ネット回線、引っ越しのときは「移転」が得か、「解約新規」が得か

ネット回線

急遽引っ越しが決まりました。
といっても同じマンションの1階から3階に引っ越すだけ。前々から3階に空き部屋が出たら…と考えていて、やっと空きが出たのでそのまま仮押さえ→本申込というスピード手続きです。
なお、筆者が住んでいるのは「UR都市機構」のマンション。URからURで引っ越す場合、退去時の敷金の余りを次の部屋の敷金に充当できるとか、色々優遇される仕組みがあったりして、このあたりもサクっと引っ越しちゃおうと決められる理由のひとつだったりします。

さて、希望通りの物件への引っ越しこそ決まりましたが、悩ましいのが「ネット回線」。
どこの会社にしようかな?という話ではなく
・今の家にネット回線の契約がある
・新居もそのネット回線が導入できる
場合に、契約を維持したまま「移転(引っ越し)」にするか、それとも今の契約を解約して新たに申し込む「解約新規」かは、かなり悩ましいところ。

引っ越し先が違う物件だと、同じ会社のネット回線を引き込めない可能性もあり、その場合は解約新規しか選択肢がありませんが、筆者の場合は同じマンション内での引っ越しになるため、問題なく移転が可能です。

先に結果を書いてしまうと、今回は「解約新規」を選びました。
その理由を以下に、自分への備忘録も兼ねてご紹介。

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移転でも新居での利用開始にかかる時間は同じ

移転を行うにも、新居への導入工事が必要になります。
この工事日の予約がとれないことには新居でのネット利用はできないため、新規にネット回線を申し込んで工事日を決めるのとかかる時間に大きな差はないと考えていいです。

実際、今回「解約新規」で新居のネット回線を申し込んでいますが、そちらで取得した工事日と移転の相談で取得できると案内のあった日付は同じでした。
もちろん問い合わせのタイミング次第では数日の違いがあるかもしれませんが、既存の契約を活かす移転が必ずしも新居でネットを利用できるようになるまでの時間短縮にはならない、ということです。

移転にかかる費用

次に費用の話。

筆者宅にはドコモ光、auひかりの2つのネット回線があります。
それぞれの移転にかかる費用は以下の通り。

ドコモ光 auひかり
手数料 2,000円 3,000円
工事費 7,500円~ 30,000円
(1,250円×24回払)
(利用料から毎月同額を減算するため実質0円)

移転にかかる費用として、実質0円となるauひかりの工事費を除くと1万円強がかかる計算です。
ただし、これは「既存のネット回線で工事費が払い終わっている場合」の話。

auひかりは昨年末に開通したばかりで、工事費がまだ半分以上残っている状態です。
既存の工事費の支払いが残っている場合
・一度工事費の残りを一括で支払う
・移転後の利用料から、払った工事費に達するまで値引きを行う
という仕組みになっており、筆者の場合は移転を行うと一時的に2万円弱の工事費の請求が発生します。先に計算した手数料等と合算すると3万円を超える請求はちょっと今は厳しいな…と。

特典の多い新規申込なら移転よりも負担を減らせる

移転にかかる費用が予想外に大きかったので、次に検討したのが「新規申込」です。
インターネット回線の新規申込は高額なキャッシュバックが実施されているケースも多く、このキャッシュバックを解約金などに充当すれば移転よりも安価に済ませられるのでは?という考えですね。

ドコモ光はいつもお世話になっているドコモショップへ。
auひかりはネット経由の申込の方がキャッシュバック額が大きいことも多いのでそちらで申込を行っています。

解除料や今回のキャッシュバック特典で、新居へのネット導入にかかるコストの概算は以下の通りです。
(解約に伴い支出となるもの、新規申込に伴い支出となるものは「-」で表記しています。)

ドコモ光 auひかり
解除料 -8,000円 -7,000円
CP解除料 -12,000円
工事費残債 -20,000円
新規申込手数料 -3,000円
工事費 0円
9月30日までの申込はCPで0円
0円
(1,250円×24回払)
(利用料から毎月同額を減算するため実質0円)
特典総額 35,000円 68,000円
支出入合計 24,000円 26,000円

新規で申し込んだ場合、現金やポイント、商品券など色々なキャッシュバック特典が適用されるため、既存の回線を解約して発生する費用を相殺し、さらにプラスになります。
概算なので実際には消費税分や、新旧両方のネット回線が利用できる月の重複する料金などを加味するとプラス分はもう少し減るとは思いますが、それでも大きなプラスに。

そのまま移転した場合も支出はゼロにはならないことは上にも書いた通りなので、引っ越しに伴ってネット回線を申し込む場合は移転より、新規申込の方が金額的にはメリットが大きいと言えます。

注意点を挙げるとすれば、固定電話を利用している場合ですね。
NTT系の「ひかり電話」など、ネット回線のオプションサービスとして提供される固定電話番号は既存のネット回線を解約すると、新しい回線へ引き継ぐことが難しくなっています。
(引き継げるケース、引き継げないケースは面倒なので今回はスルー)
もし固定電話が必須で、今の番号に強いこだわりがある場合は安易に解約新規で申し込むのではなく
・解約でも引き継ぐことは可能か
・移転ならば引き継ぎになるのか
など、新居にネット回線を引き込む2つの方法について、それぞれで引き継ぎができるかを確認して申し込むのがベストでしょう。

また、スマートフォンとセット割引になる「光シェアパック」や「auスマートバリュー」などの割引を利用している場合。
こちらも元々使っていたネット回線の解約後、新しい回線とのセット割引の申込を行わないと割引が継続されないこともあります。申込時に「開通次第、セット割引の対象になるように」手続きを行える場合もありますが、行えなかった場合や自信がない場合、新居でのネット回線開通後にショップ店頭でセット割引の申込状態の確認、必要に応じてはその場での申込を行うのがいいでしょう。


そんなワケで、筆者の引っ越しに伴うネット回線申込の話でした。

正直移転でかかる費用もそこまで高くはないので移転でも良かったかな?と思ったりもしますが、今回の場合は新規申込の方が圧倒的にお得だったのでコレでよかったかなと。
新規申込の方がお得になるキャンペーンを、引っ越しが決まった時点で色々調べた上で解約の連絡を入れ、そこで移転の相談も行い
・移転にかかるコストはいくらか
・解約すると自分にとって不都合になることはないか(例えば固定電話とか)
を確認して、調べておいた新規申込の特典との差額含め、移転と新規、どっちがお得か、納得できるかをジャッジするのがいいんじゃないでしょうか。

ちなみに定番ですが、auひかりはSo-netあたりがキャッシュバック多め。

さらに代理店経由で申込をした方が、よりキャッシュバック等がもらえる場合も。
家電量販店の高額なネット回線申込キャンペーンと同じようなものですね。

ドコモ光だとDTIとか、GMOはドコモショップ店頭と変わらないくらいの特典をネットでも受けられることが多いかな、と。


引っ越し祝い、お待ちしております。
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