10月24日に香川県高松市にある丸亀町グリーンに新規オープンした「ポケモンセンターカガワ」に行ってきました。
ほんの数年前……ってほどでも前でもないですが、ポケモンセンターといえば東京・浜松町にしかない「レアなお店」で、現在も全国の主要都市・観光名所を中心に展開されています。
なんで香川県?というのは、名物のうどんとポケモンのヤドンを掛けて「ヤドン県」等、香川県がポケモンを使った観光アピールを積極的に行っていることに由来するからでしょう。
実際、2年前に香川へ行った際(記事は帰りに利用した寝台特急サンライズの話のみ)も、高松市の南西に位置する綾川町にできた「ヤドン公園」へ遊びに行ってますし、ヤドンで埋め尽くされた宿泊施設なんてものも県内には複数用意されています。
あと、ポケモンセンター自体、中国・四国地方にはこれまでは広島のみ。
四国にはポケモンセンターがなく、また四国から広島へのアクセスは決していいとは言えません。四国内では高知県が「高知だいすきポケモン」として、香川県のヤドンのようにヌオーを採用しているのも含め、ポケモンセンター不毛地帯の四国に店舗を構えることが、地域振興効果があると考えてのことでしょう。
……と長々と書いてしまいましたが、肝心のポケモンセンターカガワの様子をば。

ポケモンセンターカガワがオープンしたのは、高松市の繁華街の中心部「丸亀町グリーン」の一角です。
諸説色々あるので発祥の地とは言いませんが、うどんで有名な「丸亀」は同じ香川県の丸亀市という別の自治体です。丸亀市と丸亀町、知らない人は間違えそうですね。
かくいう筆者も初めて香川に訪れ、丸亀町グリーンに行ったときに「ここがあの丸亀か~」と思ってしまいました。
入店は事前抽選と、当日整理券配布の2パターン。
事前抽選は主に午前中の入店で、当日整理券は当日の朝8時くらいから午後の入店を確約する整理券配布です。もちろん今後、入店ルールは変わってくると思いますので、確実にポケモンセンターカガワに入りたい場合は公式サイト等をチェックするといいでしょう。
筆者は11月2日、11月3日の2日続けてポケモンセンターカガワに当日整理券で入店しました。
どちらも14時台に丸亀町グリーンへ行って整理券を受け取り、入店時刻は17時台でした。また11月2日は入店時刻に戻ると整理券配布は終了していましたので、遅くとも14時台には当日整理券をもらいに行くようにするとよさそうです。


店内は入ってすぐ、ポケモンセンターカガワの限定グッズにもあしらわれているキービジュアルが壁面いっぱいに貼られフォトスポットになっています。
ポケモンセンター各店は何かしら「でんせつのポケモン」や「地域性の高いポケモン」が店舗のイメージポケモンに設定されています。
関東圏(ポケモンなので、カントーと表記したい)だと池袋はその時点で最新作のでんせつのポケモンがフィーチャーされる傾向にありますし、スカイツリー・ソラマチ店はレックウザ、シブヤはミュウツーなど、結構強面が並んでいるのに見慣れているせいで、カガワののほほんとした雰囲気はちょっと意外。
ヤドン(及びその進化系)を中心に、同じ四国の推しポケモンであるヌオーもいます。
また小豆島など四国・瀬戸内海の穏やかな気候で育ち名産品になっているオリーブを、オリーブモチーフのポケモンである「ミニーブ」が担うなど、キービジュアルは実に四国らしいポケモンのラインナップです。
入口を抜けて売り場に入る前には、各店のイメージキャラクターの(ほぼ)等身大スタチューがあるのは他のポケモンセンター同様。
なのでカガワはヤドン、それとピカチュウ。この二匹はお昼寝中なんですが、しっかり呼吸してますし、耳などちょこちょこ動きます。また「ヤドンがあくびをすると雨が降る」という伝説を再現し、実際にヤドンがあくびをすると天井照明が雨に変わる凝った演出もされています。






売り場にもピカチュウ、ヤドンがたくさんいます。
うどんを持った(持たされた)ピカチュウのしっぽには株式会社ポケモンの石原社長のサインがあり、ヤドンの背中にはポケモンシリーズのBGMなどを作曲している増田氏のサインがあります。
詳細は省きます、そして実際に行って確かめてほしいなと思いますが、これらの展示物を絡めた売り場作りもされていて、物販施設でありつつファン向けのエンタメ施設らしい作りこみはかなり楽しめます。


またオープン直後ということもありますが、ヤドンとピカチュウのグリーティングも実施されていました。
ピカチュウは雨の日仕様の雨がっぱ姿。カントー民としてはかつて横浜で開催されていた「ピカチュウ大量発生チュウ」で見慣れたピカチュウのきぐるみですが、雨がっぱを着ているのは初めましてなのでちょっとはしゃいじゃいましたね。
ちなみに雨がっぱの色、これは多分ヤドンに合わせているのだと思います。
店内の広さは旧浜松町と同じくらいでしょうか。そこまで広くはありません。
オープン直後で限定グッズの売り場が広く取られているので、いつものポケモンセンターの感覚で行くと「意外とグッズの種類が少ない」となるかもしれません。
このあたりは今後、時間の経過とシーズンの新商品の登場とで、棚の中身の入れ替えが進むことで「いつものポケセン」になっていくと思われます。
(個人的にはPokémon fitのタマザラシがあれば買いたかったのになかったが残念)
高松という立地についても補足しておくと、四国内のJR線が高松市に集結するような作りになっていますし、本州からのアクセスも、瀬戸大橋を通るマリンライナーの終着駅は高松なので、四国でポケモンセンターをオープンするならここしかなかったとも言えます。
ただ、立地はちょっと微妙かもしれません。
JR高松駅からはだいたい徒歩10~15分ほど。高松といえば長大なアーケード街を思い浮かべる人もいるかもしれませんし、実際ポケモンセンターカガワもその中にあるんですが、JR高松駅からは少し距離があり、そしてアーケード外からのアクセスになるので、荒天時のアクセスは悪いです。
ことでんバスを使う場合は「兵庫町」で降りてアーケード経由で向かうのが濡れずに済むルートですが、JR高松駅から兵庫町までの距離は近すぎるので「ちょっと濡れてもいい」「傘をさしてもいい」のであれば「五番町」または「商工中金前」で下車して向かうのがおすすめです。
また高松空港からアクセスする場合ですが、空港リムジンバスで「ことでん瓦町駅」で下車。
そこから5分ほどで丸亀町グリーンに行けますので、JR高松駅まで向かわない方が行きやすいです。
ポケモンセンターの規模としては小さめですが、アーケード内にはうどんの名店こそないものの、深夜まで営業している中華まん屋の茶寮や、うどんと並ぶ名物である骨付き鶏を出すお店も多数あります。
また個人的におすすめの焼肉店のぴこぴこ精肉店や、フレッシュな果実を使ったケーキやジュースを出す三びきのこぶたもありますので、待ちぶらしながら口と胃も幸せにしたい人には、ポケセンきっかけでぜひ一度行ってみてほしいな~と思います。
