こども用のSuicaを大人Suicaに切り替える

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この春から筆者の娘が中学生になりました。
こう書くとまるで今が春先のような気になりますが、もう半年も前の話なんですよね。そして半年間、意外と出番がなく今になって気づき、手続きを行ったものがあるので覚書です。

こども用Suicaは自動的に大人用Suicaに切り替わらない

JR東日本が提供する「Suica」ですが、紛失時の再発行などに対応するため「My Suica(記名式)」として名前などの情報を記録することが可能になっています。
この仕組みを活用し小学生以下を利用者として記名することで、Suicaを利用して電車やバスなど公共交通機関を利用した際に発生する運賃が小児運賃としてSuica残高から差し引かれる「こども用Suica」が提供されています。

こども用Suicaの発行にはみどりの窓口のような有人窓口にて、記名する名前=子供が小学生以下である証明書(保険証等)を提示しないと作成、購入する事ができません。

そのため「中学生になった時点で、自動的に大人用として利用できる」と筆者は思い込んでいたのですがそうではなく「小学校卒業年の3月31日まで有効」で、それ以降は通常のMy Suica(記名式)への切替が必要です。

多分作成時にも説明はあったと思いますし、JR東日本のMy Suica(記名式)のページにもハッキリと書かれています。が、もう作ったのもだいぶ前の話なのですっかり忘れていたわけです。

「こども用Suica」には有効期限があり(小学校卒業年の3月31日まで有効※1)、期限が過ぎると使用できなくなります。引き続き、大人用としてご利用になる場合は、Suicaエリア内にあるJR東日本の駅のみどりの窓口、話せる指定席券売機(オペレーターによる対応)または多機能券売機で大人用に変更する手続きを行ってください。
※1 満12歳に達する日(誕生日前日)以後の最初の3月31日

こども用Suicaに関するご注意 – My Suica(記名式)・Suicaカードの購入|購入方法|Suica:JR東日本

切替はみどりの窓口、または「多機能券売機」「話せる指定席券売機」で

ではこども用のSuicaは、どのようにして通常のMy Suica(記名式)に切り替えればいいのでしょうか。

答えは上で引用したJR東日本の説明文にまるっと書いてあるのですが

  • みどりの窓口
  • 多機能券売機
  • 話せる指定席券売機

にて、こども用Suicaから通常のMy Suica(記名式)への切り替えを行うことができます。

「黒い券売機」が多機能券売機。こちらであれば切り替えを行うことができます。

筆者宅から最も近いJR東日本の駅にはみどりの窓口がなく、1駅先に行けばそれはもう立派なみどりの窓口もあるんですが、多機能券売機は最寄り駅にもあったのを思い出したのでそれで切り替え手続きを行いました。

こども用Suicaを入れると切り替えを促す画面が表示されるので、あとは「確認」を押すだけ。簡単。

こども用Suicaを作成・購入する際は混雑するみどりの窓口に並んで保険証等を出して……とかなり面倒だったのですが、切り替えを多機能券売機で行うだけなら一瞬です。

券売機のメニューで「Suicaのチャージ」の項に、Suicaに関する様々な手続きが行えるような旨が添えられていましたので、これを選んであとはこども用Suicaをチャージするとき同様に券売機に挿入するだけ。
今後券売機の機器更新等があればメニューが変わる可能性もありますが、こどもの年齢を確認する書類を提出するとか、オペレーターと通話しないといけないなどもなく、本当にあっさりと切り替えることができました。

薄ら残る「小」の字。でも、運賃はもう大人。

薄く「小」と印字跡が残る娘のSuica。いつまで残っているかも親としては楽しみです。

娘のこども用Suicaは晴れて今日から大人のSuica、普通のMy Suica(記名式)に切り替わりました。

SuicaなどICカードの定期券を利用したことがある人ならわかると思いますが、ICカードに乗せている情報が書き換わっても、印字は意外と前のものが残っていたりします。
繰り返し情報の更新・印字の更新を行っていくと綺麗さっぱり消えるものもあれば、ずっと残り続けたり、新しい印字の方が薄く見づらかったり、なんというか「その人の歴史が残る感じ」が筆者としては結構好きだったり。

娘がこのカード型のSuicaをいつまで使うかはわかりません。高校生にあがって電車通学をするかもわかりませんし、Apple Payなどスマートフォンに統合してしまった方が便利な部分も多いので、早々にそちらに切り替えてしまうかもしれません。
が、今回切り替えても薄く残った「小」の字が、いつまで残っているかはちょっとだけ、親として見守っていきたいなと思いました。

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