Google Pixel 3に追加された天体撮影モードを奥多摩湖の満天の星空で試す

ケータイ

昨年末にGoogle Pixel 3に追加された「天体撮影モード(Night Shift)」を試すべく、東京・奥多摩湖まで真夜中に出かけてきました。

Google Pixelシリーズの天体撮影モードは最新のGoogle Pixel 4から追加された機能です。
三脚に固定などしGoogle Pixelが揺れない状態を検知した場合のみ有効になる撮影モードで、長時間露光撮影と複数の撮影画像の合成を行うというもの。
Pixel 4では約16秒×15回の撮影を合成しますが、Pixel 3の場合は約16秒×4回の撮影を合成するためPixel 4に比べると天体撮影モードのクオリティは劣るらしいのですが、それでも他メーカーにはない機能でしっかりと星の見える場所で試してみたかったので試してきました。

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撮影場所は「奥多摩湖ダムサイトパーキング」

撮影場所は奥多摩湖ダムサイトパーキング。
天気予報で「星空指数100」かつ月も大きく欠け、月明かりに邪魔されない絶好の天体観測日和に試してきました。
筆者の埼玉の自宅からは車で1時間ちょっと。車の手配と運転はガジェットショットのキリカ氏任せです。
※きっとガジェショにもこの後、素敵な星空の作例を使ったスマホレビュー記事があがるはず。乞うご期待。

ちなみに奥多摩湖周辺での星空撮影スポットとして「月夜見第二駐車場」もオススメらしいのですが、夜間は多摩湖周遊道路が通行止めとなるため断念。
明るいうちから車中泊などの用意をしていくしかないらしく、気軽に星空が撮れるPixel 3との組み合わせ向けではないですね。

Pixel 3でも満点の星空が撮れる

天体撮影モードですが、冒頭にも書いた通り「三脚などでしっかり固定した場合」にのみ有効になります。
Pixel 3発売当時に話題になった夜景モードのように普段から選択できる撮影モードのひとつではない点は注意が必要です。

レンズ交換式カメラを載せて使うような本格的な三脚でなくてもOKなので、もしGoogle Pixelシリーズの天体撮影モードに興味があれば、こういったミニ三脚+スマホホルダーがセットのものを用意するのがオススメ。
もちろん、天体撮影モードでなくても最近のスマートフォンの夜景撮影モードをフルに活用できるため、持っておいて損のないアクセサリです。

[wpap service=”with” type=”detail” id=”B0169SORBO” title=”Manfrotto ミニ三脚 PIXI Smart スマートフォンアダプターキット MKPIXICLAMP-BK”]

そして実際に三脚でPixel 3を固定し天体撮影モードを利用し星空を撮影した作例がこちら。

ありきたりな感想ですが、Pixel 3の天体撮影モードは「お前、本当にスマホか?」と驚くレベルで星空を撮影できました。
一緒に持っていったレンズ交換式カメラではああでもないこうでもないと設定に悩みながら何枚も撮影したのですが、Pixel 3は三脚に固定してカメラを立ち上げ、画面上に「天体撮影モードオン」と表示されたら後はシャッターボタンを押すだけ。

もちろん、撮影データを等倍でみると結構ノイズが目立ったりと気になる点もありますが、スマホで撮った写真をPC画面でまじまじと見ることもないですし、サッと撮って満天の星空の感動をSNSに共有する用途で考えれば、こんなに気軽に星空を収められるのはただただ感動です。

作例写真の元データはOneDriveにアップしておきましたので、そちらをチェックしたい人は以下からどうぞ。

Microsoft OneDrive
Galaxy Note10+でも撮ってみましたがイマイチ

また、比較用にGalaxy Note10+で撮影したものがこちら。
Galaxy Note10+の夜景撮影モードでは全く映らず、プロモードでシャッタースピードを10秒に設定するなどしてやっと星空が広がっているように見える絵が撮れました。
2019年発売のスマートフォンの中ではカメラの写りについて、DXOMARKで総合ベスト10に入るGalaxy Note10+でも星空の撮影は2018年発売のPixel 3には及ばないというのはちょっとおもしろい結果です。


体撮影モードだけで言えば今回の奥多摩湖のように撮影の名所にわざわざ行かなければ活用できない機能ですが、これをスマートフォンで撮れるというのはかなり感動しました。
Goolge Pixel 4の発表時、同モードはPixel 3以前の機種にも提供されると知ったときは、2年以上同一機種を使い続けることも珍しくなくなってきた昨今、スマートフォンで最も使われる機能のカメラが進化していくのはユーザー目線で見ても嬉しいポイントです。

現在国内で入手できるGoogle Pixelシリーズですが、最新のPixel 4はSoftBank、また直販のGoogle Storeのみ。
廉価版のGoogle Pixel 3aは上記に加え、NTTドコモからも購入可能です。
また、旧モデルとなるGoogle Pixel 3は中古(未使用品含む)が4~5万円台で、安価なエントリーモデルのスマートフォンに少し予算を足したくらいの価格帯で販売されています。
スマートフォンの機能でカメラを重視する人であれば、安価かつカメラがキレイで、おサイフケータイにも対応するGoogle Pixelシリーズはかなりオススメです。