複雑?簡単?auの新料金プラン、毎月いくらかを確認する方法。

ケータイ

2019年夏モデルと同時に発表されたauの新料金プラン。
段階制プランとして2017年に登場したauピタットプランは内容を改め「新auピタットプラン」に。
また、データ定額プランは各種割引を適用することで割安感の高い「auフラットプラン7プラス」と、月間データ容量の上限がない「auデータMAXプラン」が追加されました。

また、新プランと同時に新たな割引サービスとして、家族でauを使うとお買得になる「家族割プラス」も登場。
好評のauひかり等とのセット割引「auスマートバリュー」も継続して提供されますが、新たなプランに新たな割引の組み合わせで「今までよりも難解なプランになった」との声も聞こえてきます。

従来プランと比較して「安くなったのか」「どんなメリット、デメリットがあるのか」はまた別の記事まとめますが、まずは新プランについて理解しないことには今後のプラン変更も難しいでしょう。
そこで本記事では、新たに登場した料金プランと割引サービスについて、どのような組み合わせで、いくらで利用できるのかを解説してきます。

新料金、どんなプランでいくらなの?

まずは料金プランの特徴と、毎月の料金をチェックしていきます。

新auピタットプラン

「新auピタットプラン」は使ったデータ容量に応じ料金が段階的に変化していくプランです。
新料金プランの中では、最もスタート金額の安く設定されているのが特徴であり売りですね。
移動中の利用も少なく、自宅や職場のWi-Fiに繋いで使うことの方が多いライトユーザーであれば「普段は安く、稀に多くデータ通信を使っても上限があって安心」のプランが新auピタットプランです。

auフラットプラン7プラス

「auフラットプラン7プラス」は月間データ容量が7GBの定額制。
最近は20GBや30GB、他社に目を向けると50GBの大容量プランが人気を集めていますが、それらより下の定額プランを選ぶと「5GB」や「3GB」と、少々物足りないデータ容量のプランが設定されていることも少なくありません。
auに限れば、従来のauピタットプランで「5GB以内」のデータ通信を行った場合と同額で7GBまで使えるようになったお買得なプランだと言えます。
さらに「+メッセージ」「Twitter」「Facebook」「Instagram」の通信分はデータ通信量が減らないため、これらのサービスを使う頻度が高い人はより多くの通信が可能です。

auデータMAXプラン

「auデータMAXプラン」は遂に登場したデータ容量の制限のない定額制のプランです。
どれだけ使ってもデータ容量を気にすることなく利用できるため、従来プランの「30GBまでは高速通信可能」でも足りなかったユーザーには待望のプランといえます。
注意点として「テザリング」や「タブレットとのデータシェア」「国際ローミング」で使用した分は、月間20GBを超えると通信速度制限がかけられてしまいます。スマートフォン側はどれだけ使っても無制限ですが、それにぶら下がる通信は制限があることは忘れてはいけません。

なお、auデータMAXプランのみ2019年夏以降の提供開始となり、それ以外の2つのプランは6月1日から提供開始となり、スタート時期が異なる点は要注意。

新料金の月額料金

新料金プランの仕組み、特徴がわかったら、次はそれぞれの月額料金を覚えましょう。
以下の金額は「家族割プラス」や「auスマートバリュー」、期間限定のキャンペーンの適用前の月額料金です。

プラン名 データ容量 月額(税抜)
新auピタットプラン ~1GB 2,980円
~4GB 4,480円
~7GB 5,980円
auフラットプラン7プラス 7GB 5,480円
auデータMAXプラン 無制限 8,980円

また、今回の新料金プランは「通話定額」がプラン内に含まれていません。そのままだと20円/30秒の通話料が発生します。
「5分以内の国内通話が無料」が必要であれば「通話定額ライト(月額700円)」をオプションで追加できます。
「国内通話が話し放題!定額!」が必要であれば「通話定額(月額1,700円)」をオプションで追加できます。
プラン変更時、現在のプランに通話定額や無料通話分が含まれる場合、これらオプションが必要かの確認があるはずですが、念のため自分でも通話に関するオプションサービスが必要かは確認しておくといいでしょう。

複雑な割引を理解する

携帯電話の料金を難しくしているのが「割引サービス」の存在です。

最近は「契約しているプランのデータ容量に応じ、割引額が変わる」仕組みが設けられているため、自分が割引の対象だと知っていてもいくら割り引かれるのかイマイチわからず、結局いくらで使っているのか理解できないという人も少なくないはずです。

今回発表された新プラン3種で適用できる割引サービスは
・家族割プラス
・auスマートバリュー(固定インターネット回線とのセット割)
の2種類ということをまず覚えておきましょう。

この2種類の割引サービスも、自分の契約プラン・データ容量に応じ割引額が変動します。

プラン名 データ容量 月額(税抜) 家族割プラス auスマートバリュー
2人 3人以上
新auピタットプラン ~1GB 2,980円 ▲500円 ▲1,000円
~4GB 4,480円 ▲500円 ▲1,000円 ▲500円
~7GB 5,980円 ▲500円 ▲1,000円 ▲500円
auフラットプラン7プラス 7GB 5,480円 ▲500円 ▲1,000円 ▲1,000円
auデータMAXプラン 無制限 8,980円 ▲500円 ▲1,000円 ▲1,000円

ここで注目したいのは「家族割プラス」です。
人数に応じ、割引額が変動する仕組みが今回新たに取り入れられているため、ここも新料金プランで「難しくなっている部分」です。

家族割プラスって、どんな割引?

家族割プラスは「自分を含め、家族でauユーザーが何人いるか」に応じ、割引額が変動するサービスです。

割引額は現時点では
 2人… 500円引
 3人以上… 1,000円引
の2パターンのみ。4人以上になると更に割引が増えるといった仕組みはありませんので、この2パターンだけということは覚えておくと料金を理解するのに役立ちます。

また「何人いるか」のカウントは「対象のプランを使っている人が、何人いるか」で判定します。
対象プランは以下の表の通りです。

スマートフォン向けプラン ケータイ(ガラホ)向けプラン
割引対象かつ人数カウント対象 新auピタットプラン
auフラットプラン7プラス
auデータMAXプラン
割引対象外・人数カウント対象 auフラットプラン20/30
auフラットプラン25 Netflixパック
auフラットプラン5(学割)
VKプラン
VKプランS
VKプランM
スーパーカケホ(ケータイ)
カケホ(ケータイ)

例えば、家族3人以上でauを利用していても、この表に含まれるプランを使っている人が2人しかいなければ割引額は「2人」の金額が適用されます。
さらに割引されるのは今回発表された新料金プランを使っている人だけという点は注意が必要です。

上記をふまえ、家族3人で従来プランと新プランが入り交じっている例を考えてみたのが下の表です。

契約プラン auフラットプラン20 新auピタットプラン auフラットプラン5(学割専用)
家族割プラス割引可否 × ×
家族割プラス割引額 0円 1,000円 0円

このように、家族割プラスの人数としてカウントされるプランに「3人」が加入している場合は「3人以上」の割引が適用されますが、割引対象プランとなる今回発表された新料金プランに加入しているのは1人だけとなるため、その人だけが割引が適用されるようになります。

なお、auにおける「家族」の定義は「同一住所に住んでいること」となります。
同一住所に住んでいる、けれど名字が違う(結婚等)場合は、住民票や戸籍謄本など、家族関係・続柄が証明できる書類を提示することで家族割(家族割プラス)に加入することが可能です。
例外として、50歳以上の家族(離れて暮らす親、祖父母)は住所が違っていても家族割の対象になります。
ただ、家族割プラスの割引対象にするには「auスマートバリュー」が適用されていることが条件となる点は注意が必要です。

その他の割引は?新料金に適用されるキャンペーン

新料金プランを理解するにあたり、最後に知っておきたいのが「キャンペーン」です。

今回の新料金プラン発表にあわせ、2つの料金割引キャンペーンが実施されます。

家族割プラス スタートキャンペーン

6月1日から9月30日までの間に
・新料金プランに加入
・9月末までの利用分に対して
・毎月、1,000円割引が適用
というキャンペーンです。

10月以降はここまでにも説明した通り、家族で何人のauユーザーが対象プランを契約しているかに応じ割引額が変動してきます。
「au、気になるなぁ」という人は、期間中に自分だけでもauに買い替え、9月末までに家族もauにのりかえてもらえば以降もおトクに利用できるということですね。

auデータMAXプラン スタートキャンペーン

9月30日までにauデータMAXプランに加入すると、同プランに加入した翌月から6ヶ月間、毎月1,000円を割り引くのがauデータMAXプラン スタートキャンペーンです。

2019年9月にauデータMAXプランに加入した場合は、2019年10月~2020年3月までの利用料から1,000円が割引されます。

通話定額ライト スタートキャンペーン

5分以内の国内通話が何度でも無料となる「通話定額ライト」。
この月額料金を200円割引、500円で利用できるキャンペーンが通話定額ライト スタートキャンペーンです。

割引期間は加入した月の翌月分から。2019年9月に加入した場合は、2019年10月から2020年9月までの通話定額ライトの利用料が毎月200円割引されます。

新料金、自分はいくら?

ここまでに解説してきたauの新料金プランの仕組みから、自分の料金を確認する手順は以下の通り。

1) 自分の料金プランの割引前の金額を確認する
2) auスマートバリューの割引の有無、有ならその割引額を確認する
3) 家族割プラスの割引の有無、有ならその割引額を確認する

とすれば、毎月の料金がわかります。
ここでわかった料金に、いくつか用意されたキャンペーンが適用できるかを確認し、適用できる場合はその割引分も引くことで、最終的にいくらで利用できるかがわかる、という仕組み。

auのサイト上は「最初から割引された金額」を打ち出していますが
・人数に応じて変わる割引額
・期間限定のキャンペーンの割引額
の最大の割引額を適用した金額になっているため、パッと見でスゴい安そうに思えますが、自分が本当にその金額で利用できるかは、正直なところわかりづらくなっています。

ですので「自分のプランはいくらで、どの割引が適用されるか」と順を追って引き算していくのが、新料金プランの仕組み、実際の料金を理解するのに最もわかりやすい、確実な方法です。

最後に、参考までに「割引を最大で適用した場合」の月額料金が以下の表です。

プラン名 データ容量 月額(税抜) 家族割プラス auスマートバリュー キャンペーン割引 月額料金(割引適用後)
3人以上
新auピタットプラン ~1GB 2,980円 ▲1,000円 1,980円
~4GB 4,480円 ▲1,000円 ▲500円 2,980円
~7GB 5,980円 ▲1,000円 ▲500円 4,480円
auフラットプラン7プラス 7GB 5,480円 ▲1,000円 ▲1,000円 3,480円
auデータMAXプラン 無制限 8,980円 ▲1,000円 ▲1,000円 ▲1,000円 5,980円

太い赤字の部分が、人数や期間限定の割引として「最大の割引」を適用するにあたり必要な部分ですね。
ここまで適用できて、売りとして打ち出している最安の金額になるわけです。


auの新料金プランもまだ発表されたばかり。
今後発表される他社の料金プランやキャンペーンに応じ、また内容が変わってくる可能性もありますので「あくまでも参考程度」にして頂くのがいいのかな、と。
ですが、ブレずに覚えておいて欲しいのは「キャンペーンを適用しない金額はいくらなのか」を最初にチェックするということ。
ここから自分ならどんな割引が適用されるのかを、順に引き算していくのが最も正確な「自分がそのプランを利用した場合の料金」に辿り着ける最短ルートです。

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