2017年もあと3週間ほどで終わり。
ということで、3年連続で参加させて頂いているGeekDays様のベストバイガジェット2017に則って、僕が今年買った・手にしたデジタル機器からもっとも気に入った「ThinkPad X1 Carbon 5th Gen」をご紹介。
ThinkPad X1 Carbon 5th Genはその名の通り、LenovoのThinkPadの中でも薄型・軽量なモバイルノートPC「Xシリーズ」のフラグシップモデル。
従来モデルも十分に薄型・軽量で魅力的なモバイルノートでしたが、第五世代目になり筐体が一新され、14型液晶ディスプレイを搭載しながら13型サイズ程度のフットプリントに小型化されるなど、より一層モバイル向けの一台に生まれ変わりました。
ACアダプタもThinkPadを始めとするLenovoお馴染みの角形端子からUSB Type-C端子での「USB PD」に対応。
CTOで内蔵LTEモジュールも選択できるため、外出先でモバイルバッテリーで充電しつつ、別途スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiルーターに頼ることなく、単体で通信も行えるという、まさにモバイルのオールインワン仕様になっています。
購入当初に書いた選んだ理由、簡単なレビューは以下の記事がありますが、改めて僕なりにThinkPad X1 Carbon 5th Genを選んだ理由、気に入っている箇所についてご紹介していきます。
打ちやすいキーボード
スマートフォンやタブレットが高性能になっている昨今、ノートPCを持ち歩く理由は「キーボードが使いやすい」、ここに尽きるでしょう。
ThinkPadといえば打ちやすいキーボードというのはモバイラーの中では言うまでもなく常識。
ただ、今まではソニー・VAIOの方が外観が好みだったり構成が好みだったり、Mac OS Xに慣れすぎてMacBook Pro最高!といった他の理由もあって、ThinkPadは選びたいけど二の次くらいの位置付けでした。
が、VAIOはソニーから独立して以降、好みの筐体・使い慣れた英字配列キーボードのモデルが長らく不在だったり、Mac OS XはmacOSになってから散々な感じだったりと選ぶ理由に欠けるようなり、ThinkPad X1 Carbonが魅力的な構成・ハードに進化したこともあって、キーボードの打ちやすさと相まって今回選ぶに至りました。
キーピッチ、キーストロークはデスクトップPC並とはいかないにしても、最近のモバイルノートにありがちな「え、キー押せた?うん?」となるような浅さではなく、光学ドライブを搭載するなど、筐体を無理に小型化する必要のないノートPCと変わらない程度のキーストロークが確保されています。
ディスプレイベゼルが狭まったことでキーボード側の左右も狭くなっていますが、キーボード自体が小さくなったり、特殊な配列になったりもせず、フルサイズのキーピッチも確保されています。
ThinkPad伝統の「7段キーボード」でないことを嘆く人もいますが、バタフライキーボードを搭載する以前のMacBook Proやソニー時代のVAIO Z(VPCZ1)あたりのキーボードが好きな人であれば、このキーストローク、キーピッチはしっくりくるはずです。
高パフォーマンス
次に気に入っているのがThinkPad X1 Carbonのパフォーマンスの高さ。
第七世代のCore iシリーズにNVMe対応のSSDを搭載できる点は各社のモバイルノートPCとすれば当たり前なのですが、CTOで「最大16GBのメインメモリ」を選べる機種はまだまだ少なくなっています。
もちろん、ThinkPad X1 Carbon 5th Genは最大16GBのメインメモリを選択できますし、ThinkPadらしく分解も比較的容易になっているためSSDの交換、LTEモジュールやWi-Fiモジュールの交換も行えますから、今後より高性能にしたいと思ったときに「なんとかできる」のも魅力的です。
製品名 | ThinkPad X1 Carbon (5thGen/2017) |
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発売日 | 2017年2月 |
CPU | 第7世代 Intel Core i7 (Core i7-7500U/2C4T/2.7GHz-3.4GHz) |
メモリ | DDR3 16GB |
GPU | Intel HD Graphics 620 |
ストレージ | M.2(NVMe Gen3) SSD 256GB |
ディスプレイ | 14インチ IPS液晶(解像度 1920×1080) |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz・5GHz)・MIMO 2×2 |
イーサネット | 有(同梱のThinkPad ネットワークアダプタ利用) |
WWAN | LTE対応(Sierra EM7430 LTE) |
Bluetooth | 4.1 with BLE |
USB | USB Type-C (USB 3.0 / PD対応)×2 ・ USB 3.0 × 2 |
重量 | 約1.14kg |
これだけ高性能でも1.2kgを切る重量なのが本当に嬉しいですね。
ストレージも標準で搭載されていたのがSamsung SM961と高速なモノだったのも相まって、Adobe LightroomでRAW画像の読み込み、現像を行ってもストレスなく、プラグインや追加のブラシも多く読み込むようになっているPhotoShop起動でストレスを感じることはありません。
価格がお買得
以前に比べるとモバイルノートの価格は安くなりました。
10年ほど前、学生の頃にモバイルノートを買おうとすると「最低20万から、納得いくスペックにするなら30万円超」でしたが、最近は10万円以下でも十分に動くモバイルノートも多くなっています。
が、やはり「もう少し軽く」「もう少し丈夫」「もう少し性能を高く」など、欲張っていくと10万円以下のモバイルノートでは満足できませんし、かといって20万円を超える価格は正直、手が出ないかなぁ…と。
※仕事で必要ならば、数年毎の買い替えではもちろん工面する予算ではあるんですが。
そんな中で、ThinkPad X1 Carbonの価格は「安すぎる」んです。
最低構成だと12万前後から、カスタマイズでCPU・メモリ・ストレージを最上位に選んでも20万円に届くかどうか。
発売当初はCTOで選べる構成に限りがあり、例えばLTEモジュールを搭載できるのは後日…といった制約もあったため、欲しい構成が選べるようになってから購入したのは発売から2ヶ月ほど経過した頃でした。
ですが、上に書いた構成で20万円を切る価格でしたし、やはり比べられることも多いMacBook Proあたりで同じ構成を購入したら20万円は超えますので、だいたい2割弱、ThinkPad X1 Carbonの方が安い計算です。
最近はスマホの値段も高く、スマホに比べれば陳腐化しづらいノートPCは「できるだけ性能は高く、でも値段も安く」と思うと、ThinkPad X1 Carbonの価格設定や選べる構成・性能はまさに「ベストバイ」でしょう。
ちなみに、レノボのオンラインショップでは定期的に特価になっており、本来の価格から30%オフが当たり前。
毎週のように変わるキャンペーンや夜遅く~明け方まで実施される「ナイトセール」を狙うとさらに割引されていることもあるため、ちょっとThinkPad X1 Carbon、気になってるんだよね…!って人は、定期的にチェックしてみるといいかも。
不満は「ちょっと大きい」こと
ただ、これだけ気に入っているThinkPad X1 Carbon 5th Genですが、やはり不満に思うところもあります。
それはちょっと大きいこと。
搭載されているディスプレイは一般的なモバイルノートよりも大きな14型。もちろん、ディスプレイの周りのベゼル(枠)を狭くしたことで13型程度のサイズに近づきはしましたが、逆に13型のディスプレイを搭載した他社ノートPCもベゼルを細く、狭くし小型化する流れになっているため、他社製品と比べると「ちょっと大きい」と感じることもあります。
あるあるなシチュエーションだと、外出先のカフェでノートPCを開くとき。
最近はこういう、小さいテーブルのカフェも多いため、ThinkPad X1 Carbonを開きながら飲み物を横に…といかないことが結構あるんですよね。
ある意味「隣に置いたコップやグラスを倒して、キーボードにだばぁ」を防げるのかもしれませんけど、資料などを横に置きつつ作業したい…なんてときには「もうちょっと小さければ」と考えてしまいますし、トラックパッドやトラックポイントよりもマウスを繋いで使いたい人からすると、kのサイズ感ではマウスを使うスペースがないのはちょっと萎える部分かも。
多分、きっと次もThinkPad X1 Carbonを買う
気付けば使い始めて半年以上が経過しているThinkPad X1 Carbon 5th Gen。
本当に気に入っていて、次もきっとThinkPad X1 Carbonを選ぶんじゃないかなって考えるくらいには、本当によくできたモバイルノートです。
今年発売になったモバイルノートだと、ある意味で使い慣れた、大好きな「VAIO」の新型モデルも発表されており、こちらも念願の英字配列キーボードが最初からCTOで選べたり、ディズニー好きとしては魅力的なディズニーデザインの天板が選べるなど「いいなぁ」と思う部分はあれど、すぐに買い替えよう!と考えたりもしません。
他のモバイルノートに全く目移りしないくらい満足してるという点で、ThinkPad X1 Carbon 5th Genの満足度は相当です。
そのくらいに僕の今年のモバイル機器・デジタルガジェットの中でベストバイだった!と言える一台、モバイルノートPCでお悩みの方は購入候補に加えてみてはいかがでしょうか。