懐かしのMDがミニチュアサイズで帰ってきた!Maxell MD ミニチュアチャームがスゴくいい

オーディオ

先週くらいに話題になっていたガシャポンの新作「Maxell MD ミニチュアチャーム」を回してきました。

懐かしのMDが“ガシャポン”に。曲名書き込むラベルも付属
バンダイ ベンダー事業部は、マクセルが1993年~2013年頃に製造・販売していたオーディオ用メディア“MD”(ミニディスク)の「Maxell MD」をミニチュアチャーム化。「Maxell MDミニチュアチャーム」として、1月第2週より全国...

自宅最寄りのガシャポンが多く列ぶ場所には入荷がなかったのか、または筆者が入荷を見落とし既に完売したのか取扱がなかったので、自転車で10分ほど行った大型スーパーのガシャポンコーナーまで行ってきました。

年齢のどのあたりを「MD世代」とするのかはわかりませんが、筆者が最初に手に入れた自分だけの音楽視聴環境はMDだったのでかなり思い入れがあります。完全に「おっさんホイホイ」ですが、ここは全力で釣られてやろう!と数回まわしてきた次第です。

小さくてもちゃんと「MD」している

このガチャッと適当に置いたときのカラフルな見た目こそ「MD」ですよね。

「Maxell MD ミニチュアチャーム」ですが、すごく小さいのにちゃんとMDしてます

クリアのカートリッジの中でディスク盤面がキラキラと輝く見た目はMDそのものです。
シャッター部分が開閉するようなギミックはありませんが、ちゃんと別パーツで色分けされていたり、カートリッジ表面の凹凸なども再現されています。

複数個を適当にガチャッと置いたときのカラフルな見た目も「MDならでは」ではないでしょうか。
MD全盛期、コンポの周りや自分の机の上に、こんな風にMDを何枚も置いてあったのを思い出します。

遠目に見るとミニチュアとは思えないくらい、精巧に作られています。

ラインナップは「カラーMD」と「COULER(クーレ)」から、それぞれ3色ずつの全部で6種類。

カラーMDは1990年代、MD黎明期に発売された初代とのことでさすがに現物を見た記憶はないのですが、COULERは2000年代に発売された製品なので見た記憶どころか使っていた記憶もあります。

手元に1枚だけ残っている当時使っていたMDと比べてみるとMaxell MD ミニチュアチャームの小ささがよくわかりますね。
だいたい大きさは1/3~1/4くらいでしょうか。本当に小さいのにMDらしさを再現していて満足度は高めです。

逆に厚みはほぼ現物サイズ。ここまで同じように薄くすると強度的な問題も出てきますし、中にディスクが封入されたような見た目にするにはある程度の厚みが必要だったのでしょう。
そう考えるとMDって、当時もカートリッジにディスクを封入し、傷や汚れから守るためのシャッター機構なども盛り込んでこのサイズだったわけで、かなり頑張っていますよね。

ちなみにちょっとこそばゆい感じのおまけで「ラベルシール」が付属しています。

録音した内容をここに曲目で一生懸命書いてMD表面の窪みに貼るんですけど、貼るとMD毎のデザインやキラリと光るディスクが見えなくなってしまうので筆者はケースのラベルに一生懸命記入する派でした。

ラベルシールの下には「SP」「LP2」「LP4」のチェックボックスがあるのがニクい。笑
2000年発表のMDの拡張規格「MDLP」で、LP2・LP4を選ぶとそれぞれ録音時間が2倍・4倍に増えます。
もちろん圧縮率が上がるので音質は犠牲になるんですけど、当時の安いイヤホンでは全然聞き分けができませんでした。というより、それしか知らなかったので音の良い悪いがわからなかったんですよね。

余談ですが、筆者宅にMDの録再環境(つまりコンポ)がやってきたのが2000年で、丁度MDLP対応機器が各社から出てきたタイミングでした。で、我が家に来たのは「MDLP非対応」のコンポ。
非対応機器ではLP2・LP4で録音されたMDの再生はできなかったのでMDLPを使うこと自体があまりありませんでした。
もちろん、中学生の少ないお小遣いでCDのレンタル代もMDのブランクディスク代も払っていたので、後者の支出が減らせるMDLPは憧れでした。

平成レトロに乗っかって、第二弾やMDプレイヤーの復活に期待したい

なんでこのタイミングでMDのミニチュアなんだろう?と思いましたが、きっと世間で流行っている「平成レトロ」に乗っかってなんでしょう。

約20年前にはMDやCDといったディスクメディアがここまで廃れるとは思いませんでした。
大人になったら「いつかハイエンドコンポを買ったりするんだろう」と考えていた時期もありました。
でもポータブルプレイヤーの買い替え先はいつしかメモリーオーディオだけになりましたし、そうなるとCDの録音環境や音楽視聴環境もコンポからPCにシフトします。すると、カセットやMDといったポータブル機器で主に使うメディアを扱えるコンポの新製品は市場で需要がなくなり消えていったわけです。

その「いつか」への憧れが捨てきれず、MDにだけ残っている音源を聴くにもMDの再生環境が何も残っていないのも気になり、2年前には中古で若い頃に手の出なかった欲しかったMDコンポを中古で購入しました。

正直現代においてMDの優位性って何もないんですよね。それでもせっかく当時を懐かしむ流れが来ているのだから、何かしら新規にMDを聴けるハードウェアが出てきてくれてもいいのにな~と。

とはいえ、個人的には思い入れがカセットテープやCDよりもあるMDにスポットの当たったアイテムが出てきてくれたことはすごく嬉しいので、ぜひ第二弾、第三弾と出てきてくれることに期待しています。ソニーのMDW74CRとか、中学生が絶対好きな黒とのツートンで格好良かったのでぜひ。

▼ Maxell MD ミニチュアチャームが回せるお店は以下で調べることができます。

Maxell MD ミニチュアチャーム
Maxell(マクセル)のMDがミニチュアチャームになって登場!レトロでかわいい全6種のラインナップ!