『きれいなお姉さんは好きですか?』
えぇ、大好きです。そんな感じで先週金曜日に開催されましたUQコミュニケーションズの新製品・新サービス発表会へ行ってきました。
イベントリポートというより、筆者なりに感じた事を今回はつらつらを書き連ねていきます。
あの頃のUQ WiMAXが帰ってきた
『最初の頃のUQ WiMAXが帰ってきたぞ!!』
と発表の現場で一人興奮していました。過去の仕事で、UQコミュニケーションズの販売現場にいた頃があったのですが、少なくとも今回の発表内容は当時の気持ちを思いだし、多くの人にオススメしたい!!と思える内容でした。
モバイルブロードバンドの小話、昔話
ちょっと昔話をします。
どれくらい昔かと言うと、筆者がまだケータイ屋さんになる前です。8年ほど前の話です。
イーモバイル(現ワイモバイル)が下り3.6Mbpsの定額制通信サービスで「モバイルブロードバンドの幕開け」と謳いサービスインしたのが2007年3月31日。
事前予約まで済ませ、当日は始発でヨドバシAkibaまで受取に行き、昭和通りのマクドでセットアップしたのが懐かしいですね。
当時、まだNTTドコモはW-CDMA方式が中心で下り384kbps、かつ定額制のサービスを提供していませんでしたし、老舗たるWILLCOMは通信速度によって定額制ながら月額料金が変わる仕組みでしたし、当時提供されていた最大速度も800kbpsとイーモバイルと比較すると1/4という状況でした。
その後、各社もHSDPA方式での定額制サービスを開始、WILLCOMもNTTドコモのMVNOとして「WILLCOM CORE 3Gサービス」を提供するなど、イーモバイル同等の定額高速通信サービスを開始し、大体2009年初頭は新規市場として「高速データ通信サービス」が盛り上がっていました。
その2009年夏頃、遂にサービスインしたのがUQコミュニケーションズが提供する「WiMAX」です。
当時のサービス内容は
・年間契約なし!
・最大通信速度は下り最大40Mbps!
・月額料金は4,480円!
でした。
これがどれだけ凄いかというと、当時最速の通信サービスを提供していたイーモバイルは「D31HW」というUSBデータカードで
・二年契約
・実質的には本体は24回払い
・通信料金は5,980円
という内容でしたので、販売現場の、特に勢いのあった各社データカード担当者は全員が青ざめるほどでした。
そしてサービスが始まった
正直、こんな事言ったらいけないのかもしれませんが「拍子抜け」でした。
実は事前情報として2009年2月〜3月頃に当初開局・サービスエリアになる予定の場所に住むユーザー限定でモニターが実施されていたのです。
そのときの情報は「電波がとにかく入らない」「電波掴めば超速い!!けど、そんなところは僅か」みたいな話ばかりで、確かに正式サービスが始まった時点でも同じような理由でクレーム・キャンセルになるお客様が多くいらっしゃいました。
が、その状況を鑑みて、新生活シーズン(=インターネット申込が一番増える商戦期)までに基地局の大幅増強を同年末に発表。
そこから通常契約でも2週間のモニター期間が与えられ返品が可能など、かなり挑戦的な発表が行われました。
正直、ここからが、UQコミュニケーションズ、そしてWiMAXが「すげぇ!」と思った毎日が始まります。
僕は遂に現場に立つ
そんな発表があって間もなく、先に当時の職場を離れた先輩から「お前、UQに来いよ」と誘われ、瞬く間にWiMAXの二度目の立ち上げに現場で関わらせていたくポジションに立ちました。
ざっくり言うと営業ラウンダーですね、とにかく拡販を!!というお願いをし、販売応援では店頭に入って真冬のクソ寒いなか、それこそ雪が舞う中で声を張り上げ訴求する、全くまだ認知されていないWiMAXを理解してもらう事に一生懸命になる毎日を過ごす事になるのです。
確かにエリアは広がった
ここからが怒濤でした。
その仕事についてから、みるみるウチにエリアが広がっていくのです。今でも実施されている「Try!WiMAX」という利用場所で電波が入るかどうかの確認サービスはもっと以前からあったのですが、このサービスを利用したお客様から「駄目だったから申込は今度にする」と言われる事がどんどん減っていくのです。
筆者の当時の住まいもあっという間にエリア化され、2007年サービス開始時から利用していたイーモバイルは一向に自宅が全く駄目なままだったのに、WiMAXは自宅で余裕で使えるようになり、とにかくすげぇ!という感じでした。
また、その直後、ワケあって友人宅へ居候を始めるのですがそこにネット回線はなくWiMAXに依存する日々。この制限のないWiMAXこそが「本当のモバイルブロードバンドだ!」と思ったのです。
“ギガ放題”
すみません、昔話…いや、すっかり歴史的経緯な感じですが、更に興奮してしまい前置きがながなくなってしまいました;-(
まず、今回発表のサービス“ギガ放題”の料金体系について。
と、現状の「月間通信量 7GBまで」が存在する他社サービスとほとんど差のない金額になっています。
最近ではワイモバイルやSoftbankから提供される一部モバイルWi-Fiルーターで「無制限」を謳う製品もありますが、ちょっとしたクセもあり、決して使い勝手がいいとは言えません。
※そのクセについては以下のサイトが詳しいのでご覧ください。
ガジェットショット | 無制限キャンペーン加入は今月まで。速度無制限のPocket WiFi 305ZTを一ヶ月間使ってみて
しかし、もちろん各社が「一ヶ月に○GBまで」や「直近n日間に○GB使ったら制限するよ〜」に近い制限も今回の“ギガ放題”には存在します。
これは当日の会場でもかなりツッコミが入っていたのですが
『直近三日間で3GBを超えた場合、通信速度を制限します』
というもの。ギガ放題で使い放題で定額だから…と余裕で使っていると、この制限にかかる可能性があります。
しかし、この制限は他社よりも『優しくなっている』んですね。
ざっくり言うと『YouTubeくらいなら普通に見られるくらいの速度』とのこと。
※数字にすると700kbps程度とのこと。
他社の同様の制限では『三日で1GB』ですし、この制限に到達した場合『メールを送るのがやっと』という速度まで制限されてしまう事がほとんどです。
また、筆者のケータイ屋さんとしての経験、感想ですが、こうしたモバイルWi-Fiルーターなどをご契約されるお客様は
・ビジネスユーザー(通信の多くない方)
・若い単身ユーザー(スマホなどがメイン)
という事が多いので、まず今回の制限内容であれば不自由しないでしょう。
また、スマートフォン向けのパケット定額サービスで「速度が出ない」と店頭へご相談にくるお客様の多くが、先に述べた内容通り、更に付け加える言い方になりますが
『YouTubuめっちゃ見てたんですよー。パソコンないんで、音楽取り込みとかできないんで〜』
みたいなことを言うんですね。
…ということは、今回のギガ放題って、制限がかかってもYouTubu見られるくらいの制限ですと発表会で言い切られてますから、10000000%くらい、こうしたお客様・ユーザーの不満を解消できるじゃないですか!
ヤ倍速!!
で、この速度についても言及します。
もちろん、電波の強弱、回線の混み具合、色々な条件によって速度は変わってきますので「下り最大220Mbps」が保証されるものではありません。
しかし、特に一般ユーザーに多い「iPhone 5」以降のiPhoneシリーズのLTEの最大通信速度は理論上大きく上回っていますし、実測値で言えばそう変わらない、または少し快適になるくらいの速度が出ると考えられます。
また、光ファイバーによる固定回線も最近では「ギガ速」のようなカタチで、自宅に1Gbpsの回線を引き込む事が可能になりつつありますが、こうしたモバイルWi-Fiルーターなどで事が済んでしまうユーザーにとっては敷居の高いサービスである事には変わりありません。
そういった意味で、今回の“ヤ倍速”と“ギガ放題”は、今の時代にあった「モバイルブロードバンドの再定義」だと筆者は発表回で感じたワケです。
まとめ
興奮のまま、勢いで書いてしまった本エントリーですが、UQコミュニケーションズの“本気”を伺い知れる、素敵な発表会でした。
これから始まる春商戦、新生活シーズンでインターネット回線の新規申込需要が高まるタイミングで他社に先んじて発表を行った事、これはUQからの挑戦状です。
元ケータイ屋さんだから言える事…というのは、ちょっとこれはグレーな話?っぽくなってしまいますが、春商戦は携帯電話も安くなります。
この滅茶苦茶お得なギガ放題、auスマートフォンとのセット割引の「スマートバリューmine」も適用ができますし、新生活で何かと懐が寂しくなるタイミングですので、こういうところでほんのちょっとの節約、というのも考えてみてはいかがでしょうか?
早速ですが、これらサービスに対応する新型モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」のキャンペーンも各社から始まっていますので、今春からのネット環境にお悩みの方は、これがいいチャンスだと思いますよ。
@nifty WiMAX
※キャンペーン内容
本体代:無料、更に有線LANの使えるクレードルセットで1円
キャッシュバック:15,100円
月額料金:3,670円(税別)/月 ※各種割引適用後料金、契約から24カ月の間
@So-net WiMAX
※キャンペーン内容
本体代:無料、更に有線LANの使えるクレードルもセットで0円
キャッシュバック:15,000円
月額料金:3,690円(税別)/月 ※各種割引適用後料金、契約から24カ月の間