ドコモの「ギガホ」と「ギガライト」、今までと何が違う?

ケータイ

NTTドコモが新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」を発表しました。
5月22日から受付を開始、料金プラン提供は6月1日からを予定しています。

今回はギガホ、ギガライトの概要と、従来プランから大きく変わる部分をピックアップしてご紹介。
月額料金試算は別記事&寄稿記事でで色々と書いていく予定。

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ギガホ・ギガライトの概要

まずは料金プランとしての概要から。

プラン名 月額料金
(2年定期契約加入時)
データ量
ギガホ 6,980円 30GB
ギガライト ステップ4
<~7GB>
5,980円 7GB
ステップ3
<~5GB>
4,980円
ステップ2
<~3GB>
3,980円
ステップ1
<~1GB>
2,980円

料金プラン自体は「ギガホ」または「ギガライト」の2択
従来であれば、音声プランが3種類、データプランはシェアパックまで含めると7種類から選んで組み合わせる必要があったと考えると、ここは売り文句の通り「シンプル二択」になったのはわかりやすくなったと言えます。

音声通話については「通話定額をオプションで足す」という仕組みに変更。
・5分通話無料オプション 700円
・かけ放題オプション 1,700円
から選んで、ギガホらの料金に足せば通話定額が利用できます。

つまり「30GBの定額 or 7GBまでの段階制」から選んで、通話定額は必要なら追加
ドコモのギガホ・ギガライトの選び方はこれだけです。

また、ギガホは30GBを超えた場合、通信速度の制限が行われますが、この制限が「128kbps」から「1Mbps」と、従来比でだいぶ高速な通信制限に緩和されています。
※ギガライトは7GB超過時、従来通り128Kbps制限です。

シェアはないけど、家族で利用で割引

従来のドコモの料金プランの目玉であり支持されていたのが「シェア」の仕組み。
ギガホ・ギガライトではシェアの仕組みがなくなるかわりに、家族や会社など複数人でドコモを利用している人数に応じて割引額が変わる仕組みが設けられています。

プラン名 「ファミリー割引」or「ビジネス通話割引」グループ内の音声回線数
1回線 2回線 3回線以上
ギガホ
(6,980円)
-500円
(6,480円)
-1,000円
(5,980円)
ギガライト ステップ4
<~7GB>

(5,980円)
-500円
(5,480円)
-1,000円
(4,980円)
ステップ3
<~5GB>

(4,980円)
-500円
(4,480円)
-1,000円
(3,980円)
ステップ2
<~3GB>

(3,980円)
-500円
(3,480円)
-1,000円
(2,980円)
ステップ1
<~1GB>

(2,980円)
-500円
(2,480円)
-1,000円
(1,980円)

「ファミリー割引」or「ビジネス通話割引」のグループ内の音声回線数、というのがミソ。
ギガホで契約している人が1人、それ以外の家族はまだシェアパックで利用した方が安いなんて場合でも「合計で何人がドコモユーザーか」で割引率が変動する仕組みということですね。

ドコモ光とのセット割も変更

ドコモ光のセット割は、従来であればシェアパック(主回線のデータパック)に対して適用されるものでした。
これがギガホ・ギガライトからは、各回線に対しての割引に変更されます。

プラン名 「ドコモ光セット割」割引金額
※()内は割引適用後の月額料金
ギガホ -1,000円
(4,980円)
ギガライト ステップ4
<~7GB>
-1,000円
(3,980円)
ステップ3
<~5GB>
-1,000円
(2,980円)
ステップ2
<~3GB>
-500円
(2,480円)
ステップ1
<~1GB>

(1,980円)

特典とキャンペーン

ギガホ・ギガライト、新設されるケータイプラン向けの新たな特典として「ずっとドコモ特典」が提供されます。

ずっとドコモ特典は「契約者の毎年の誕生月」dポイントがもらえるというもの。
従来は2年毎の契約更新のタイミングで3,000ptの進呈(更新ありがとうポイント)だったため、dポイントクラブステージが4th以上であればポイント還元の総額は今までよりも増えています。

dポイントクラブステージ 進呈ポイント数
プラチナ 3,000pt
4th 2,000pt
3rd 1,500pt
2nd 1,000pt
1st 500pt

なお、上記のポイント進呈は「契約者自身での操作」が必要になるため、うっかりもらい忘れてしまうとそのまま消えてしまうので注意が必要。
※これは現在の更新ありがとうポイントでも同様。

「ギガホ割」 – 9月30日までのギガホの申込で、最大6ヶ月間、1,000円割引

また、ギガホの登場にあわせ「ギガホ割」が9月30日まで実施されてます。

期間中にギガホに加入した場合、最大6ヶ月間、利用料から1,000円の割引が受けられます。

2台目プラスの代わり「データプラス」

モバイルWi-Fiルーターやタブレットなど、データ通信端末向けに従来提供されてきたのが「データプラン」。
データプラン+好きなデータパックの組み合わせで単体で利用したり「シェア子回線」や「2台目プラス」として、2,500円で音声回線にぶら下げて利用することが従来プランでは行えました。

ギガホ・ギガライトではシェアパックや2台目プラスが提供されない代わりに、モバイルWi-Fiルーターやタブレットは「データプラス」に加入するようになります。

データプラスの月額は1,000円で、ペアとなる音声回線のデータ容量を一緒に使う仕組み。
データプラスと音声プランの組み合わせは1:1となり、音声回線に2つのデータプラスをぶら下げるといったことができないのが、従来のシェアパックからの大きな変更点です。

なお、音声回線+データ回線でギガホで30GB、ギガライトで7GBを超えた場合の速度制限は音声回線側のプランに準じます。
つまり、ギガホにデータプラスをぶら下げれば1Mbps、ギガライトの場合は128kbpsです。

ケータイ・キッズ向けの料金プランも変更

ギガホ、ギガライトの登場にあわせ、従来型のケータイ・キッズケータイ向けの料金プランも変更されています。

プラン名 月額 通話料 データ容量
ケータイプラン(Xi) 1,200円 20円/30秒 100MB
キッズケータイプラン(FOMA) 500円 20円/30秒

シェアパックや月々サポートなど、現行プランは5月31日以降に順次受付終了

ギガホ・ギガライトの登場にあわせ、以下のプラン・割引の新規受付が5月31日以降、順次終了予定。

2019年5月31日で新規受付終了するプラン・割引

・「カケホーダイ&パケあえる」のFOMA、Xi料金プランおよび「docomo with」などの割引サービス
 →カケホーダイプランやウルトラシェアパック、ベーシックパック等
・「月々サポート」「端末購入サポート」「機種変更応援プログラム」「機種変更応援プログラムプラス」「光単独タイプビジネス割」

2019年9月30日で新規受付終了するプラン・割引

・「カケホーダイ&パケあえる」以外のFOMA音声プランおよび割引サービス(2in1を含む)
 →タイプSSバリューやパケ・ホーダイ ダブル、新いちねん割引…等
・iモード

2020年3月31日で新規受付終了するプラン・割引

・「カケホーダイ&パケあえる」以外のFOMAデータプラン・ユビキタスプランおよび割引サービスなど
 →定額データプラン スタンダード2 バリュー等

「ベーシックパック」は鳴り物入りで昨年の今頃に登場したプランでしたが1年で終了に。
「タイプSS」などFOMA総合プランは2007年のバリューコース登場時に、メインは「~バリュー」なプランになりましたが、15年近く利用されてきたプランですね。これらも遂に新規受付を終了します。

新規受付の終了ですので、現在これらのプランを利用しているユーザーは今後も継続して利用できます。
しかしながら端末購入時(=機種変更時)に適用される月々サポートやdocomo withも終了となるため、6月1日以降の機種購入時はギガホ・ギガライトを選んだ方がお買得になるケースが出てくるものと予想されます。

現行プランからギガホ・ギガライトへのプラン変更時の注意点

シェアパック等、現行のプランからギガホ・ギガライトへの変更は可能。
ただし、変更後にシェアパック等へ戻す事は不可能です。

また、月々サポートやdocomo withなど現行プラン向けに適用されてる割引はギガホ・ギガライト変更時に消失。
端末購入サポートで安価に機種を購入している場合、その解除料金も発生していまいます。

現在使用中の機種が購入から2年以内の場合、多くの人はこれらの割引が適用されている最中かと思いますので、その間のプラン変更は「損」になる可能性が大きいのは注意が必要です。


足早にギガホ・ギガライトの概要や従来プランからの変更点は以上。

別途記事にしますが、ざっと計算する限りでは「機種購入から2年以内」の人はプラン変更で高くなるケースがほとんど。
逆を言えば、機種購入から2年以上経過している(=月々サポートや分割の支払いが終わっている)人はギガホ・ギガライトに変更した方がお得になるケースが多そうです。
一例として、「みんなドコモ割」のように「自分はギガホ、家族はシェアパック」なんて組み合わせでも割り引かれる点も気にしてみるといいかも。