Nikon Z 7IIに買い替えました

カメラ

年末風物詩として「今年買ったガジェットの中でベストバイ」だったものを紹介する時期がやってきました。
2015年から続く「今年のベストバイガジェット」に今年も参加させて頂きました。

毎回「今年は何買ったっけ」と1年を振り返ってベストを選んでいたんですが、今年はそんなにガジェット買ってないんですよね。
先日「iPhone 12 ProからiPhone 13シリーズへ買い替えなかった4つの理由」という記事を公開した通り、メインのスマートフォンも買い替えてないですし。

メインのPCは「Twitterを快適に楽しめる32コアCPU搭載のWindows自作パソコンを組んだ」とかいうアホな記事を今年の頭に書いていますが、実際に買った&組んだは昨年末の話。
「2021年、マジで何買ったっけ……?」という中で、この年末になって少し大きな買い物をしたのでそれをベストバイに挙げたいと思います。

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Zマウントに乗りかえるまでの話

2021年の僕としてのガジェットの大きな変化はカメラの買い替え。

長らく使ってきたSONYを捨ててNikonへ乗りかえました。
選んだのはZマウント、ボディは「Z 7II」です。

SONYとの付き合いは2009年のα550からなので12年。
当時はまだ珍しかったチルトモニターやバリアングルモニターをSONYのカメラは搭載していたので俯瞰撮影がしやすく、また続くα55以降は他社と比べ連写枚数や動画撮影機能に富んでいたので、動物の撮影や後に子供の撮影を行うのにSONYが最も合っていたのがSONYを選んだ理由です。

2019年には「One mount」と、ミノルタから続くAマウントではなくミラーレス向けに開発されたEマウントへの一本化の発表があり、僕もAマウント最後のフラグシップ α99IIからα7RIIIへ乗りかえました。
このとき「Eマウントに骨を埋めるぞ」くらいの気持ちで10年間かけて揃えてきたAマウント資産を手放し、Eマウントで一通り欲しいレンズや周辺機器まで揃えたんですが……。

レンズ交換式カメラのうち、ミラーレスのシェアは大きく伸長しています。
従来の「一眼レフ」を手がけるCanonとNikonからもミラーレスのラインナップはどんどん出てきましたが、最初はミラーレスの長所を活かしたコンパクトなモデル、つまりエントリー製品が主だったんですよね。
またフルサイズの製品が出てきた当初、工夫はあれど慣熟していない出来映えだったりレンズが揃っていなかったりと「それなら先をいくSONYでいいじゃん」と、AマウントからEマウントの乗りかえの際も、ミラーレスかつフルサイズならSONY一択といった状況でした。

が、気付けば各社ミラーレスのフルサイズセンサー搭載モデルでエントリーからフラグシップまでのラインナップが揃い、レンズも痒いところに手が届かないにしてもだいたい困らない程度には揃ってきたことでSONY以外が魅力的に見えるようになってきました。

そこで色々考えて、SONY以前はNikonユーザーであったこと、店頭で色々さわった中で一番シャッターフィールが心地よかったことなどを理由にZマウントに、Z 7IIへの乗りかえを決めました。

Z 7IIを選んだ理由

Zマウントこと「Nikon Z」の2021年12月24日時点のラインナップは、APS-Cエントリーからフルサイズのフラグシップまで、全部で8機種から選ぶことができます。

その8機種の中から今回購入したのはフルサイズの高画素センサー搭載の「Z 7II」を選んだ理由をつらつらを以下に書いていきます。

4,000万画素超の高画素センサー搭載機じゃないと嫌

SONYのα7RIIIもフルサイズかつ高画素センサーだったので、近しいグレードのモデルへそのまま乗りかえた、と考えるとわかりやすいかも。

撮った写真をポスターサイズに刷るでもしないと高画素機を選ぶ理由もない気がしますが「数字がでっかい!強そう!」という自己満足を満たしたいじゃないですか。

流石にそれだとアホらしすぎるので一応もっともらしいことを言うとすれば、フルサイズセンサーのうちAPS-Cセンサー相当の範囲を切り出すクロップを使った場合でも、高画素機なら2,000万画素程度の解像度が得られるので1台2役になるのも高画素機を使う理由です。

メモリーカードは2枚挿し必須

二つ目の理由がメモリーカード。

Z 7IIはXQDカードか、それより更に高速なCFexpress Type Bカード、それと更にもう1枚SDカードも使えるデュアルスロット仕様です。
僕の場合はCFexpress Type BカードにRAWデータを、バックアップとして同時記録でJPEGデータをSDカードに保存するよう設定して使っています。
α99IIの頃からデュアルSDカードスロットで使ってましたし、過去にメイン側のSDカードが飛んでしまいバックアップのSDカードのデータに助けられたことがあるのでデュアルスロットは必須です。

先代の「Z 7」はXQDカードのシングルスロット。シャッターフィールも好きだしEVFも見やすいし、なんか諸々満足度高そうなカメラだったんですが、デュアルスロットじゃない事だけが引っかかって買えなかったんですよね。


Z 7IIを選んだ主な理由はこの2つ。

昔々は珍しかった「チルト式のモニター」とか「秒10コマ以上の連写性能」も、最近は当たり前の機能・性能なので選定基準の中では全く考えてませんでした。
あとは上にも書いたようにシャッターフィールが好きとかEVFがキレイとか、色々さわった中で一番気持ちよく写真を撮れそうなことが決め手になってます。

Z 7IIの作例

Z 7IIを使い始めて1ヶ月ちょっと。
流石に寒くて全然外に出ていないので少ないんですが、その中から適当に撮った作例を以下に貼っていきます。

作例はすべてRAWデータからJPEGに、長辺1920pxにリサイズして出力したもの。
レンズは「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」、いわゆる大三元の標準ズームレンスを使っています。

主観ですが、Z 7IIで撮る写真は艶っぽい。
グラデーションの出方が上品だったり、フォーカスの合った場所のパキッとディテールが出る感じ。なまめかしいんですが、変にコントラストバキバキの絵とかでもないので手も入れやすいのがいい感じです。

4K60pでの動画撮影なんかも試したいところですが、動画で撮りたい被写体に出会えてないので作例はなし。そもそも写真が撮りたくて選んだカメラなので、静止画でこれだけ気持ちよく撮れているならZ 7IIの満足度は100点満点中の200点って感じです。
(余談ですが、スチルの機材でムービーも代用しよう!はあまり賛同できない派です)

Z 7IIは2021年の文句なしのベストバイ

そういえばZ 7IIの発売って2020年12月なので2021年の製品じゃないんですよね。割と毎年「その年に出た製品」をベストバイに挙げてきたので、昨年末とはいえ今年発売でない製品をベストバイに挙げるのは初めて。

また「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2021」の中だと、数日前にでこにくのでこいさんもZ 7IIをベストバイに挙げていたので「あ、被った!!」となったりもしましたが、それでも僕の中のベストバイはコレしかないと思えるくらいに、Z 7IIが気に入っています。

Zマウント自体は発売当初から「サードパーティには仕様を公開しない」であったり、レンズラインナップの貧弱さから「Nikon終わったな」くらいに思っていたのですが、周りでZを使うユーザーの満足度の高さから、いつからか気になるカメラになっていました。

12年ぶりのNikonのカメラですし、Zマウントは初めてだし、まだまだ慣れていないことも多く使っていて「そうじゃない!」みたいなことも多いんですが、それでも撮っていてワクワクするカメラはだいぶ久しぶり。
2021年のベストバイに挙げるとと共に、しばらくは旅行や学校行事、普段の散歩にブツ撮りと様々なシーンでZ 7IIには相棒として活躍してもらいます。

25日間に渡る今年のベストバイガジェットも明日が最後。アンカーは本企画の発起人、ぜろ(@_0_zero)さんです。Amazon段ボールに埋もれて生きているらしいので、きっと普通とは違うベストバイの紹介があるはず。