NTTドコモが3月18日発表し、3月25日からスタートする5Gサービス。
これまでとは料金プランが異なるなど、契約・購入するにあたり気になる点は多く「○○な場合は、どうなるの?」といった書き込みがSNSに溢れかえっています。
そこで今回は、NTTドコモの5Gサービスの「こういうときは、どうなるの?」について、筆者があちこちで確認してきた内容をまとめてご紹介。
あくまでも「現時点でわかっていること」「現時点での回答」となり、新サービスの開始前後はギリギリで「やっぱりできません」なんて回答に変わることもあるので、参考程度に読んで頂ければと。
また、料金プランそのものは以下の記事で解説しています。こちらとセットで読んで頂ければ、きっとNTTドコモの5Gサービスについて理解できる(はず)
Xi(4G/LTE)やFOMA(3G)から5Gに変えた月の料金はどうなる?
NTTドコモが現在提供中の4GサービスのXiや3GサービスのFOMAから、5Gへ変更する場合は料金プランが変更になります。
例えば機種変更にあわせてプランを変更する場合は「買い換えた日から」と「翌月から」が選べるのですが、3G→4Gや4G→3G、そして今回の3G/4G→5Gのように世代を超えた買い換え=契約変更では「買い換えた日から新しい料金プラン」が適用されます。
実際の請求額ですが「基本プラン」「データパック」など、基本使用料については
・3G/4Gのプラン利用料は請求されない
・買い換えた月の利用料は、5Gの基本プラン分のみが請求される
となります。
使ったデータ量と通話料は別計算
ただし、5Gに買い換えた月の「使ったデータ量」と「通話料」の請求は、3G/4Gで加入していたプランに応じ変わってきます。
●ギガホやギガライト、ウルトラデータパックなど「単独プラン」に加入中の場合
利用中の料金プランがギガホやギガライト、それ以前に提供されていた「データS~L」「ウルトラデータL/LL」に加入中の場合、5Gギガホ・5Gギガライトに変更を行うと「月初まで遡り、利用したデータ量と通話料を加入した5Gプランの内容・条件で請求」となります。
例えばウルトラデータLパックで20GB利用済み、速度制限中の電話番号を5Gに契約変更し料金プランで5Gギガホを選んだ場合は「月初から100GB使えるうちの20GBを使った状態」となり、速度制限が解除されます。
●シェアパックに加入中の場合
家族でデータ量をわけあって利用するシェアパックを利用中で、5Gギガホ・5Gギガライトにプラン変更を行った場合、それまでに使ったデータ量や通話料の請求・計算が変わってきます。
例えば「ウルトラシェアパック30」に加入中で、5Gに変更するまでに30GBのうち10GBを利用しているとします。
この場合、5Gに変更してもシェアパックで利用した10GBはリセットされず、残りは20GBのままとなります。
5G変更後のデータ通信量は5Gギガホであれば100GBまで(キャンペーン中は無制限)、5Gギガライトであれば最大7GBまで通信可能です。
5Gの料金プランは2年契約「なし」。今の2年契約はどうなる?
今回発表された5G向けの料金プラン「5Gギガホ」「5Gギガライト」は2年契約がありません。
通常、現在2年契約加入中で、2年契約のないプランへの変更や2年契約のみの解約は契約解除料が発生します。
ですが、現在2年契約に加入中で「5Gギガホ」「5Gギガライト」へ変更する場合は「解約金保留」となり契約解除料がすぐには発生しません。
解約金保留とは?
上図を見て頂くのが一番わかりやすいのですが、2年契約のあるプランから2年契約のない5Gギガホ・5Gギガライトに変更した場合、変更した時点では契約解除料は発生しません。
元々のプランの2年契約の契約更新月までに5Gギガホ・5Gギガライトを解約してしまうと契約解除料が発生し、その契約更新月以降であれば契約解除料がかからなくなります。
「まだ2年契約の途中なので、2年契約のない5Gには変更できない」なんてことはないのです。
5Gと4Gでおトクなデータプラスは利用できる?
2台目のスマートフォンやタブレットが毎月1,000円で利用できるおトクなデータプラス。
5Gでも「5Gデータプラス」としてサービス内容はそのままに提供されます。
しかし気になるのは「2台とも5Gじゃないといけないのか」でしょう。
スマホは5Gに買い換えたけどタブレットはまだ4Gを使っているとか、`その逆でスマホは4Gだけどタブレットは5G対応を使っているなんてことは今後十分にあり得る組み合わせです。
実際、2020春夏モデルと発表された新機種の中に「5G対応タブレット」は用意されていないため、スマホは5Gに買い換えたけど、タブレットは今まで使っていたものを使い続けるとか、これから発売になる2020年モデルのiPad Proを買い足す場合は「スマホは5G、タブレットは4G」の組み合わせになってしまいます。
答えとしては「5Gと4Gの組み合わせでも、データプラスの利用はOK」です。
1台目 | 2台目 |
---|---|
5Gギガホ | データプラス |
ギガホ・ギガホ2 | 5Gデータプラス |
ただ「1台目が5Gギガホの場合、2台目のデータプラスは5Gでも4Gでも、月間30GB以上の通信で速度制限」となりますのでそこだけは注意が必要です。
データ量100GB!キャンペーン中は無制限は魅力的!契約だけ5Gにしたい!
SNSでの反応が特に大きかった気がするのが5Gギガホのサービス内容。月間のデータ容量が100GB、さらにキャンペーン期間中は無制限ともなれば、動画をガシガシ見たい人、家の固定回線を兼ねて使いたい人には魅力的です。
ただ、今使っているスマホはそのままに契約を5Gに変更することは可能かどうかは気になります。
5G対応端末をドコモショップに持っていけば変更可
NTTドコモで利用中の電話番号を「契約だけ5G」に変更したい場合は「5G対応端末」を持ってドコモショップに行けば、5G契約へ変更・5Gギガホへの変更が可能です。
「5G対応端末」は必ずしもNTTドコモが取り扱っている機種である必要はありません。例えば今後発売になるauやSoftBankの5G対応端末でもOKですし、SIMフリーの5G対応端末でもOK。
ただし「技術基準適合/認定マーク(通称・技適マーク)」が確認でき、さらに「5Gに対応していること」の確認もできないと、5G対応端末として受付することはできません。
契約を変更できても5G非対応端末での動作は保証外
上に書いた通り、5G対応端末を別に買うなり借りるなりし、ドコモショップで自分の契約だけを5Gに変更できたとしても、そのSIMカードを5G非対応端末に挿しての動作はNTTドコモの保証外です。
これは筆者の完全な経験則ですが、NTTドコモの4G(LTE)サービス「Xi」が登場した当初から今に至るまで、3G端末に4G契約のSIMカードを取り付けた場合に問題なく利用することができています。
5G契約のSIMカードは専用のSIMカードに切り替わるといったこともないため、それを4Gや3Gまでの端末に挿した場合でも問題なく利用できると考えられます。
5GスマホをSIMフリーモデルや白ロムで購入。契約は5GにしないでSIMを挿して使える?
「5G契約のSIMカードを、5G非対応の機種に挿して利用できるか」の逆パターン。
4Gや3G契約のSIMカードを、NTTドコモから発売された5Gスマホの白ロムや他社から発売された5Gスマホの白ロム、または5Gに対応したSIMフリースマートフォンに挿して利用できるか。
これもNTTドコモとしての公式回答は「動作保証外」です。
こちらも筆者の経験則になるため自己責任で試して欲しいですし、筆者自身も購入後に試す予定の内容ですが。
NTTドコモから発売された4G(LTE)サービスに対応するスマートフォンらの白ロムに、3G(FOMA)契約のSIMカードを挿しても「SIMカードが認識されない」「電話番号は表示されるがアンテナピクトが立たない」など、満足に利用することができない機種も存在します。
ですので、NTTドコモから発売された5G対応端末の白ロムに、5G契約でないSIMカードを挿した場合も利用できない可能性が高いと考えておくといいでしょう。
そしてSIMフリースマートフォンや他社から発売された5G対応端末の場合。
これも4Gに対応した端末に、3G契約のSIMカードを挿入して3G通信・通話は行えますので、5G対応端末についても同じような動作になるのではないかな、と。もちろん機種によっては使えない可能性もあります。
多分、このへんは従来通りだとは思っていますが「自己責任」でお願いいたします。
ワンナンバーサービスは解約→再申込が必要
「ワンナンバーフォン ON01」や「Apple Watch GPS+Cellular」で、スマホと同じ電話番号で通話・通信が行えるワンナンバーサービスですが、5Gへの契約変更時には「一度契約を廃止」して「5Gへの契約変更後に再申込」が必要です。
一度ワンナンバーサービスを解約するため、再申込して使い続ける場合には再セットアップ(認証情報の書き込み)が必要になります。
この再セットアップで「データの初期化」が必要になる場合、予めデータのバックアップなどを行っていないとすべて消えてしまいますので注意が必要です。
▼ワンナンバーサービスについてはこちら
5G対応端末を早くさわりたい!デモ機はいつから並ぶ?
5G対応端末を買うにも、先にさわってから選びたいという人も多いでしょう。
筆者も今回はタッチ&トライに参加できていないため、NTTドコモの5G対応端末はほとんど触れられていません。
そこで実際に動作するデモ機の展示予定についても確認をしました。
機種 | モックアップ展示開始予定 | ホットモック(デモ機)展示開始予定 |
---|---|---|
Xperia 1 II SO-51A | 3月18日以降 | 未定 |
Galaxy S20 5G SC-51A | 3月18日以降 | |
Galaxy S20+ 5G SC-52A | 未定 | デモ機展示予定なし |
Galaxy S20+ Olympic Game Edition | モック展示予定なし | |
AQUOS R5G SH-51A | 3月18日以降 | 未定 |
LG V60 ThinQ 5G L-51A | 未定 | |
arrows 5G F-51A | ||
Wi-Fi STATION SH-52A | モック・デモ機展示予定なし |
上記はあくまでも現時点での確認内容なので「展示予定なし」の機種についても変わる可能性もあります。
Galaxy S20+ SC-52Aのデモ機展示予定がないのには驚きましたが、Galaxy Harajukuや全国各地で実施されるGalaxy Studio等のイベントではきっとさわれる機会があるはず。
とりあえず、発表からこれを書いている最中までに、筆者の周りで「これ、どうなるの」といった質問を受けたり、疑問をSNSらで見かけた範囲を調べた答えは上記の通り。
冒頭にも書いた通り、NTTドコモの5Gサービスは発表にこそなりましたがこれから始まるサービスなので、サービス開始までに「できない」が「できる」になったり、その逆もあり得るでしょう。手続きとして、こんなやり方でスマートに行える!なんてことも出てくるでしょうし、このあたりは随時この記事の更新か、別記事を書くかはわかりませんが、情報のアップデートは随時行っていく予定です。