ

G.SKILL F5-5600J3636D32GX2-RS5K
DDR5-5600で32GB×2で50,000円で購入した「G.SKILL F5-5600J3636D32GX2-RS5K」

マザーボードを取り替えたのでメモリもDDR4からDDR5へ取り替える必要がありました。

ついでを言えば「このパーツを検証するなら最新のメモリで、これくらいの動作速度のを使ってくれよな!」なんていう指定があったりもするので、その動作速度が担保できるメモリを買う必要があり……。

現状、IntelのCPUのメモリの定格動作クロックは第13世代で「DDR5-5600」です。
なのでDDR5-5600で動作するメモリから、これまで使っていたDDR4のメモリ同様に「32GB×2」で、お値段がお買得なものを探して購入。
今回選んだのは「G.SKILL F5-5600J3636D32GX2-RS5K」です。

購入候補は他にもありましたし、DDR5-5600での動作は定格クロックではなく「X.M.P」でプロファイルを読み込んでのオーバークロック動作なんですが、レビューを担当した機材で「メーカーが用意してくれたメモリーがG.SKILLだった」ので、それに倣って手元の環境も同じシリーズから適当なものを選んだ次第です。

予定外支出になったけど性能には絶対に不満が出ない環境になった

「予算はだいたい20万円、3年は使えるマシンとして組もう」なんて言っていたのに、組んで3ヶ月の間に中身がごっそり変わってしまいました。完全に予定外支出です。
なんなら取り替えたパーツ代の合計で、最初に組んだ構成でもう1台組み上がります。

まぁ、こんなことを言っていても来年になって「CPUソケットが変わりました!」とか「UEFIのアップデートでもZ690は最新CPUに対応しません!」とか言われる可能性もありますが、まぁそれはそれということで。
ひとまずメインのPCではない「2台目のPC」が、当初の目的以外でも活躍させられるようになりました!という話でした。

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