1月から機種変更でも一括648円の破格で販売されているNTTドコモのスマートフォン「V20 PRO L-01J」を購入してみました。
V20 PRO L-01JはNTTドコモの2016-2017冬春モデルで発売は丁度一年前となる2017年2月。
CPUは当時の最高峰となるQualcomm Snapdragon 820を搭載。メインメモリも4GBと大容量など、発表・発売時期としてはフラグシップ、ハイエンドに分類される一台です。
これだけ高性能なのに648円はかなりお買得。
実際、値下げ後はドコモオンラインショップでも度々品切れ→入荷→品切れを繰り返しており、評判を聞きつけ購入している人が多いようです。
648円の機種だけど、実際どうなのよ?と購入を躊躇っている人もいるかと思いましたので、購入の参考になればと今回は簡単にレビューをお送りいたします。
なお、価格については以下の記事で詳しくご紹介していますので、こちらも是非。
パッケージ・本体
パッケージはシンプルなお弁当箱型。
本体サイズに近いコンパクトなパッケージなので、本体以外の同梱品も少なめです。
フロントは特に物理ボタンなどのないシンプルなもの。
めっちゃモニターアーム(使ってない)が映り込んでるけど気にしない。
見ての通り、出荷状態で貼られているフィルムは無地・透明度の高いものになっているので、指滑りなどを気にしなければそのままでも使えます。保護フィルム買うまでの間に合わせ程度にはOKじゃないかな、と。
背面は特徴的なデュアルカメラと、指紋認証センサーにもなる電源・スリープボタン。
クアッドDAC搭載で音楽再生機能も売りにしているため、B&Oのロゴがシルク印刷されています。
本体下部にはUSB Type-Cポート、3.5mmのイヤホンジャックも。
あまり機種にこだわりなく、安価に機種変更できるから!と久々に機種変更を行う人は充電器が変更になる可能性があることは注意が必要です。
本体サイズはそこまで大きくなく、重量も軽いため持ちやすさは良好。
カラーバリエーションは今回ご紹介の「Titan」のみ。ここは好みが分かれそうです。
画面のオン・オフは背面のボタンを押すのが基本になるため、使い始めは横にボタンがないことに戸惑うかもしれません。
スペック通りの高性能。
冒頭にも書いた通り、CPUは2016年のハイエンドSoC「Qualcomm Snapdragon 820」を搭載。
2017年発売のハイエンド機種同様に、V20 PRO L-01Jのメインメモリも4GBと大容量なため、基本的な動作にストレスを感じることはありません。
OS | Android 7.0 (→Android 8.0へバージョンアップ予定) |
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CPU | Qualcomm Snapdragon 820 2.2GHz×2 + 1.6GHz×2 |
RAM | 4GB |
ROM | 32GB |
バッテリー | 2,900mAh |
ディスプレイ | 5.2インチ QHD(1440×2560px) |
カメラ | アウトカメラ: 約1,620万画素(標準域)・約820万画素(広角) インカメラ: 約510万画素 |
本体サイズ | 高さ: 約149mm 幅: 約72mm 厚さ: 約9.0mm |
重量 | 約146g |
外部入力 | USB Type-C (QuickCharge 3.0対応) |
最大通信速度 | 下り最大375Mbps |
と、主要なスペックを書き出してみましたが、実際のスペックを定番のAnTuTu Benchmarkを使ってスコア化すると以下の通り。
先日、AnTuTu Benchmarkに大幅な変更が加えられたため、新旧両バージョンでの結果を貼っておきますが、どちらも14万点台と十分に「高スペック」と言える結果です。
2017年発売のフラグシップ機種で、17万~19万ほど。体感だと大差ないくらいに快適です。
ちょっと気になるとすれば「ディスプレイ解像度」と「GPU」。
高解像度は文字が読みやすいとか、映像や写真がキレイといったメリットがありますが、最新機種に比べるとゲームなどパワーを求められる場面で「ちょっと重たい」と感じます。
ディズニーツムツムとか、あのへんのゲームならストレスはないですね。
ソフトウェア
続いてソフトウェア。
といっても、そこまでまだ弄り倒していないのでざっくりですが。
操作の起点となるホーム画面。
NTTドコモのスマートフォンらしく「docomo LIVE UX」という、メーカー問わず共通したホーム画面も搭載されていますが、LGとしてプリインストールしているホーム画面がこちら。
アプリを追加すると自動的にアイコンが追加され、1ページあたりのアプリ表示数を超えたものはページ数が増えて表示されていく。つまりiPhoneライクなホーム画面です。
特に凝ったジェスチャーでアプリの一覧を表示するといったものではないため、スマートフォンが得意でない人でも「自分が入れたアプリ」に辿り着くことが可能です。
ソフトウェア全体感として「LGらしい作り込み」は感じられるのですが、他社Androidから乗り換えて特段不便に感じるような「全く知らないもの」という独自性はありません。
サムスン・Galaxyあたりからだと「ちょっと足りない」と感じることはあるかもしれません。
カメラ
本体がー、基本スペックがー、ソフトウェアがーと語っても、結局はココで決める人が多いのが「カメラ」でしょう。
V20 PRO L-01Jのカメラは35mm版換算で約28mm相当、約1,620万画素のメインカメラと、同じく14mm相当、約820万画素の広角カメラのデュアル仕様です。
メインカメラは最近だと24mm程度の画角のカメラを搭載した機種が多いため少々撮れる絵が狭く感じますが、それを補ってなお新しい撮影の面白さを感じられる広角カメラの組み合わせは、とくに風景の撮影でダイナミックな写真が撮れるため、使ってみると病みつきになります。
まずはメインカメラの作例から。
自然光下での撮影はナチュラルな発色で撮影が可能です。
暗所で撮影を行った場合も、明るい部分が極端に白飛びすることもなく、ノイズも少なめの写真が撮れるためカメラの使いやすさ、画質という意味では「思った通り」をオートで撮影してくれる、優秀なカメラと言えます。
続いて食事。いわゆる飯テロ。
屋内での撮影は少し苦手かな?というのが正直な感想。ここは撮影時の設定を変更する、画像加工アプリで「美味しく見せる」工夫が必要です。
接写したモーニングプレートですが、ここで気付くのが「F1.8」という明るいレンズならではの「ボケ」。
F値の数字が小さいものほど、ピントが合う範囲が狭い(=被写界深度が浅い)レンズになるため、モーニングプレートではピントを合わせた中央部以外がキレイにボケています。
タッチフォーカスを活用し、ピントをしっかりと合わせればF1.8のレンズを活かしたボケ味のある写真撮影を楽しむことも可能です。
そして気になる「広角レンズ」の作例を。
広角側での撮影はとにかく「楽しい」の一言。
他にも色々撮っていますが、開けた場所で撮影をしたときのダイナミックな画角、吸い込まれるような絵が撮れるのはスマホでの撮影体験としては珍しい、新しいと言えます。
広角レンズ搭載機種として代表的なものにASUS ZenFone 4などもありますが
iPhoneやGalaxy Note8など「光学2倍ズーム」に対応したカメラは写真を撮る楽しさよりも「便利さ」を感じるカメラの機能ですが、V20 PRO L-01Jの広角カメラは「撮る楽しさ」を、スマホのカメラにプラスする機能ですね。
これで648円は安い
軽く紹介のつもりが、なかなかのボリュームに。
それでも弄り倒せていないスマホと言えるだけに、V20 PRO L-01Jは「高性能」や「高機能」なスマートフォンであることは間違いありません。
V20 PRO L-01Jですが
・今使っている機種が古いので、とにかく新しくしたい
・高性能な機種をお買得に買いたい
という、あまりこだわりのない人、コスト重視の人にももちろんオススメです。
ただ、それだけではなく撮影を楽しみたい、音楽を楽しみたいなどなど、他のスマートフォンにはないプラスアルファを体感できるいい一台ですので、サブのスマートフォンとして持っておくみたいな使い方で手にしてみるのもオススメです。
V20 PRO L-01Jの一括648円での販売は、在庫限り、予定では2月末か、3月末までの期間限定キャンペーン。
度々オンラインショップで在庫切れを起こしていますが、予約をしておけば大体一週間待つかどうかで再入荷もするようなので、今在庫がなくても予約をして、入荷まで購入を悩んでみるのもいいでしょう。