NTTドコモの段階制料金プラン「5Gギガライト」「ギガライト」向けに、2021年2月18日から「ギガプラン上限設定オプション」が提供されます。
「5Gギガライト」「ギガライト」は利用したデータ量に応じ、通信料が段階的にあがっていく料金プランです。
今回提供される「ギガプラン上限設定オプション」を適用すると、最低容量の1GBに達した時点で速度制限が行われ、それ以上通信料があがらないようになります。
例えば「子供にスマホは持たせたい。けれど、あまり使いすぎても困る」といった場合、ギガプラン上限設定オプションを追加することで最低料金だけの支払で済ませられる、といった待望のオプションサービスです。
ギガプラン上限設定オプションの利用料は無料。
申込受付は2021年2月18日からスタートし、最短で2021年3月利用分から制限が有効になります。
制限できるのは「最初の上限」のみ
ギガライトは利用したデータ量に応じ、通信料が段階的にあがっていく料金プランです。
今回、ギガプラン上限設定オプションで制限できるのは一番下の「1GB以内」の部分だけ。
ギガプラン上限設定オプションでは任意の容量を上限として設定することはできません。
言うなれば、疑似的に「1GBプラン」を作り出すオプションサービスです。
「ドコモのロング学割」加入中の回線は3GBまで制限可
22歳以下を対象に現在実施されている学割「ドコモのロング学割」が適用されている電話番号に対して、ギガプラン上限設定オプションを有効にした場合は、1GBではなく「3GB」で制限されます。
ただし、これは「任意で1GB or 3GBで制限できる」のではなく、ドコモのロング学割は「2GBのデータ容量のボーナスがあるから」です。
ドコモのロング学割の適用が終了になるなどし、2GBのデータ容量のボーナスが消えると自動的に「1GB使った時点で制限」となります。
対象の「ギガライト」に注意
NTTドコモの「ギガライト」ですが、内々では
2019年9月30日以前申込分… ギガライト
2019年10月1日以降申込分… ギガライト2
と、同じ料金プランながら別モノとして区別されています。
今回、ギガプラン上限設定オプションを追加・有効にできるのは「2019年10月1日以降申込分」のギガライトのみ。
もし、My docomoなどで料金プランに「ギガライト」と表示されている場合は、同一のプラン内容ながら改めて「ギガライト2」への申込が必要です。
制限できるのは「申込の翌月から」
ギガプラン上限設定オプションを有効にできるのは、同オプションを申し込んだ翌月からです。
すでにギガライトを利用しているユーザーが同オプションを追加した場合に限らず、例えば新規契約時にギガライトを料金プランに選んだ場合も「翌月から」となる点には注意が必要です。
なお、ギガライト以外のプランを利用中で「ギガライトに変更」とした場合、料金プランの適用は翌月からとなります。
この場合、ギガプラン上限設定オプションが「ギガライトと同じく、翌月から適用」になるか「ギガライトが適用になった月の翌月(プラン変更を申し込んだ翌々月)」になるかは調整中とのこと。
大手携帯電話会社の料金プランの中で、特にライトユーザー向けの小容量のプランが充実していないことも、通信料が高止まりして見えると指摘されていたため、疑似的とはいえどオプションサービスの提供で「ライトユーザー向けの1GBプラン」の提供を開始するのはかなりポジティブな発表ではないでしょうか。
NTTドコモは先週、大幅に値下げした新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表したばかり。
大手三社の中では今月に入り、積極的に料金プランの見直しを行っており、他社がどう追従してくるかも期待が高まります。
▼ 新料金プラン「ahamo(アハモ)」の解説記事もぜひ