April Update 2018の不具合の一部は「Insider Preview」で再現せず。

PC

Windows 10の最新・大型アップデート「April Update 2018」。
この間も書いた通り、筆者の環境で起きる不具合がクリティカルなもので導入に至っていません。

Windows 10 April Update 2018の適用は待った!…かもしれない。
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PCを安全、便利に使うという意味で毎月配信される月例パッチを含めWindows Updateは必須の機能ですが、こうした不具合に悩まされる現状、何度もバージョンアップ→ロールバックを繰り返すのは中々に面倒です。
不具合が出るとわかっているApril Update 2018を適用しない設定は以下の記事でご紹介しましたが、できることなら「最新の環境で安心して使いたい」と考えてしまいます。

Windows 10のApril Update 2018の受取を停止する方法。不具合が出る人なら、暫定処置としてやっておく価値はある(かも
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そこで、自作PCを使っているくらいですからリスクは承知で最新版を評価利用できる「Windows Insider Program」を利用し、April Update 2018よりも後のバージョンでどうなるかを確認してみました。

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降ってきたビルドは17661.1001

Windows Insider Programを利用する方法は簡単です。

設定→更新とセキュリティ→Windows Insider Program

と進み、あとは画面の指示に従ってMicrosoftアカウントのログインを行うなどすれば、そのPCをWindows Insider Programに参加させることが可能になっています。

以降、半日~2日ほどでWindows Updateで更新プログラムを確認するとApril Update 2018ではなく、Windows Insider Programが提供する「Insider Preview版」の最新ビルドのダウンロードが行えるようになります。

今回、Windows Insider Programを登録・有効にし最初に降ってきたWindows 10のアップデートプログラムのバージョンは「17661.1001」。
April Update 2018は「17134.1」ですので、それよりも新しいバージョンであることが確認できます。

冒頭にリンクを貼った過去記事でも書いた通り、筆者の環境でApril Update 2018(17134.1)を適用すると「Serial ATA(SATA)接続のデバイスが全て見えなくなる」という大きな不具合について、それよりも後のバージョンでは起きないかも?という淡い期待を抱き、今回はこのままアップデートを行いました。

SATAデバイスは見える!…が、別の不具合も

結果はこの通り、Serial ATA(SATA)接続されたBlu-rayドライブ、HDDのすべてが正しく利用できる状態になりました。

問題の切り分けとして、April Update 2018、もっと言えばバージョン(ビルド)17134.1で起きるというところまで突き止めることができました。

この時点で他に不具合がなければ、17661.1001で使い続けても良かったのですが
・世間を賑わす「Chromeのフリーズ」が発生する
・マウスポインタの表示が、スクロールキーを押下した状態を維持したままになる
と、適用後に普段使いのアプリケーションを諸々立ち上げた時点で判明し、常用には耐えられないためまたもロールバックさせることにはなりました。

April Update 2018(17134.1)からのアップデートとして、今後の改善に期待…というかしてもらわないと困る状況には変わりがありませんが、某かの理由でApril Update 2018よりも後のバージョンを今すぐにでも使わなければならない人は、リスク覚悟でWindows Insider ProgramでInsider Previewバージョンを利用することも検討してみるといいかもしれません。
もちろん、利用目的でなくても不具合の問題の切り分けの一つとして、April Update 2018に起因するものかを見極めるという点でも有効な手立ての一つではないでしょうか。

※※
Windows Insider Program・Insider Previewバージョンの利用は「今後リリース予定のベータ版」を早期利用できるものです。
April Update 2018とは別の不具合はもちろん、周辺機器やソフトウェアが対応しなくなることもありますので、あくまでも自己責任で。