mixi2

突如始まった株式会社MIXI(ミクシィ)のSNSサービス「mixi2」が話題です。

mixiといえば特に30代以上の人には青春の1ページのような存在でもありますが、ちょっとテックっぽい言い方をすると「日本国内のインターネット利用においても数ある個人Webサイトやブログサービスから一極集中型のソーシャル・ネットワーキング・サービスへ、インターネット利用のハブ的存在を検索ポータルやブックマークからシフトさせた存在」とでも言いましょうか、とにかく当時はものすごく勢いのあるサービスでした。
極端なことを言えばmixi自身のやらかしなどもなければ今もmixiが国内利用最大のSNSだった可能性もあったろうなとも思いますし、mixiがなければX(旧Twitter)などもここまで根強く利用されるサービスになっていなかった可能性もあります。

……と、そんな一時代を築いたmixiが帰ってきました、令和の時代に。

帰ってきたといってもmixiのユーザーインターフェースを刷新したわけではなく、X(旧Twitter)の後釜を狙うかのようなマイクロブログサービスとして、mixiらしい要素はそこまで多くない全くの新規サービスとして登場したのが「mixi2」です。

運営会社の法人名は「株式会社MIXI」と大文字で表記が現在の正式名称であり、大文字の字面からは「あのmixi」はパッと思い浮かばないわけですが、敢えて「あのmixi」と同じ小文字表記に「2」を付け足し、特定世代にグサっと刺してくるネーミングにしているのはかなり狙っていると言えるでしょう。
筆者も見事にぶっ刺さり、いや刺されまくって即登録をし、2日ほど使って「楽しい~!」となっているからこの記事を書いているわけです。

mixiといえば「マイページ」にぶら下がるように日記やアルバムがあり、いわば「mixiというサイト内に自分のブログサイトを持ち、繋がった友人同士でコミュニケーションを楽しむ」だったところ、先にも書いたようにmixi2は「X(旧Twitter)のようなマイクロブログ」を中心に構成されている点が先代との大きな違いです。

そうは言っても完全なXクローンではなく、どちらかといえばオープンソースのマイクロブログパッケージであるmastdonやMisskeyといった「Twitterライク」な様々なものを研究した上で、mixiらしいゆるいコミュニケーションを投稿に仕込めるような要素を散りばめることで「国産」や「日本人が好きそう」なアレンジがされています。
このアレンジの具合が丁度いいのか、少なくとも筆者も含めインターネット上の声のデカいオタクたちからは総じて好評で、突如サービスの始まった12月16日以降、X(旧Twitter)のタイムラインの流れが穏やかになっていると感じる程度には、スタートダッシュで多くのユーザー獲得には成功している様子を感じています。

また事実上誰でも登録できる(誰かの招待リンクを踏めば登録できる)のですが、それでも「招待制」として他SNSに既存ユーザーがリンクを貼る導線が用意されていることで拡散もされやすい点もスタートダッシュに成功した理由のひとつに挙げられそうです。

とはいえ「ポストX」のポジションに収まれるかどうかは未知数。2日目を終えた現時点では「広告がない」「他SNSと比べスパムアカウントが少ない」あたりも面白さ以外の快適さとして評価されている一方で、株式会社MIXIがどのようにしてマネタイズを行っていくのか、API開放や外部ツール利用でスパムアカウントが激増するかなどによっては失速の可能性も大いにあり得ます。

まぁ、それも含め「mixiらしい」というか、他サービスも含め意外とXの牙城を崩せなければそれはそれで「インターネットの歴史」としておもしろい史実に残りますので、そういうところまで含めまずはmixi2を楽しんでいこうかなと。

▼ mixi2、まだ登録していないよ!という方は以下より筆者の招待リンク、ご利用くださいませ

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