GR IIIxっていう最高のお散歩カメラを買った

カメラ

ミラーレスはコンデジ!と力こそパワーみたいなことを言ってNikon Z 7IIだけでこの1年写真を撮ってきましたが、やっぱりレンズ交換式カメラはコンデジでないと気付いたので「RICOH GR IIIx(以下、GR IIIx)」というイケてるコンデジを買いました。

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GR IIIxってこんなカメラ

カメラが好きな人なら「GR買ったんだ!」とか「いいな~」と言われるくらいに優秀なのがGRってカメラ。

カメラを知らない人からすると、最近はコンデジは廃れているので「ミラーレスじゃないんだ」ってガッカリされるかもしれないし、見た目の無骨さは良くいえばクラシカル、悪くいえば古臭いと言われそう。

ただ、何を言われようとGR IIIxはスゴくって、載っているセンサーはAPS-Cサイズで約2,424万画素だし、35mm判換算40mmのレンズは開放F2.8と明るめだし十分にボケを楽しんだ写真も撮れる。
「スナップシューター」という機動力の高いカメラで撮影のヒット数を稼げるよう、最近のモデルはかなり優秀な光学式手ぶれ補正まで載っているし、背面ディスプレイはタッチ操作に対応していたり、Wi-Fiで撮った写真をスマホに送ることもできるし、見た目の割に中身はスゴイし現代的な1台です。

GR IIIxを買った理由

GR IIIxを買った理由は色々あるんですよね。いや本当に色々ある。

物欲

シンプルに物欲を満たしたかったから。これについてはこれ以上のこと、何もないですよね。

常に持ち運べる””カメラ””が欲しくなった

Nikon Z 7IIも十分にコンパクトだと思って持ち運んでいましたが、常に剥き身で持って歩くようなカメラではありません。
持って出るとなればカメラバッグ(またはそれに相当するカバン)に入れて持って出るしかないですし、コンパクトなカメラバッグは作りがタイトなので「サッと撮りだして撮る」のもちょっと面倒です。

その点、GR IIIxは今の時期ならコートのポケットに放り込んでおけますし、ポケット以外なら3L以下の小さいスリングバッグにも入ります。
Nikon Z 7IIほど気合いを入れずに持ち歩けるのはすごく便利。

スマートフォンの””望遠カメラ””の代わり

最近のスマートフォンってカメラが無駄にいっぱいついてますよね。超広角・広角・望遠、機種によってはここにマクロだ魚眼だなんだとたくさんのカメラがついています。

スマートフォン1台でカバーできる画角が広いのは確かに便利です。
便利なんですけど、筆者がこの先1~2年使っていくスマートフォンとして選んだのは「iPhone 14」と「Galaxy Z Flip4」の2台で、どちらも望遠カメラがついていません。

GR IIIxは40mmから、クロップで50mm・71mmでの撮影が行えます。
もちろんクロップすれば撮影データの画素数は落ちてしまいますが””スマートフォンにない望遠レンズを補完する””と考えると、肌身離さず持ち運ぶスマートフォンとの相性がすごくいい気がして、じゃあ買ってもいいじゃん、となったわけです。

GR IIIxで撮った写真たち

そんな感じで買ってしまったGR IIIxではどんな写真を撮ることができるのか。まだ300枚くらいしかシャッターを切っていないのでまだまだ詰められる部分も多いんですが、その中から撮ってきたものを適当に。

踏切待ちの1枚。手前側が日陰で暗いので、それに引っ張られて全体的に暗くなるか、それとも明るくなりすぎるかなと不安でしたが、そこは流石のGR。明るさバッチリ。

好きなんですよね、ホームで撮るこの構図。新幹線から降りながらポケットから取り出したGR IIIxでサクッと撮影。こういう小回りが効くのがスナップシューターのいいところ。

そうそう、GR IIIxを買った直後に久々に名古屋に遊びに行きました。遊び目的で名古屋に行くのは11年ぶり。ずっと記憶に残っていた大須のアーケードを記憶のままに1枚。

「大須といえば!」なのかな。李さんの唐揚げ。12年前に名古屋に行ったとき、案内してくれた友人がやけにオススメしてくれて食べたのを思い出したので。

これも名古屋。肉眼ではもう少し暗かったのでフォーカスに迷っていたので、タッチフォーカスでパッと看板にフォーカスを当ててシャッターを切りました。
GR IIIx、決してオートフォーカスが速いわけでも優秀なわけでもないんですが、タッチフォーカスのおかげでそんなにストレスを感じませんね。

コロナ禍突入以降、3年ぶりの地元の酉の市のお供にもGR IIIxを連れて行きました。
これは日没前、前日の設営の様子ですね。昼間の設定のままだったので暗いんですが、RAWで持ち上げれば暗部のディテールもちゃんと残っていましたし、むしろアンダーに撮ってもビシッと決まるのは大型センサーのおかげでしょうか。

ポツンと屋台。
別にこの屋台が本当に寂しく立っているのではなく、設営日なので隣の屋台がまだいないだけ。(それでも例年よりも、屋台同士の間は広くとられていましたが)

40mmという画角は肉眼(50mm)よりもちょっと広く、自分の見ていたもの+周りの空気感を切り出してくれるおもしろい画角ですね。

そうそう、この酉の市の写真はGR IIIxにNiSiのフィルターアダプターでブラックミストNo5を取り付けて撮ってます。そのあたりの作例はまた別記事で。

路地の階段もGR IIIxで撮るとちゃんと小道らしい雰囲気に。
これ、スマホで撮るともっとワイドな絵になってしまうので、あまりこじんまりとした雰囲気が出ないんですよね。

お台場に行ったら撮りたくなるRX-0 ユニコーンガンダム。
メカメカしい直線のパキッとした印象を収めたいので絞った分、明るさを稼ぐ為にシャッタースピードは遅くしましたが、手ぶれ補正がしっかり効いてくれるおかげで1枚しか撮ってなくても失敗はなし。

こういうごちゃごちゃっとしたオブジェをフレームいっぱいに納めて撮りたいときも、40mmという画角なのでスマホほど無理のない姿勢でカメラを向ければ大丈夫ですし、マクロモードに切り替えればしっかりフォーカスを合わせてくれます。

マクロモードの切り替えも親指で押せるマルチセレクターに割り当てられているので、わざわざ持ち替えて設定して……なんていう煩わしさもありません、便利。

GR IIIxを向けるべき被写体ナンバーワンは肉……というより、テーブルフォト。
自分の影を入れずテーブル上の被写体をキレイに撮れる、丁度いい画角なんですよね、40mm。最短焦点距離も20cm、マクロモードなら12cmまで寄れるので、十分にシズル感溢れる飯テロ写真を撮るのも得意です。

GR IIIxは最高のお散歩カメラ

GR IIIx、本当にいいカメラです。

作例に添えたようにオートフォーカスの遅さだったり、連続撮影枚数が心許ないとかスマートフォンへの写真転送アプリの出来が悪いとか弱点がないわけではありません。

ですが撮りたいなと思ったらすぐポケットから取り出せる携帯性の高さ、電源ボタンを押してから撮影可能になるまでの短さなど、機動性はとにかく高い。
40mmという画角の引きすぎず寄りすぎもしない絶妙な画角で、丁度いい「見たもの」を残せるのも撮っていて気持ちいい。

実はGR IIIxに至るまでにGRシリーズは、コンデジの「DIGITAL」シリーズから含めて4台目。
今までは28mmがしっくりこなくて、どれも短期間で手放してしまってるんですよね。でもGR IIIxはそんなことはなく、長く使っていけそう。
むしろ出不精気味の筆者も、GR IIIxを持って散歩に出たくなる、そんなキッカケになりそうなカメラです。

▼ GR IIIxの購入は以下から。来月(2023年1月11日)から値上げするそうなので、今がチャンス。