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ROG Strix GS-BE7200X – Wi-Fi 7対応、ネット環境のアップグレードに最適なルーター

PC

ASUS JAPANから10月31日に発売になった新型Wi-Fiルーター「ROG Strix GS-BE7200X」。
最新規格のWi-Fi 7や、10GbpsのWANポートに2.5GbpsのLANポートを備える高性能モデルとして注目の1台です。

NTT東西のフレッツ光クロスをはじめ、10Gbpsなど1Gbpsよりも高速なインターネット回線が全国どこでも導入でき、Wi-Fiの通信速度も理論上では1Gbps以上となる昨今、せっかくの高速な回線や対応機器の通信速度をもっと上げていきたいと考えている人は多いでしょう。

筆者宅も実はフレッツ光クロスの10Gbps回線を導入済ですが、諸般の事情によりまだメインで使っているのはフレッツ光ネクストの1Gbps回線で、そろそろネットワーク機器の更改で10Gbps回線を活かしていきたいと企んでいます。
このタイミングで登場したROG Strix GS-BE7200Xはまさに気になるWi-Fiルーターであり、今回ASUS JAPAN様のご厚意で実機を試す機会を得ましたので、レビューをお送りします。

メーカーから製品を提供していただきレビューしています。

トゲトゲアンテナなし!スタイリッシュなミニPCのような外観をチェック

最新規格に対応し、通信速度も高速なWi-Fiルーターは「なんかアンテナがトゲトゲ」「本体がものすごく大きい」印象があります。
実際、筆者宅で現在使っているBUFFALOのWi-Fiルーター「WXR-5950AX12」はアンテナがトゲトゲしてますし本体も大きく、過去にレビューを担当した「ROG Rapture GT-BE98」もトゲトゲです。

もちろん一目に性能が高いんだろう、通信が高速なんだろう、電波が遠くまで届くのだろうとわかる見た目はそれはそれでいいものの、置き場所に悩んで性能を妥協して見た目やサイズ感を優先してしまう人も少なくありません。

その点、今回レビューしていくROG Strix GS-BE7200Xはトゲトゲしたアンテナも生えていないし、本体もミニPCくらいのサイズ感で、置き場所を選ばないスタイリッシュな見た目ながらも高性能と、なんだか丁度よさそうなWi-Fiルーターです。

筐体カラーはブラックで、素材は樹脂製。
平置きではなく縦置きなので、ONUなど他のインターネットの機器と並べて置いても違和感がありません。

実際のサイズ感はスマートフォン(Google Pixel 9a)と比べてみるとわかりやすいですね。
インターネット回線事業者から貸し出されるONUより一回りほど大きいくらいのサイズ感です。

ポート類はすべて背面に。
LANポート(RJ45)は全部で6つ、うち1つがWAN用の10Gbpsで、LAN用は5つあるうち1つが2.5Gbps、残りはすべて1Gbpsです。

USB 3.0ポートは外付けストレージやプリンターなど、USB機器を取り付けた場合にネットワーク経由でアクセスすることもできます。
いわゆる「簡易NAS」を利用でき、クライアントPCがMacであればTime Machineのバックアップ先として、接続した外付けストレージを指定することも可能です。

底面ですが、見ての通りスリットが多く設けられているので排熱も問題なさそうです。
本体初期化の際に利用するリセットボタンも底面にあり、もしリセットが必要になった場合は、別途クリップやSIMスロットの着脱ピンなど、先の尖ったものを用意する必要があります。

また、ぼかしている場所には本機のシリアルナンバーやデフォルトのSSID、パスワードなど、接続や管理に必要な情報が印字されています。

付属品はマニュアルなどの紙類を除くと、ACアダプタとLANケーブル。

LANケーブルはナイロン網の頑丈なタイプで、規格はカテゴリー6なので10Gbps対応です。
端子部には金属パーツも利用されている高級なタイプなので、ROG Strix GS-BE7200XとONUの接続や、ゲーミングPCとの有線接続に利用するとよさそうです。

すでにお気づきの人もいそうですが、本体正面のROGのブランドロゴはAuraライティングに対応。
好きなカラーで点灯させてもいいですし、虹色に色が変化するアニメーションを設定することもできます。もちろん、まぶしい場合は消灯させることも可能です。

ちなみに本体前面には、本機のステータスを表示するLEDランプもあります。

豊富な設定項目、もちろん各社のIPv4 Over IPv6にも対応

外観の次は、ROG Strix GS-BE7200Xの”中身”をチェックしていきます。

設定画面はデフォルトだと「http://192.168.50.1」または「http://www.asusrouter.com」でアクセスでき、ログインに必要なIDやパスワードは、本体底面に印字されたものを利用します。

ログインするとこれまたROGブランドのPCやデバイスを使い慣れた人には「いつものROG」を感じさせるデザインの管理画面が表示されます。
ASUSのソフトウェアだと「Armoury Crate」や、マザーボードのUEFI画面が似たようなテイストのデザインですね。

GS-BE7200XをONUに接続し電源を入れると、初回起動時はそのままインターネット回線種別が自動的に判定されるので、特にWi-FiのSSID(名称)やパスワードを任意のものに変更しない場合、こちらの画面を開く必要もありません。

もしSSIDを変更したい、ネットに繋がらない場合、こちらの管理画面から設定を行っていく必要があります。

ネット接続に関する設定でちょっと関心したのは「WAN接続タイプ」の項です。
多くのプロバイダがここ数年で導入している高速な「IPv4 Over IPv6」の多数の方式に対応しているので、適当な10Gbps回線などに本機を繋ぐだけで、ほぼフルスペックにその回線の性能を使い切ることができます。

また高機能なルーターらしく、設定できる項目や他社ルーターにはない機能が盛りだくさんです。

個人的におもしろいと思ったのは「デュアルWAN」。
これは2.5GbpsのLANポートを2つ目のWANポートとして利用し、10GbpsのWANポート回線がトラブル等で利用できないとき、2.5Gbpsポートに繋いだ別の回線を使って、インターネット接続を維持できる機能です。

まぁ、なかなかインターネット回線を2回線以上自宅に引き込んでいる人もいないと思いますので滅多に使うこともない機能なんですが
 ・マンション備え付けの回線とは別に、高速な回線を引き込んでいる人
 ・オフラインのゲームイベント(等)の主催時、複数の回線が会場に用意されていて、バックアップも提供できるとき
などに、上手に使うと「ネットが使えない」という場面を減らせます。

もちろんGS-BE7200Xは「ゲーミングルーター」なので、ゲームをより快適に遊ぶための機能も充実しています

ゲームブースト」を有効にすると、ゲームに関する通信の優先度をあげてくれます。
QoS自体は他社のルーターにも存在する機能ですが、GS-BE7200X(というよりASUSのROGブランドのルーター)では、多くのゲームタイトルの情報が元々プリセットされているので、オンラインゲームの通信を優先して快適に行えるよう、ワンタッチで設定できるのは本機の強みです。

そして親目線でいくと、自分だけでなく子供もオンラインゲームで遊ぶ時代なので「ゲームのしすぎ」はちょっと心配です。

そんなときは「ペアレンタルコントロール」を有効にすることで、曜日や時間を指定してインターネットへの接続を遮断することもできます。
なんなら子供に向けてどころか、翌日の仕事を顧みずに「もう一戦……」を無限に続けてしまう親世代も、強制的にネットから切断される、たいへん便利な機能ではないでしょうか。

そして最後にもうひとつ、おもしろ機能が「Amazon Alexaスキル」です。

「アレクサ、インターネットを止めて」でネット接続を止めてしまえるって、なかなかおもしろいですよね。
実用的な音声コマンドは「ゲストネットワークを有効にして」でしょうか。普段はオフにしておいて、来客があったときだけ使えるように、管理画面へのアクセスなしに操作できるのは結構便利そうです。

実測も1Gbps以上、対応機器との組み合わせならもっと速くなる(はず)

最後にチェックしていくのは実際の通信速度。
10GbpsのWANポートが備わっていても、Wi-Fi 7に対応していても、実際の通信速度がそこまで速くないWi-Fiルーターって結構存在しますからね。

ちょっと今更な気もしますが、GS-BE7200Xの通信速度は無線部分で最大5.7Gbps(5,764Mbps)です。
Wi-Fi 6Eで利用可能になった6GHz帯には非対応で、5GHz帯での最大通信速度が5.7Gbps、2.4Gbpsでは再々通信速度1.3Gbps(1,376Mbps)です。

Wi-Fi 7やWi-Fi 6Eに対応を謡うWi-Fiルーターで、Wi-Fiでの通信速度が最大1Gbps以上を謳いながらも、WANポートが1Gbps止まりといった製品も多くある中、GS-BE7200XはWANポートは10Gbpsなので、10Gbpsの回線との組み合わせであれば「無線部分の最大通信速度がちゃんと出るWi-Fiルーター」です。

ここで「マジで仕様通り、5.7Gbpsで通信できるぞ!」としたいところですが、あいにく筆者の手元にはWi-Fi 7でここまでの速度に対応した機器がありません。

そこで「iPhone 17を、GS-BE7200Xと、現在使っているWXR-5950AX12(最大3.7Gbps)に繋ぎ、1Gbpsの回線で速度を測定」と「Wi-Fi 6(最大2.4Gbps)まで対応したノートPCを、10Gbpsの回線に繋いだGS-BE7200Xに接続し速度を測定」で計測を行いました。

まずは「iPhone 17を、GS-BE7200Xと、現在使っているWXR-5950AX12(最大3.7Gbps)に繋ぎ、1Gbpsの回線で速度を測定」の結果ですが、同じ1Gbpsの回線でもGS-BE7200Xに接続した方が、下り通信速度があがっています

左:測定条件 / 中央・GS-BE7200X接続時 / 右・WXR-5950AX12接続時

続いて「Wi-Fi 6(最大2.4Gbps)まで対応したノートPCを、10Gbpsの回線に繋いだGS-BE7200Xに接続し速度を測定」の結果は以下の通り。

こちらも理論値の2.4Gbpsには届いていないものの、1Gbps超の高速通信をワイヤレスで行えていることを確認することができました。

きっと対応した機器があればもっと驚く速度が出たのかなと思える程度には、GS-BE7200Xは非対応機器との組み合わせでも「通信速度が速い」と感じられるWi-Fiルーターです。

ROG Strix GS-BE7200Xは手頃な価格でネット速度を改善できる、丁度いいルーター

Wi-Fiルーター、多くのご家庭では「適当に買ったやつ」「あまり高くないやつ」「ずっと使ってるやつ」「店員におすすめされた安いやつ」あたりを使っているのではないでしょうか。
それでもネットを見たり、ネトフリとかで動画を見る分には困らないんですが、ちょっといいWi-Fiルーターに取り換えるだけでかなり快適になるってことを体験してほしいなと常々考えています。

ROG Strix GS-BE7200Xはまさに「ちょっといいWi-Fiルーター」です。
実売価格は3万円台、Wi-Fiルーターは買ったら5年程度はそのまま使うと思いますので、月に均すとだいたい600円くらいです。
月々600円で、インターネットが爆速に。色んな付加機能も使えて、ゲームも快適に遊べて、今後10Gbpsの回線にしたときもWi-Fiルーターがネックになることもなし。いいことづくめじゃないでしょうか。

なかなか今のWi-Fiルーターが使えているので買い替えを……と考える人は少ないとは思いますが、もし今使っているWi-Fiルーターが5年以上前のモデルであれば、ROG Strix GS-BE7200Xへの買い替え、ぜひ検討してほしいです。
5年前に3万円台で買った、当時の最上位モデルであるWXR-5950AX12よりも通信が速くなっているので、このモデルよりも下位のWi-Fiルーターを使っている人であれば、絶対に快適になりますので……!

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