2021年9月8日から提供が開始されたNTTドコモのeSIM。
いつの間にか筆者の手元、それも普段使っているスマートフォン、タブレット、ノートPCと全てのモバイル機器がeSIMに対応していたため、モノは試しにと1回線、eSIMへの変更を行ってみました。
申込・設定に際して個人的にちょっとわかりづらいと感じた部分もあったので、今回はそのあたりをご紹介。
申込はドコモオンラインショップから
eSIMへの変更は「My docomo」ではなく「ドコモオンラインショップ」から手続きを行います。
eSIM提供開始の発表時から案内されていたことですが、新規契約・他社からののりかえだけでなく、既にNTTドコモを利用している場合でもeSIMへの変更はドコモオンラインショップからの手続きとなる点は改めて注意が必要です。
EIDはコピペできない、32桁、手入力×2回
NTTドコモでのeSIMの申込は「すでにeSIMに対応した機器が手元にある状態」でないと申込ができません。
eSIM対応機器の「端末情報」などに記載されている32桁の「EID」を申込時に入力する必要があります。
このEIDの入力ですが、コピー&ペーストで貼り付けることができません。
32桁もある長いEIDを手入力する必要があります。また、入力値に誤りがないか二度入力する必要があり、かなり面倒です。
eSIMの設定に必要な情報はメールで「送られてこない」
本記事のタイトル回収です。
eSIMへの変更手続きの際、連絡先メールアドレスの選択・確認が設けられています。
ドコモオンラインショップやMy docomoで手続きを行うと、その手続きの控えは原則メールでの通知、さらに専用ページで帳票(PDF)の確認が行えるのですが、それらにはeSIMの設定に必要な情報が記載されていません。
以前、ワイモバイルでSIMカードからeSIMに切り替えた際は店頭手続きだったこともありますが、eSIMの設定に必要なプロファイルをダウンロードするのに必要なQRコードなど、必要情報が記載された控えをもらっています。
また、My Y!mobileでeSIMの再発行を行う場合も帳票と同じようにQRコードや必要情報が画面上で確認できます。
メールにもない。帳票にもない。さらにMy docomoやドコモオンラインショップの購入・手続き履歴でも設定に必要な情報が見られない。じゃあどこで確認するんだ?となるわけですが、NTTドコモの場合、ドコモオンラインショップの「ご利用ガイド」のページにeSIMのプロファイルダウンロードのQRコードが用意されています。
このQRコードを、eSIMへの変更手続きの際に入力したEIDの機器で読み取ることで、eSIMのプロファイルがダウンロードされ、あとは画面の指示に従い操作することでeSIMの設定が完了します。
このQRコード・eSIMプロファイルですが、eSIMへの変更手続きで入力したEIDの端末以外で読み取ってもエラーになります。「eSIMに対応した機器は後で購入するので、適当なEID(例えば家族のスマホのEID)を入力して事前にeSIMを契約する」といったことはできなくなっています。
「新しいものは試してみよう」の精神でNTTドコモのeSIMに飛びついてみたわけですが、ドコモオンラインショップでのSIMカードからeSIMへの変更手続きは非常に簡単でした。変更に際し事務手数料がかからないのも良いですね。
既に他社でeSIMを利用中の筆者の「こうだろう」という思い込みはあれど、手続き後の設定についてはサイトやメールでの案内・誘導に課題があると感じました。
これからNTTドコモ、そしてahamoでeSIMの申込をする場合に限らず、契約・変更手続きの後にどこでeSIMの設定に必要なQRコードを確認できるのかは事前に確認しておくといいでしょう。
※2021年9月9日 2時追記
eSIM契約手続き後のメールに「設定方法が記載されていないケースがある」とドコモオンラインショップのお知らせに掲載されました。いずれ修正されるようです。