NTTドコモが2019夏モデルと同時に発表した新たな携帯電話の購入方法である「36回払い」と「スマホおかえしプログラム」。
すでに4月に発表された新料金プランと組み合わせることでおトクになるだけでなく、従来プランを今後も継続している場合でもその恩恵が受けられるといった説明が行われました。
しかしながら、新プランでは「月々サポート」や「docomo with」といった既存の割引サービス・プランが適用できないともアナウンスがなされており、SNSを中心に「結局、6月以降の買い方がわかりづらい」という反応が多く見受けられるのも事実。
そこで今回は6月以降にNTTドコモで機種を購入する際の買い方や、割引についてまとめて解説していきます。
▼ 新プラン「ギガホ・ギガライト」については以下の記事で解説してます。こちらも併せてどうぞ。
36回払いが追加
NTTドコモの機種購入といえば「一括」「分割12回」「分割24回」から選べるようになっています。
ここに今回の発表で「分割36回」が追加されました。
この分割36回ですが、新プラン(ギガホ・ギガライト)でないと選べないわけではありません。
現在利用中のカケホーダイプランやシンプルプラン、データパックの組み合わせでも36回払いを選択することが可能です。
スマホおかえしプログラムが登場
「月々サポート」や「docomo with」に代わる端末代金の負担軽減施策として「スマホおかえしプログラム」が6月1日からスタートします。
スマホおかえしプログラムは「36回払いのうち、最後の12回の支払いについて端末を返却すれば免除される」というもの。
コレの少し変わっているのは「いつ返しても免除されるのは12回分」「24ヶ月使わないと免除されないわけではない」点で、例えば
・ドコモで36回払いで機種を購入
・24回の支払いを迎える前に、ドコモから他社へ乗りかえた
場合でも、それまで使っていたドコモのスマートフォンを「おかえし」すれば、残った分割代のうち、12回分は免除されます。
スマホおかえしプログラムの適用条件は「対象機種を36回払いで購入していること」となり、こちらも新プランで購入していないといけない、といった縛りは設けられていません。
36回払い同様に、スマホおかえしプログラムも現在利用中のカケホーダイプランやシンプルプラン、データパックの組み合わせでも利用することが可能です。
端末返却時の注意点
スマホおかえしプログラムを利用するにあたり、注意点としては「ドコモが定める査定基準を満たしていること」が条件。
この査定基準ですが、簡単に言ってしまえば「壊れていないこと」や「不正に改造されていないこと」など。
もし査定基準を満たさない場合は20,000円の「故障時利用料」支払うことで免除されるため、残り12回分の支払い総額よりも故障時利用料が安価となるケースもあるため「壊れてしまっているから対象外」と思わず、ここは相談する方が賢い買い替えになるでしょう。
また「ケータイ補償サービス」に加入している場合、故障時利用料は2,000円に減額されます。
同サービスに加入している場合、修理代金の上限は3,000円、全損・水没等での交換費用も5,000円~11,000円となり、残った分割残金次第では修理、交換、そしてスマホおかえしプログラムから選べるため、ケータイ補償サービスは今後も加入した方がお買得なサービスといえます。
「ドコモを解約するので端末の返却をしてしまおう」と考えた場合、解約や他社へののりかえを行った後では「ケータイ補償サービス」も解約されているため、いざドコモショップへ返しに行ったら「基準を満たさないので、20,000円の故障時利用料が必要です」と言われる可能性がある点は注意が必要。
一瞬の不便がありますが、データのバックアップを取り、ドコモショップで返却手続きを行い、問題なければその後に解約やのりかえ手続きを行うとするのがおトクですね。
6月1日以降の機種変更、月サポやdocomo withはどうなる?
月々サポート、docomo with、ついでに端末購入サポートの3つの割引は「5月31日で受付終了」です。
新規契約、他社からののりかえ、機種変更、どれをとっても6月1日以降にこれらの割引を受けたいと考えていても受けることはできません。
その上で、現在ドコモを利用中で月々サポート・docomo withが適用されている場合、6月1日以降はどうなるかは以下の通り。
月々サポート
月々サポートは「次回機種変更時までの適用」となるため、シェアパック等の現在のプランを継続する場合でも、次に機種変更を行う時点で消失してしまいます。
もちろん、既にアナウンスのあった通り「ギガホ・ギガライト」にプラン変更を行った時点でも消えてしまいます。
docomo with
「docomo with」は6月1日以降に「現在のプランを継続して機種変更」をする場合に「月々サポートを適用(購入補助割引の適用)」の選択肢はなくなっているため、継続して適用することが可能です。
「ギガホ・ギガライト」へ変更しない限りdocomo withは今後も継続して適用できるため、機種変更時など料金プランの見直しを行う場面では「docomo withを継続したい」としっかり伝え、料金の見積もりをしてもらわないと損するケースも出てくるかもしれません。
少しややこしいので表にまとめるとdocomo withについて表にまとめたものがこちら。
料金プラン | 支払回数 | スマホおかえしプログラム加入 | docomo with |
---|---|---|---|
カケホーダイ&パケあえる | 36回 | 加入 | 継続 |
未加入 | |||
一括 | 加入不可 | ||
12回 | |||
24回 | |||
ギガホ・ギガライト | 36回 | 加入 | 継続不可 |
未加入 | |||
一括 | 加入不可 | ||
12回 | |||
24回 |
これだけ書いてアレですが「docomo with契約者は新プランに変更しない限り、docomo withは継続できる」ってことですね。
余談ですが、docomo with適用中は「クーポンを使って本体を値引き」するとdocomo withが終了してしまいます。
クーポンの割引額は3,000円~10,000円程度ですから、docomo with適用中はそのままの価格で購入するのがベスト、とも言えます。
これらの情報を箇条書きでまとめていくと
・分割払いに36回払いが追加される
・36回払いは新旧プラン、どのプランでも選べる
・スマホおかえしプログラムは36回払いで買えば加入できる(対象機種の制限はあり)
・スマホおかえしプログラムは新旧プラン、どちらでも加入できる
・月々サポートは次回機種変更で必ず消える
・docomo withは旧プランを継続するなら今後も適用できる
といったところでしょうか。
端的に「このプランが一番おトクになります」とも言い切れないため、今後の機種変更は面倒臭くても店員さんの話を聞いて納得してから買うのがベストかもしれません。
もちろん、当ブログでもこれから今夏発表された機種の本体価格・毎月の料金の試算記事をどんどん公開していきますので、それを参考に「今より安い・高い」を判断して購入してもいいでしょう。
「現在、こういう使い方・料金・割引で、新プランに変えたらどうなるか。」「この機種に買い替えたらどうなるか」といった質問は、お気軽に筆者のTwitterやコメント欄へもどうぞ。