「ドコモのツートップ」「ツートップ戦略」
覚えている人はどのくらいいるでしょうか。
色々なメーカーが色々なスマートフォンを矢継ぎ早に市場に投入してきたスマートフォン黎明期、消費者からすれば「何を買ったらいいのかわからない」状況がありました。
すでに国内市場でのiPhoneのシェアは高く、iPhoneを選びたければドコモ以外を選べ、そんな言われ方をしていたのが2013年の夏。
苦肉の策で「色々ある中でも、コレを選べばOK」と、Android陣営の中ではイメージの良かったXperiaとGalaxyからそれぞれ「Xperia A SO-04E」と「Galaxy S4 SC-04E」を大プッシュしたのがツートップ戦略です。
その結果がどうだったのかは敢えて書きません。長くなるし。
ツートップ戦略に乗せられたわけではありませんが、思い出深いガジェットを語る「思い出のガジェット Advent Calendar 2019」の参加記事として、今回は筆者がスマートフォンを手にしてから初めて1年近くメイン機として愛用したXperia A SO-04Eについて、だらだらと書いていきます。
Xperia A SO-04E
Xperia A SO-04EはNTTドコモの2013年夏モデルとして、2013年5月17日に発売になったAndroidスマートフォンです。
同年2月にはデザイン・スペックを刷新した「Xperia Z SO-02E」が大ヒット。同機に続けとXperia Zよりも万人受けを狙った機種として、先のツートップ戦略の追い風もあって100万台以上出荷された大ヒットモデル。
筆者は発売の翌日に購入。元々買う予定はなかったんですが、実機のMintを見たら一目惚れでした。
本当に今でも気に入っているため、デスクの手の届くところに置いてあります。
初期化済でデータも入っていないんですが、定期的に電源も入れています。が、もう発売から6年半も経ってるんですね。
ちょっと信じがたいんですが、スペックを書き出してみると古さを感じます。
モデル名 | Xperia A | ||
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型番 | SO-04E | ||
本体カラー | White・Black・Pink・Mint | ||
OS | Android 4.1.2(発売時)→Android 4.2.2 | ||
CPU | Qualcomm Snapdragon S4 Pro 1.5GHz×4(クアッドコア) |
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メインメモリ(ROM) | 2GB | ||
ストレージ(ROM) | 32GB | ||
外部ストレージ | microSDカード (最大64GB) | ||
ディスプレイ(画面)サイズ | 4.6インチ [解像度(1280 x 720px)] HD Reality Display |
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メインカメラ | 有効画素数約1310万画素 積層型CMOSイメージセンサー“Exmor RS for mobile” |
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フロントカメラ | 有効画素数約31万画素 CMOSイメージセンサー |
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バッテリー | 2,300mAh | ||
サイズ | 約131 x 67 x 10.5 mm | ||
重さ | 141g | ||
その他 | 赤外線通信 おサイフケータイ ワンセグ NOTTV 防水・防塵(IPX5/8・IP5X) |
スマートフォンなのに赤外線通信(IrDA)搭載だったのも時代を感じますね。まだフィーチャーフォンがメインという人も珍しくなかった時代だったもんなぁ。
だからこそ「何を買ったらいいかわからない」くらいに、色々なメーカーから色々なスマートフォンが、夏モデルや冬モデルという時期を無視して発売になっていたりもしたんですが。
スペックをじーっと見ていると気付くのは「幅67mm」。コンパクトサイズのXperiaの系譜もXperia A SO-04Eの爆発的ヒットが始祖なのかもしれません。
ホーム画面に並ぶアプリアイコンに時代を感じます。
この壁紙を見ると「Xperiaだなぁ」と思う人も多いかも。PS3以降のソニーのデバイスって、こんなふにゃふにゃ~としたラインの入った壁紙がデフォで入ってましたね、そういえば。
まだ電源ボタンは円柱(シリンダー)型。生体認証はXperia Z5の指紋認証が最初でしたね。
Xperiaといえばこの電源ボタンが外観上のトレードマークでした。
一番手前側のボタンはカメラボタン。一度は廃止されたんですが、Xperia A SO-04Eで復活しました。長押しでカメラが起動するのはやっぱり便利。ISO感度とEV補正はマニュアルで行えたので、カメラボタンを利用してのクイック起動とセットでカメラとしても活躍してもらいました。
手に持ってみるとしっくりきます。
これでも当時は大きいなぁ…と感じたんですけどね、iPhone 5と2台持ちだったので。
NTTドコモ向けのXperiaとしては最後のバッテリー交換可能なXperia。
バッテリーパックのSO09ことBA950は入手性が高く互換バッテリーも安くて助かりました。バッテリー単体のチャージャーも売っていたのでモバイルバッテリーではなくバッテリーパックを2~3個持ち歩いて切れそうになったら入れ替えて使ってました。
au向けの「Xperia UL SOL22」ともバッテリーパックが共通だったので、最終的には売場から下げた同機をバッテリーチャージャーとして職場の裏で充電してましたね。
Xperia A SO-04Eで忘れちゃいけないのが初音ミク。
発売時に「初音ミクみたいな色してるなぁ」と思ったら、本当に「Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E」としてコラボモデルが発売され、BluetoothレシーバーのSBH20のグリーンが同梱されていました。
SBH20のグリーンは国内未発売。海外では普通にXperia周辺機器として単品で購入できました。
プリインストールのアプリや壁紙といったものを除き、ハードウェアとしての違いはリアカバーのみ。バッテリーパックが交換できるXperia A SO-04Eなので、feat. HATSUNE MIKUのリアカバーを手に入れればなんちゃって初音ミクモデルにできたりもしました。
feat. HATSUNE MIKUのFTFをごにょごにょ…なんてのもこの時代ならではでしたね。
あ、初音ミクも今でも大好きです。可愛いよね。
「だらだらと書いていきます」の通り、本当にだらだらと長々書いてしました。
スマートフォンでもフィーチャーフォンでも、ギミックに珍しいものがあったり、歴史として一石を投じた一台は手元に残しているのですが、そういう見方をするとXperia A SO-04Eは何もそういうものがありません。悪く言えば「Xperia Zを一般受けするようにした一台」みたいな、廉価版的な位置付けでもあるわけで。
それでも手元に残しているくらいには、本当に気に入った一台なんです。
丁度LINEを活用するようになってスマートフォンにメイン番号を移すようになったり、メインとして使うからには…と色々と「スマホならではの便利」について考えながら試行錯誤して使ったのがXperia A SO-04Eでした。
なんとなく今でも、新しい機種が出る度に無意識にXperia A SO-04Eの影を追っている気がします。
だからというか、今年買ったiPhoneもiPhone 11のグリーンでしたし。
毎年毎シーズン、色々なスマートフォンを買っては「そのときのベストバイ」は記事に書いたりしていますが、Xperia A SO-04Eくらい愛してしまう一台に、2020年は出会えるといいなぁ。