MDコンポがほしい

オーディオ

令和も気付けば4年目ですが、最近になって「MDコンポ欲しい熱」が高まっています。

MDコンポが欲しいワケ

理由は色々あるんですが「部屋にあったらなんかかっこいい」「当時MDに録音したものをまた聴きたい」あたりが主。

部屋にあったらなんかかっこいい

多分世代的なものなんだとは思いますが、部屋にオーディオコンポがあるのって憧れるんですよね。

筆者の場合はカセットコンポこそ家にあれど父親のものだったので触れることを許されず、CD視聴環境もプレステのみ。
MDコンポは中学生にあがった年(2000年秋)に我が家にきたので、同級生らよりは早くにMDの録音・視聴環境は手に入れていましたが、長時間録音の「MDLP」には非対応でした。
丁度MDLP対応機器が最上位モデルだったり普及価格帯の機種に置き換わっていったり……という過渡期だったと記憶しています。

「MDLPいいな~」と思っていても中学生のお小遣いやお年玉でポンと買い替えできるものではありません。
またMDLPの頃にもなると各社からポータブルMDプレイヤーに魅力的な製品も出てきて、これに合わせるようにMDコンポもよりスタイリッシュで高機能なものも増えてきたので、いつか買い替えたいという憧れの存在になっていました。

が、高校に進学した頃には
 ・パソコンへの音楽取込環境が手元にある
 ・iPodがWindowsへ対応、近しいスペックの他メーカーのプレイヤーも登場
となり、バイト代で東芝Gigabeat G20を購入したのでMDでの視聴を切ってしまい、以降はMDコンポへの興味を失いました。

後にMDコンポも「HDDコンポ」などコンポ自体に音源を保存し、対応するポータブルプレイヤーに楽曲転送が行えるようなPCレスでDAPを使える製品なども出てきてそれに興味もあったんですが
 ・決して安くはない
 ・対応するDAPを使っているとは限らない
 ・PCを持っているのでわざわざコンポを使う理由もない
などもあり、こちらも手を出さず。

それでもなんとなくは「コンポが部屋にあったらいいな~」と憧れはずっと抱いているんですが、すっかりオーディオの視聴環境はPCなりスマートスピーカーにシフトして、昔ながらのデッキ型のオーディオを揃える必要性もなく。
もし買うなら「ストリーミングサービスにも対応した機器」を選びたいところですが、そうした機器を選ぶと今度はピュアオーディオの世界のように深い沼に沈みそうな点も厄介です。

当時MDに録音したものをまた聴きたい

19のRock Hills最終回が録音されたMD。よくよく見ると「回」が「会」になっていたり。

直近干支1週分くらいは2~3年おきに引っ越しをしていたので、すぐに使わないものは全部段ボールに放り込んだままクローゼットや屋根裏部屋に放ってあったんですが、昨年頭に部屋のおおきな模様替え(&DIY)に注力した結果、そんな未開封荷物の整頓にも手を出すようになりました。

その中で中学生の頃に録音したMDがザクザクと出てくる。
CDから取り込んだものであれば曲を聴くだけなら各種ストリーミングサービスや、CDそのものを持っているのでいくらでも今からでも聴くことはできるんですが、ラジオ番組の録音はこのMDを聴く以外に方法がありません。

例えば中学生時代、一番聴いていた19のラジオ番組「Rock Hills」の録音は、番組内で即興で弾いて歌った未発表曲の宝庫ですし、文化放送のアニメ関連の番組も好きだった回が結構あるので、そういうのを久々に聴こうと思うとMDの視聴環境が必要です。
(あの頃はまだ「A&G」なんて呼んでなかったっすね、文化放送。)

MDコンポの新品がない

令和の時代にMDの視聴環境が欲しいという時点で「そりゃそうだろ」なんですが、MDコンポの新品ってもうないんですよね。

「そういやティアックが割と最近までMDデッキ出してたよね」とそんな記事を読んだ記憶があったので調べたんですが、そのモデルも既に生産完了してました。

ティアックはなぜMDデッキを作り続けるのか? そこには “録音を見捨てない” 信念があった (1/2) - PHILE WEB
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SONYで最後にMDスロット搭載のコンポ・NAS-M700HD

じゃあ中古で買おう!と、試しにSONYの生産終了品でMDスロットがついたモデルを探してみると、一番最後にMDスロット搭載だったのは2008年発売のNAS-M700HDまで遡る事になります。

状態の程はわかりませんが、中古で探すとだいたい4~5万円くらい。
もっと簡素なモデルで探せばさらに安く2~3万円くらいで購入可能です。全然、金額としては大したことはないものの、ついつい凝り性なので「あの頃憧れたモデル」を見つけて購入したいと考えてしまうのがヲタクの性。
なかなかコレを買おう!というモデルに出会えません。

再生できるようにするだけなら「Hi-MD」という手段も

MDコンポで丁度いいものが見つからなければ、MDに録音されたものをPCに取り込んで再生できるようにするという方法もあります。

それがMD末期に追加された「Hi-MD」という規格とそれに対応したプレイヤーの組み合わせ。
Hi-MD対応機器はPCとUSB接続できるだけでなく、これまでMDに記録してきたデータをPCで再生できる音源として取込(転送)できるのが特徴です。

MD対応製品が終息するタイミングで、MDの音源をPCでも聴けるように!と対応した機器が飛ぶように売れたのも気付けば10年以上前。
その当時に人気を集めたSONYの「MZ-RH1」はかなりの高額で取引されている状態ですが、MDコンポにこだわらず「なんでもいいから部屋にコンポがほしい」「MDに録音された音源を他で再生できるようにしたい」とするならば、MZ-RH1を買うなり借りるなりしてしまう手もあります。

……あの当時は手元に「再生できるMDプレイヤー」があったのでスルーしたんですが、買っておけばよかったなぁ。

でもやっぱりMDコンポがほしい

これから買おうと思って丁度いいものに出会えるかはなんともわかりませんが、やっぱりMDコンポが欲しいんですよね。

CDを買ったり借りたりして帰ってきてコンポのCDスロットに放り込んで、歌詞カードを見ながらコンポの前で正座して聴く。
とりあえずMDにまるっと取り込んで、数日したら気に入った曲だけ残して空いた場所に他の好きな曲を取り込んで、並び替えて自分のベスト盤を作る。

こういう、MDの頃の聴く楽しみみたいなものがなんだか恋しい。
新譜の発売日を迎えたら0時頃にApple Musicを立ち上げるともう聴けるってのも便利な時代だし、MVコミで発売より前にいつでもネットで聴けてしまうのも凄い時代なんだけど、お気に入りの曲を耳に入れるまでの不自由さも、それコミで「やっと聴けた」という体験が楽しみとして良かったんだろうなーと最近になって思うのです。

幸いにも近所には巨大なブックオフとそこそこ大きいハードオフもあるので、そのへんを定期的にチェックしつつ、中学生の頃に憧れたMDコンポは正確な型番を覚えているわけではないのでそのあたりも調べつつ、のんびり欲しいMDコンポを探していきます。

あ、でも「我が家にコンポ余ってるよ!まだ使えるよ!邪魔だよ!引き取って!」みたいな話があったらTwitterあたりで教えてください。