2020年、1年間を振り返って色々書いていくアドベントカレンダーの企画のひとつ「今年のワーストバイガジェット」ということで、今年買ったものの中で一番「失敗だったなぁ」というものをご紹介していきます。
なお、筆者の担当は先週のはずでしたが時間がなかったので大幅遅刻しての記事公開です(申し訳ねぇ)
先に断りを入れておくと「製品の批判」ではありません。
単純に僕として「思っていたものと違った」とか「買ったけど出番がなく失敗した」という話です。
Galaxy S20 5G SC-51A
Galaxy、大好きなんですけどね。今年のワーストバイガジェットとして選んだのは「Galaxy S20 5G SC-51A」です。
Galaxy S20 5G SC-51AはNTTドコモが今春からスタートした5Gサービスに対応するAndroidスマートフォンで、その対応スマートフォンとしては「サービス開始と同時に発売になった1台」でもあります。
Galaxy Sシリーズといえばスタンダードモデルに加え、RAMやストレージが増量された大画面モデル「Plus」を冠するモデルが用意されているのがここ数年のラインナップですが、Galaxy S20シリーズからはスタンダードモデルの「Galaxy S20 5G」も他サイズと同じく「RAM 12GB」など十分にハイスペックになっているのが特徴です。
バッテリー容量も4,000mAhと十分に大きく、ハイエンドSoCの「Qualcomm Snapdragon 865」との組み合わせでもパワフルに使える優秀な1台です。
…と、それでもやっぱり「ワーストバイ」になる理由があるわけです。
カメラの色味がギトギト
Galaxy S20 5G SC-51Aのカメラはハイエンドモデルらしく、トレンドの「広角+超広角+望遠」のトリプルカメラを搭載しています。
光学式手ブレ補正やAIによるシーン判別など機能面でも十分ですし、例年通りDxOMarkでも高得点を獲得するなど一般的には「カメラのキレイなスマートフォン」といえます。
しかしながら、実際に撮ってみると「これはキレイなのか?」と思うことが何度もありました。
もちろん撮影した写真を表示するディスプレイで色味も変わってきますし、写真の好みも人によって違う以上は「筆者としては好みじゃない」だけなんですが、個人的には「好きじゃない」感じの写真ばかりになってしまうのです。
このポークたまごの写真とか、色味ギトギトですよね。
今までに使ってきたスマートフォンでも「暖色寄りになってしまう」とか「寒色の被写体の色味がおかしくなる」なんて機種は山ほどありましたが、Galaxy S20 5G SC-51Aのカメラはホワイトバランスがおかしいというより、彩度をとにかくガンガンにあげ、出てくる写真はどれもギトギトした色味になってしまいます。
スマートフォンでもっとも使う機能はアプリとしてSNSやLINEのようなメッセンジャーを除けばカメラがもっとも多く、レンズ交換式カメラを持っていないときでも自分としては満足できるカメラの載ったスマートフォンを使いたいので、この時点でだいぶGalaxy S20 5G SC-51Aへの愛着は薄れてしまいました。
Galaxy Note10+で困ってない
それまで使っていたGalaxy Note10+ SC-01Mへの買い替えでしたが、Galaxy S20 5G SC-51Aのセットアップを行い、一通り普段通りの使い方をしてみて「快適になった」と思う場面が全くありませんでした。
物理的にはGalaxy S20 5G SC-51Aの方が手への収まりもいいのですが、使って快適になる場面は全くといっていいほど見つかりません。
なんなら最初にダメ出しをしてしまった通り、カメラへの不満が大きく、それなら気に入っている色味で撮影できるGalaxy Note10+ SC-01Mを使った方が満足度は高いわけで、結局Galaxy S20 5G SC-51Aの使い道は「ドコモの5Gを確認するため」の電波チェッカーの役割に落ち着きました。
購入までの手続きが面倒だった
これはGalaxy S20 5G SC-51Aへの不満ではないのですが、購入手続きがかなり面倒だった結果、発売直後に手に入れられず、旬を過ぎての購入となったのはカメラの件とあわせ愛着を大きく削ぐ結果となりました。
具体的には筆者の契約は
・シェアパックの主回線
・ドコモ光のペア回線
と複数の契約の「親」の立場であり、契約を5Gへ変更するには
・シェアパックから抜ける
・ドコモ光との紐付けを変更する
の2つの手続きを行ってからでないと購入できませんでした。
この2つの手続きですが、ドコモ5Gがスタートした当初はドコモオンラインショップでは行えず
・ドコモショップ店頭 or ドコモインフォメーションセンターで手続き
・反映は翌月以降
となり、ドコモオンラインショップでの購入を希望していたので「買えないじゃん」となったわけです。
丁度Galaxy S20 5G SC-51Aが発売になった3月末は外出自粛を強く求められるようになった時期で、ドコモショップ店頭での手続きも予約制かつ一部手続きに限定されるようにもなった時期とも重なります。
なので「店頭で購入する」というのも現実的ではなく、また筆者の生活圏ではドコモオンラインショップでの販売価格よりも1万円ほど高い価格で案内する販売店ばかり。
また、実際に3月末に電話で手続きを行い4月頭に購入したかったのですが、その時期は電話窓口が大変混雑し繋がらず手続きを完了できず
・4月に手続き
・5月に変更の反映
となった結果、入手が発売から1ヶ月以上が経過してからとなりました。
そのため「買いはしたけど、旬を逃した」感が強く、また入手した時点ではまだ緊急事態宣言下だったことも相まって積極的に外出して5Gの使用感を試す…といったこともできず、もっとも購買欲や所有欲の高い時期を逃し「なんか微妙」という印象の強い1台になってしまったのです。
でも、いい機種だとは思う
Galaxy S20 5G SC-51A、決して悪い機種じゃないです。
Galaxy Sシリーズはハイエンドでも手への収まりが丁度いいサイズが毎回ラインナップされているし、基本スペックもしっかり底上げされて「ハイエンドらしい仕様」としてガッカリしない内容にもS20シリーズはアップデートされています。
ここまでに書いた残念だったポイントを逆に考えていけばいいだけで、カメラの色味は個人差もあるので「これがキレイ」と思う人もいるでしょうし、2~3年前の機種から買い替えれば圧倒的に快適だし、今はドコモオンラインショップでの購入もスムーズに行えるに改善しているし、発売からそろそろ1年が経過しますがこれから選んでも十分に満足できる1台です。
今回は本当に「ちょっと好みじゃない」とか「買うまでが面倒過ぎた」というだけで、使うタイミングやモチベーションを失ってしまったがために「ワーストバイ」になってしまったというだけの話です。
2020年はコロナ禍の1年だったので外出する頻度も大きく減り、減った結果としてあまりモバイル機器に投資していない1年でした。
そのため通常なら「満足した!」となったであろうGalaxy S20 5G SC-51Aも、活躍の出番がなかったことでモバイルライフの中で華を持つ事もなく、今年のワーストバイになってしまいました。かなしい。
そして2020年は筆者として、メインをGalaxyからiPhoneに変えた年でもあります。
2021年からはGalaxy Noteシリーズが廃されSシリーズに統合されるとか、来秋にはGalaxy Foldも使って2年になるので買い替えたいなぁ…とか。なんとなくまたGalaxyは買わねばならない1年になると考えているため、来年はワーストではなくベストに挙げられる出会いに期待です。