NTTドコモ、ahamoユーザー専用の「ahamo光」を発表、3,630円~で使える1Gbpsのネット接続サービス

ケータイ

NTTドコモから2023年6月20日、同社のオンライン専用プラン「ahamo」の利用者向けに、新たにインターネット接続サービス「ahamo光」の提供を2023年7月1日から開始すると発表がありました。

ahamo光はNTT東西の光ファイバー「フレッツ光」を用いたインターネット接続サービスで、受付開始となる2023年7月1日時点では「最大1Gbps」の速度でサービスを提供します。
月額料金は最も安い集合住宅(マンション)向けのプランで3,630円(税込)と安価なのも特徴です。

従来の携帯電話向けの料金プランよりも安価で注目を集めたahamo同様に、インターネット接続サービスとしてはかなり安価で注目を集めるahamo光について、本記事では料金やサービス内容、また注意事項について解説していきます。

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ahamo光の月額料金

ahamo光の月額料金は戸建てと集合住宅(マンション)とで異なりますが、どちらの契約であっても「NTT東西のフレッツ光+プロバイダ」や他社の「コラボ光」と比べても安く設定されています。

速度 最大1Gbps
建物種別 集合住宅 戸建
月額料金
(括弧内は定期契約なしの料金・解除料)
3,630円
(4,730円/3,630円)
4,950円
(6,600円/4,950円)
対応プロバイダ 自社ISP
接続方式 IPoE(IPv4 over IPv6はOCNバーチャルコネクトを提供)
メールアドレス 提供なし
オプションサービス ひかり電話、ひかりTV(等)※ドコモ光に準ずる
申込方法 Web
※ドコモショップ店頭での手続きサポート(2,200円)の対象
契約後の手続き Webのみ

ahamo光の最安料金は「定期契約(2年契約)」を適用した場合の料金です。もちろん定期契約なしでも契約は可能ですが、定期契約の有無の差額が毎月1,000円ほど、解除料も半年分の差額にも満たないため、特別な事情がない限りは定期契約ありでの契約がオススメです。

インターネット接続には「プロバイダ(ISP)」が必要ですが、ahamo光にはプロバイダ料金が含まれています。ドコモ光では「今まで使っていたプロバイダを引き継いでドコモ光を利用する」ことができましたが、ahamo光では安さのために専用プロバイダの利用が必須です。

インターネット接続方法は「IPoE」の提供のみとなり、接続に必要なルーターのレンタルサービスの用意もありません。
「OCNバーチャルコネクト」に対応したルーターを別途購入することが利用に際しては必須となりますが、安価なモデルであれば5,000円前後で購入できるため、ルーターのレンタルサービスがないことはあまり大きなデメリットにはならないはずです。

その他のオプションサービス等ですが、ahamo光ではパソコン向けのメールアドレスの発行がありません。固定電話が利用できる「ひかり電話」などには対応しているため、ここは必要に応じ申込を行えば利用することが可能です。

また「ahamoらしい」のは申込窓口がWebに限定されることでしょう。スマートフォン向けの料金プラン「ahamo」も「オンライン限定プラン」として申込はWebから、契約後の各種手続きもWebからとなりますが、ahamo光も基本的にすべて「自分でWebでやれ」となっています。

ahamo光は「ahamoユーザー専用」

冒頭で「ahamo利用者向け~」と書いている通り、ahamo光を利用するには料金プランがahamoになっている携帯電話番号が必要です。

これだけ聞くとahamo光の申込条件はシンプルですが「ahamo光はahamo専用」にはいくつかの罠がありますので、これを以下で解説していきます。

罠その1: 契約名義

ahamo光を申し込むには携帯電話の料金プランがahamoになっていることが絶対条件ですが、これに付け加えて「ahamo光とahamoの契約名義が同一」であることも条件になっています。

あり得そうなパターンとしては子供の携帯電話が親の名義での契約で、子供が自立した先でahamo光を申し込もうとすると、名義相違が発生して申込ができない可能性があります。
対処方法としては「携帯電話の名義を親から子に変える(郵送手続)」「ahamo光も親名義で申込を行う」などがあります。Web申込なので親子が離れて暮らしていても手続きをお願いしやすいのはahamo光のメリットかもしれませんが、名義相違にだけは注意が必要です。

罠その2: ahamoからプラン変更 or 解約するとahamo光も解約になる

ahamo光は「ahamoを利用していること」が契約条件です。

そのためahamoからeximoやirumoなどNTTドコモの他の料金プランへ変更を行ったり、他社へのりかえを行うと「ahamoを利用していること」という条件を満たさなくなってしまいます。
条件を満たさなくなった場合はahamo光は解約となってしまいます

インターネットが利用できなくなるのは困る場合はahamoから他プランへの変更や解約を行う前に「ahamo光をドコモ光や他の光に変更する手続き(事業者変更)」を行うことで、ネット回線自体の解約を防ぐことができます。
事業者変更には1~2週間ほど完了までに時間がかかるため、完了までの期間はahamoから他プランへの変更や解約が行えなくなってしまうことは覚えておきましょう。

スマホもネットも安く抑えたい人には魅力的なahamo光

ahamo光の魅力はとにかくその料金の安さです。
ahamo+ahamo光で合計6,600円で済むのは以前のスマートフォン1台分の料金で、スマホもネットも必要十分なサービス内容で利用できるのはかなり魅力的です。

弱点を挙げるとすれば「ルーターを自分で用意しないといけない」や「ahamoを解約する際の光の扱いが面倒」あたりがありますが、ahamo・ahamo光を自分でネット申込できる人であればそこまでハマることもないでしょう(多分)(きっと)

ahamo光と同時に発表されたNTTドコモの新料金プランと併せ、携帯電話・インターネットの料金見直しを行ってみてはどうでしょうか。

▼ 同時発表されたドコモの新料金プランの解説記事