さよなら、Aマウント。

カメラ

すごい悩みましたが、Aマウントやめます

ソニーは「One mount」らしいので、Aマウントからの乗り換えを考えてみる」というエントリーを書いて一週間。
悩みに悩んで、Aマウントのカメラを手放すことにしました。

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これ以上、投資しても未来が見えない

Aマウントのボディ、レンズ、どちらもしばらく新製品が出ていません。

フラグシップモデルであるα99Ⅱは2016年10月発売。APS-Cのハイエンドモデルのα77Ⅱは2014年6月発売。
ソニー純正のレンズも2015年に大三元レンズをリニューアルしたのが最後。

もちろん、ソニーの言い分の通りならば「Aマウントは完成している」ので、今あるレンズ群から必要なものを買い揃えていけばいいんでしょうけど。
新しいボディも出てこないかもしれない中で、発売から結構な時間が経過したレンズを買い揃えるのもちょっと微妙です。

多くのレンズが終売している

例えば、Aマウント向けのレンズを通販サイト(上記はヨドバシ.com)で検索してみると、多くの製品が終売しています。
ソニー純正のレンズこそ、公式サイトに載っているものは家電量販店やカメラ専門店でも取扱中とは出てきますが「在庫のある店舗」に絞ってみてみると旗艦店の一部に在庫があるのみ。買おうと思ったときに在庫がないのが当たり前とも言えます。

この在庫がない状況はα99Ⅱが出た頃にはもう起きていた、というのも忘れてはいけません。
α99Ⅱを手にするにあたり、当時持っていたレンズはすべてAPS-C用。いい機会なので全部手放して、通しF2.8のサードパーティのレンズを2~3本買おうと考えていたのですが、どれも品切れ・取り寄せでした。
なんとか他店に1本だけ残っている在庫を寄せてもらい購入できましたが、それ以降そのお店・系列店に僕の買ったレンズの在庫が入ることはありませんでした。
これは「α99Ⅱ特需」で、落ち着けば色々レンズが出てくるんじゃ、在庫も補充されるのでは?と考えていましたがそんなこともなく。そのときに完売となったレンズは、そのまま終息を迎えたものばかりです。

新品にこだわらず、中古のレンズを買うという選択肢もあります。
しかし後継のレンズも出てこないのであれば、新しいものを手にして古いものを手放す人も出てきません。
欲しいけれどもう終売になったレンズに中古で出会える可能性も低くなっていきます。

「レンズがない」というのはレンズ交換式カメラにとっては深刻な問題。
これ以上投資していっても、後々欲しいレンズが手に入らない可能性が高いのであればスパっと諦めてしまった方がいいだろうと判断しました。

資産価値がなくなる前に。

レンズが出ない、レンズの在庫がない、そうなってくると新たにAマウントを選ぶ人はいなくなるでしょう。
実際、筆者の周りでAマウントボディを新たに買ったという人を見たことがありません。
見たことあるのは「α99やα77からのアップグレード先としてα99Ⅱを選んだ人」や「オールドレンズを活用するサブとしてα900を選んだ人」くらい。

例えば、Nikonで言うと「D3000」や「D5000」にあたるAマウントのボディは長いこと発売されていません。
新品で10万円を切るレンズキットがなければ「初めてのレンズ交換式カメラ」として選ぶ人は減りますし、ソニーのラインナップにおけるそのポジションは「α5100」や「α6000」など、Eマウントが担っています。

フラグシップモデルも今やα9/α7の方がスペックが上、機能が上なので、Aマウントの資産価値はどんどん下がっていきます。

ちなみにα99Ⅱの下取り価格はワンプライスだと15万ちょっと。高めのところでも18万円くらい。
このくらいの価格だと、ミラーレス・フルサイズのエントリーモデルを買うのとトントンくらいにはなりますね。
これよりも下がるとそれも厳しいので、α99Ⅱ、そしてAマウントのレンズらを手放すには今しかない!と。

さよなら、Aマウント

そんなわけで、α99ⅡらAマウントの資産を手放します。

休日に猫カフェに通い詰めていた頃、バリアングルモニタのα300を使う友人が羨ましくFマウントから乗りかえたα350。
そこから数えてざっと11年くらいでしょうか。
いつの間にか、その前に使っていたNikon Fマウントを使っている期間を上回っていました。

11年の間に子供も産まれ、我が子のシャッターチャンスを逃すまい!と、仕上がりをイメージしやすいEVF・ライブプレビューに魅力を感じ飛びついたα55を「それは実質ミラーレスじゃない?」なんてdisられたりもした日も今では懐かしい思い出です。

α99Ⅱが発表されたときは本当に驚いたし、嬉しかった。
そして買えたときはもっと嬉しかったし、この先しばらくは買い替えないだろうと当時は考えていたんですが。

まぁ、α99Ⅱを買った直後にα9が発表され、その仕様の一部を見ながら「それ、なんでα99Ⅱで対応してないん?」みたいな部分もあったり、買った当初から「Aマウントユーザーのご機嫌取りだったのかな」とか思うことはあったんですけどね。

このエントリーを書いている時点で手放すものは箱に戻し、下取り回収の段ボールに詰めてある状態。
数日後には違うマウントのカメラとレンズが手元に来るわけですが、一時的にでも空っぽになった防湿庫を眺めながら、一人センチに浸ってます。