手のひらにライカの画質を – HUAWEI P9 タッチ&トライレポート #HWJTT2016

ケータイ

「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング」 東京会場のイベントレポートに続き、同会場にて一人一台タッチ&トライを行うことができたSIMフリースマートフォン「P9」をご紹介。

ファーウェイすげー!と言いたくなっちゃう。「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング」 東京会場に参加してきました #HWJTT2016
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P9は2016年6月に発売になった、ファーウェイのハイエンドスマートフォン。
一番の売りはあの「ライカ」がカメラの監修を行った高画質なダブルカメラです。
もちろん、スマートフォンの基本スペックとしてはオクタコアCPUのKirin 955を搭載し、メインメモリ(RAM)も3GB、通信面ではLTE-Adovancedに対応し下り最大262.5Mbpsの高速通信が可能と、現状のスマートフォンの中では最上位クラスの性能を誇る一台です。
これだけのハイエンドモデルながら発売当初は6万円強と抑えめの価格で発売し大人気となりましたが、つい先日、約1万円の値下げを敢行。さらには新色の「レッド」「ブルー」が1,000台限定発売になり、まさにSIMフリースマートフォン市場を蹂躙する勢いで攻勢にかかっている一台とも言えます。

今回、イベントの最中に合計で1時間半ほどの短い時間ですが、店頭でさわる以上にはじっくりとP9のあれやこれを確認することができましたのでタッチ&トライのレポートをお送りいたします。

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アルミボディが美しいボディをチェック

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まずはフロントから。
ディスプレイサイズは5.2インチと大画面や大型に分類されるP9ですが、左右のベゼルが狭い(狭額縁)ため、パッと見では大きく感じません。
今回僕の座席に割り当てられたP9はグレーですが、シルバーの場合はベゼル部分がホワイトになります。
また、会場での展示はありませんが新色のレッド・ブルーの2色についてもベゼルカラーはブラックです。

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背面は金属感が漂う、かなり高級感のある佇まいです。
僕としては背面がガラスパネルや光沢塗装で指紋がベタベタになるのがとにかく嫌いなので、P9の背面はかなり好み。

ここでも新色の話に触れておくと、レッド・ブルーの2色は光沢になっているため見た目の印象がかなり変わってきます。

http://tabxtab.net/2016/11/review-huawei-p9-red/

P9に興味を持った人は是非、フロントベゼルと背面、それぞれの組合せで自分庫のみの一台を選んでくださいまし。

中央にあるのが指紋認証のセンサーです。
右手・左手、どちらで持っても丁度人差し指が届く位置に配置されていることで、瞬時に指紋認証を行うことが可能になっています。
また、この位置にあるメリットが他にもありますが、これについては後述。

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端末のエッジ部分は表側、裏側、どちらにも周囲を囲むようにダイヤモンドカットが施され、背面とはまた違った金属の輝きを放っています。
本体の厚みは6.9mmとかなり薄いのですが、この加工によりエッジが落とされさらに薄く見えるのもデザイン的な特徴であり、また持ちやすさにも貢献している部分です。

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本体下部には充電端子とイヤホンジャック。
充電端子はUSB type-Cコネクタを採用しています。
最近の統計では、新しい携帯電話・スマートフォンを購入してから買い換えるまでのサイクルが平均36ヶ月と言われています。
今から購入する機種で最新規格に対応しているのは将来的に出てくる周辺機器・アクセサリが利用できるでしょうから嬉しい進化とも言えるでしょう。
もちろん、USB type-Cのケーブルなども同梱されているため、P9の本体と一緒にACアダプタ・ケーブルを購入するといった必要もありません。

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ここは僕が一番、カッコイイ!と思った部分。
電源ボタンにモールドが加工されており、指先で触れた際にすぐに電源ボタンだ!とわかるんですね。
メタルなボディと相まって、デザインのワンポイントにもなっており、メカっぽいモノが好きな人にはグッとくるところではないでしょうか。

処理能力

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P9がどれほど快適に動くのか。ひとつの目安として挙げられるのはベンチマークスコアです。
トークセッションの中でGAPSIS 長田編集長がAntutuBenchmarkで計測した結果が表示されていましたが、95,000ほどのスコアが出るようです。
モバイルプリンスは96,000だった!とも言っているため、大体100,000弱のスコアが安定して出ると考えてもいいでしょう。

参考までに筆者の手持ちのXperia X Performance SO-04Hで計測した結果は117,422でした。
約2万の違いはありますが、昨年発売のXperia Z4やXperia Z5 Premiumなどのハイエンド機種のスコアが悪いときで45,000~、良いときで80,000程度だったと記憶していますので、P9のベンチマークスコアは十分に高い、高性能といえるでしょう。

ライカ監修のダブルカメラ

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P9一番の特徴である、ライカが監修したダブルカメラ。
RGBセンサーとモノクロセンサー、どちらも1,300万画素と高画素なのはもちろん、他社メーカーのハイエンド機種にも劣らないレンズ構成6枚という仕様になっているのも見逃せないポイントです。

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また、撮影後の仕上がりについて「フィルムモード」から変更可能で
・標準 (Standard)
・鮮明な色 (Vivid)
・ソフトな色 (Smooth)
の3種類から選択する事が可能になっています。

フィルムカメラはもちろん、レンズ交換式のカメラを使った事がある人であればわかると思いますが、フィルムやレンズによって同じカメラでも撮れる写真の色合いが変わってきます。
この質感の違いもライカ監修となっており、気軽に雰囲気のある写真を撮影可能になっています。

さらに保存形式に「RAW」を選択することも可能。
AndroidアプリのAdobe LightroomやPhotoShopはもちろん、PCの同ソフトウェアを用いよりこだわった現像・加工を行う事も可能です。
もうこれだけでも、P9のカメラの本気度が伝わってくるはず。

P9とXperia X Performanceで撮り比べ

せっかくこれだけカメラ機能を売りにしたモデルです。
同じくCyber-Shot、α(アルファ)といった自社カメラブランドを誇り、レンズにも力を入れているXperia X Performanceと撮り比べてみました。

特に明記がない限り、左側(先に来る側)の写真がP9、後に来るのがXperia X Performanceです。

サンドイッチを撮影

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好みの分かれるところですが、P9の方が再現性が高いと感じたのはパンの耳の部分。
耳の茶色のグラデーションが自然ですね。
Xperia X Performanceも十分健闘しており、過去のメシマズと言われたカメラからは改善していますがP9には幾分負けるといった印象です。
淡いグラデーションの再現性の高さには、P9のダブルカメラのうち、明暗度を捉える事に特化したモノクロセンサー側が役立っています。

一つ補足をしておくと、Xperiaシリーズも今冬モデルのXperia XZ、Xperia X CompactからRGBC-IRセンサーという新型センサーに変更されています。
より正確なホワイトバランスを取得できるようになったのが売りとのことなので、それらと比較した場合の差は縮まる可能性も大いにあります。
が、実売8万円以上するハイエンドモデルと、実売5万円強で購入できるP9では、P9の方がコスパに優れていると言えます。

カメラとMateBookを撮影

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今回はデスクの上に置いた、カメラとMateBookを被写体に撮影しました。
違いがハッキリ出ているのがMateBookのキーボード。白、またはクリーム色のキーボードは天井の照明を強く反射してしまうため、どうしても白飛びしがちな部位です。ですが、P9はキーボードのキーの隙間、もっと言えばキーの刻印があることまでハッキリと捉えることができており、ここでもP9のカメラ性能の高さを確認することができました。

P9の豊富なカメラモードを試す

P9の売りであるライカ監修のダブルカメラ。
様々な撮影モードが用意されていますが、今回限られた時間の中でいくつかの撮影モードを試してみました。

ワイドアパーチャ

一般的に上手に見える写真のひとつに、上手にボケた写真という見方があります。
P9はダブルレンズ・ダブルセンサーを生かし、撮影後にも好きな場所をボカすワイドアパーチャという撮影モードが用意されています。

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撮影画面では「どこにフォーカスを当て」「どのくらいボカすか」を選択できます。
カメラが好きな人であればわかるのですが「フォーカスポイント」と「絞り値・被写界深度」を簡単にコントロールできるようになっているんですね。

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こちらは通常通りに撮影したもの。
この時点でも十分キレイです。

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そしてこちらはワイドアパーチャで、極限までボカした状態。
丁度いい被写体がなかったためこのような作例になっていますが、他社スマートフォンにある「ボケ効果」と比較すると自然なボケを作り出すことが可能になっています。
風景を撮影する際、敢えて手前を入れてぼかし、捉えたいものをクッキリ撮影するといったことも容易に行えるため、とくにInstagramなどのSNSを好んで使う人には向いている機能とも言えます。

モノクロ撮影

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ダブルカメラの片方、モノクロセンサーを活かしたモノクロ撮影も試してみました。
最初から「明るさ」を基準としてモノクロ画像を撮影するため、モノクロであっても自然なグラデーションを再現できるのはP9の強みです。

プロモード

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さらに写真にこだわってP9を選ぶ人にオススメしたいのがプロモード。
シャッタースピード、絞り、ISO感度、ホワイトバランス、これらのステータスを全て手動で設定し撮影を行うことが可能です。

シャッタースピードは2秒。絞りはP9で一番開放した状態であるF2.2。窓に本体を押し付け手ぶれを抑えた状態だったので思い切ってISO感度は200まで落として撮影したのが上記の作例。正直、スマホのカメラとは思えないほど鮮明に、精細に撮影ができました。

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参考までにこちらはXperia X Performanceにて撮影。
「プレミアムおまかせオート」で夜景がキレイに撮れる!というのがXperiaのカメラの売りですが、しっかり設定を行い撮影したP9と比べると暗く物足りなさを感じてしまいます。
センサー同様、Xperiaも今冬モデルからプロモードに近い各種設定変更が可能になってはいますが、カメラの総評としては多彩なカメラモードも含めるとP9に軍配をあげたいですね。

マクロ撮影

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カメラモードではありませんが、もう一つ気になったのがマクロ撮影。
スマホのカメラって、ちょっとしたメモとして使う場面も多いのでマクロでどこまで寄れるかって結構大事なんですよね。
実際の作例の通り、P9のカメラはマクロ撮影もバッチリ。
フォーカスに迷う事もなくこの距離で撮影ができましたので、メモの撮影はもちろん、食事や花の撮影といった比較的被写体との距離が近い場面でも活躍すること間違い無しです。

指紋センサー

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外観のご紹介の際に指紋センサーの位置について触れていますが、この通り片手で持った際に丁度人差し指が指紋センサーの位置に来るためスマートに指紋認証を行いロック解除を行う事が可能になっています。
センサーの感度も良好で、画面がオフの状態(スリープ状態)からのロック解除も高速。
さらにこの指紋センサーには色々なショートカット・ジェスチャーを設定することが可能になっています。

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同じ会場に参加されていたosa氏も書かれていますが、一例として指紋センサーをシャッターに割り当てる事が可能になっています。

その他にも便利なショートカットがありますので、これはまた別記事にてご紹介していきます。

まとめ

ほとんどが売りであるカメラ機能のレポートとなってしまいましたが、P9の凄さが伝わったんじゃないかと。

実売5万円強の価格ながら処理能力はここ一年で発売されたハイエンドモデルとほぼ同等。
さらにライカ監修の高画質カメラが搭載されていて、ボディも7mmを切る薄型ボディ、しかも金属製で加工精度も高くて手に取ったときの満足度はかなり高い。
ここまで書き出すと、本当にP9がお買得だ!というのもわかってもらえるはず。

SIMフリースマートフォンなので、通信会社にも縛られず利用できるのも魅力です。
※au・及び同社回線を利用した格安SIM(MVNO)事業者では利用不可です。要注意。
普通に機種変更で最新ラインナップから選ぶ以外にP9も加えて検討してみるのも案外アリです、是非。

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