auピタットプランは、ピタット1,980円で使うのは結構難しい

auの新料金プラン「auピタットプラン」を使ってみたいがために、9月に持込新規契約でau回線を契約しました。

auの2016年夏モデル「Xperia X Performance SOV33」を白ロムで購入しました。元々はドコモ版を発売当時に購...

auピタットプランの特徴は「データ通信量に応じた段階制の料金設定」です。
例えば、1GB以内なら各種割引条件を満たした場合、最安で1,980円で利用でき、それ以上の通信は2GB以内なら2,980円、3GB以内は3,480円と、利用した量に応じ料金が変わっていきます。

auスマートフォンの料金プラン、auピタットプランのご紹介ページ。データ通信料は使った分だけお支払いただくムダなしプランです。通話は1回5分までの国内通話がかけ放題のカケホなど、3プランからお選びいただけます。

1,980円といえば、格安SIMのツートップ「UQmobile」と「Ymobile」のCMでもお馴染みの月額料金。
ただ、大手携帯電話事業者が1,980円を打ち出してきたインパクトは大きく、auピタットプランなら安く使えそうな気がしてきます。

しかしながら、上にも書いた通り1,980円で利用できるのは「1GB以内」に収まる場合のみ。
細かくは固定回線とのセット割(auスマートバリュー)を適用でき、さらに一年目のみ適用される「ビッグニュースキャンペーン」により1,980円で利用可能になるのですが、それ以上に「1GB以内」というのは現実的にスマートフォンを利用するにあたり「可能な容量なのか」が気になり、au回線を契約するに至りました。

今回は一ヶ月間、auピタットプランを利用して、本当に1GB以内に収められるのかを検証してみましたので、その結果をご報告です。

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検証環境

使用した端末はXperia X Performance SOV33です。
本体ソフトウェアとプリインストールアプリは最新版へアップデートを9月末時点で一通り終えた状態で検証に臨みました。

また、アプリのアップデートや基本的なauアプリの設定は
・自動アップデートを行う
・通知をオン
で検証を行っています。

通信環境について、こちらもWi-Fiには繋がずau網の通信のみで「1GB以内に収まるか」を試しています。

「自動アップデートがオン、Wi-Fiに繋がないなら1GB超えるでしょ」とSNS等で意見も頂いていますが、セキュリティ面や利便性を考えると「アップデートをするのがスマホを健全に使う方法として必須」ですから、最低限スマホをちゃんと使うなら必須の設定として検証環境では自動アップデートを行う設定にしています。

アプリのアップデートで約8割を占める

ほぼほぼコレで答えを言っているようなものなのですが。
キャリア端末の悪い部分とも言える「プリインストールアプリの多さ」がそのまま「アップデート頻度」に繋がり、結果として「アップデートでデータ通信量を食い潰す」結果になりました。

10月20日過ぎ、つまり3週間で利用したデータ容量はアプリのアップデートだけで618MB。
au Marketも含めると、合計で788MB。
1GBまでの残量はこの時点で222MBですし、Google Play開発者サービスのようにバックグラウンドで何か更新を行っているものも含めるとこれだけで約900MBのデータ通信が発生しています。

検証期間中、Xperia X Performance自体は優秀な機種なのでTwitterを開いてリプライやダイレクトメッセージを返す、写真を撮影してアップするといった、普通にスマホを使ったら「あり得そう」な使い方もしてみようと考えていましたが、1週間終えた時点で300MBほどアップデート等で利用しており、単純計算で1.2GBに達するとわかった時点で「何もしない」と一切使わず、ただ持ち歩くだけ、ただ置いておくだけにしていましたが、それでもこれだけのデータ通信が発生しています。

なんとか収まったと思ったら…

ほぼ寝かしの状態でも1GB近い通信が発生するとわかったため、以降はデータ使用量のモニタリングだけに徹していました。
データ使用量のモニタリングはauが提供する「デジラアプリ」を利用。ちなみに、デジラアプリの初回利用登録で300MBの追加容量をもらえるキャンペーンが行われており、9月末に受け取った300MBについて、10月30日時点で1GBを僅かに超えた分を補うことができたので「超えてしまったけど1,980円で済んだ」状態でした。

ここでホッとした筆者の完全な落ち度ですが、300MBの追加容量の有効期限は「10月30日 16時25分まで」。
「auピタットプランで1GBに収めるのは難しい」という結論が出た時点でWi-Fiに繋ぐか、電源をオフにでもしておけばよかったんですが、有効期限をすっかり忘れ10月30日の夜~31日に発生した通信分は「1GB以上」の通信としてカウントされ、筆者の10月利用分は「2GBまで」の2,980円になりました。

auピタットプランの1,980円は幻か

実際に1GBに収めるためにはWi-Fi接続は必須でしょう。
そもそも1,980円の月額で利用する場合はauスマートバリューが必須ですから、きっとWi-Fi環境が自宅にある前提の金額とも言えますが、auスマートバリューなしだと2,480円と500円月額があがり、固定回線とのセット割を適用せずに1,980円で利用できるUQ mobileやYmobileよりも月額は高くなります。
また、この2社は契約から2年間の間、データ容量が1GB→2GBなど、契約プランに応じ容量を2倍にするキャンペーンも適用されるため、それと比べるとauピタットプランの割高さが際立ってくるな、と。

パッと見では「au自身が格安SIMを提供している」かのようなauピタットプランですが、スマートフォンの仕組みや他社キャンペーンと比べた場合には、やはり「安くはない」「安く済ませるのは難しい」ことは間違いありません。

フィーチャーフォンユーザーがスマホに買い替えて得するプランではない

主にスマートフォンを対象とした、安い月額料金プランは「フィーチャーフォンからののりかえ」を促す目的で訴求・販促されることも多いプランです。
実際「初スマホ割」として、フィーチャーフォンを長期で利用しているユーザーがauピタットプランを選択し指定のスマートフォンを購入すると、最大37,800円の割引が受けられるキャンペーンが実施されています。

初スマホ割紹介ページ。auのスマートフォン・携帯電話のキャンペーン情報をご紹介します。

本体代金が1万円程度で済んだり(お店によってはこれをさらに安く販売している場合もあるでしょう)、月額料金も安価に済むとなれば買い替えたくもなりますが、フィーチャーフォンユーザーで2,000円以内で済んでいるような人は、無闇に買い替えない方がいいかもしれません。

ここまでにも書いた通り、アプリの自動アップデートやバックグランド通信が発生する以上、1GB以内での利用のハードルはかなり高く、フィーチャーフォンと変わらない月額で使えると言われたのに月額が高くなった!となることが容易に想像できます。

こうしたリテラシーの低いユーザーに対し、周りが「こうしないと高くなるよ」とサポートを行える環境ならばいいのでしょうけども、そうでなければauピタットプランは料金トラブルを招きやすいプランと言えるでしょう。

使い方次第では手間もなくスマートなプランとも言える

と、ここまで批判的に書いていますが、auピタットプランの提供趣旨である「利用状況に応じた料金で利用できる」のは他社にはない魅力なのは間違いありません。

どれくらい使うかもわからないため、予防策として容量の大きなプランを契約し使わなかった場合は払い損です。
繰り越しがあるとはいえ、翌月余計に使うのかと聞かれたら使わない人の方が多いでしょう。
かといって、容量を少ないプランに変更すれば繰り越し分は消失しますし、小さいプランを選んだことで容量が不足すれば、速度制限で不便な使い方を強いられるか、単価の高い追加容量の購入を選ぶとなればやはり損をします。

auピタットプランは「格安SIM並の月額で利用できる」プランではなく「容量や速度を気にせず、適切な料金で利用できるプラン」と捉え選択するべきプランです。

従来よりも安くなる場合もあり

少々趣旨からそれますが、auピタットプランを評価するにあたり「auピタットプランと従来プランを比較した場合の月額」についても考えたいところです。

以下は筆者が外部メディアで執筆したiPhone Xの月額料金の比較記事です。

iPhone Xを乗り換えで購入した場合の料金を、容量別・新旧プラン別に元ケータイショップ店員が解説する。

本体代金の支払いが24回と48回の違いはあるモノの、従来プランで5GB利用する場合とauピタットプランで5GBを利用する場合では、auピタットプランを選択した方が月額が安く済むようになっています。
アップグレードプログラムEXを利用して分割支払い終了前に買い替えを安価に行う方法なども整備されていることも考えると、auピタットプランは「今までよりもスマホを安く利用できる(かもしれない)」料金プランと考えてもいいかもしれません。

まとめ

auピタットプランは「ライトユーザーから今までより安くスマホが利用できるプラン」ではありません。
スマホを利用するにあたり、今まで払っていた無駄が発生しづらい料金プランです。

また、毎月上限の5GB以上~20GBまでに達するようであれば、予め「最大20GB」または「最大30GB」でよりお買得なプランとなる「auフラットプラン」も用意されており、ユーザーの利用実態に合わせ適切なプラン・適切な料金を提供しようというauなりの優しいプランです。

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