NTT東西の回線を借り受けるかたちで独自ブランド・サービスとして展開している「光コラボ」。
この光コラボについて、今年の7月1日から「事業者変更手続きの導入」されることが発表されました。
「光コラボってなんぞや?」という人のためにおさらいをすると、冒頭にも書いた通り「NTT東西が提供する固定インターネット回線を、他社が借り受けて提供するサービス」のこと。
有名なサービスだと「ドコモ光」や「SoftBank光」など、携帯電話事業者が提供する固定インターネットサービスが光コラボですね。
それ以外にもNTT東西の「フレッツ」としてインターネット回線の契約するよりも安価に契約できるサービスを、大手プロバイダを中心に展開されています。
この光コラボですが「他の会社がいいなぁ」と思った場合、一度解約してから再度工事を行わなければ他の会社に変更することができません。
NTT東西からフレッツとして契約している場合は「プロバイダだけ変更」で違う会社のサービスを利用することが可能です。
※もちろん、光コラボでもプロバイダ単体契約を行い追加、変更することは可能ですがおトクとは言えません。
例えば「ドコモ光を契約しているけど、ドコモを解約するので他のインターネット回線(光コラボ)にのりかえたい」と考えた場合
1) のりかえ先のインターネット回線の申込を行う
2) ドコモ光の解約を行う
となり、のりかえ先のインターネット回線の工事が入るまでにドコモ光を解約する必要があります。つまり、インターネット回線が利用できない期間が発生してしまうのです。
それ以外にも解約を行うデメリットとして挙げられるのが「ひかり電話」。
元々持っていたアナログ回線の電話番号をひかり電話に契約変更した場合を除き、インターネット回線の解約=電話番号の解約となり、新たに契約するインターネット回線側で引き続きひかり電話を利用する予定があったとしても電話番号が変わってしまいます。
光コラボの登場時から事業者の変更=解約となることは問題視されており、今回の事業者変更手続きの開始は待望のサービスといえます。
携帯電話の乗り換えで、光回線ののりかえも容易になるかも
当ブログが携帯電話情報を中心としているため、敢えて光コラボの事業者変更手続きを携帯電話の諸手続に当てはめるとすれば、それは「携帯電話の乗り換え時」に大きなメリットが生まれると考えています。
例えば、ドコモユーザーでSoftBankにのりかえを行う際、これまでは「ドコモ光を解約しないといけない」となれば、インターネットの不通期間や固定電話番号が変わってしまうことを理由にのりかえを躊躇ってしまう要因でした。
事業者変更手続きが開始されることで、携帯電話のセット割を目的とした光コラボを利用している場合でも、他社の光コラボサービスにのりかえが容易に行えるようになりますので、携帯電話のおトクなのりかえの際にインターネット回線の契約状態を理由に買い替えができないケースは減るものと考えられます。
なお、現時点では事業者変更に伴う費用はNTT東西からは発表がありません。
インターネット回線の開通時に発生した工事費や2年契約の解除料は光コラボを提供する事業者から利用者へ請求するものになるため、事業者変更手続きのスタートに前後して、工事費の残債や契約解除料について、どのような扱いになるのか発表があるものと予想されます。
ただ、多くの事業者は「他社インターネットからののりかえにかかる費用を割引・キャッシュバック」といったキャンペーンを行っていますので、事業者変更についても同様の扱いになるのではないでしょうか。