Samsung製のフィットネストラッカー「Galaxy Fit e SM-R375」を購入しました。
ウェアラブルデバイスのスタンダードといえば腕時計型、それもApple Watchのようなものを思い浮かべますが、38mm/40mmの小さいモデルでも運動時や睡眠時は存在感が結構あって、ずっと身につけて「自分の行動を記録する」には不向きで、フィットネストラッカーやアクティブトラッカーとも呼ばれる細長いバンドタイプがここ数年のお気に入りになっています。
最近だと寄稿記事でも活用方法を書いていますが、ファッションアイテムとして腕時計が好きなので、お気に入りの腕時計に追加して身につければスマホの通知をチェックできるといった使い方も結構気に入っています。
そしてお気に入りで使っている「Galaxy Fit」が故障してしまったので、今回は昨年の同時期に発売になった下位モデル「Galaxy Fit e SM-R375」を購入してみたのでご紹介です。
価格は約4,000~5,000円ほど。細長いバンドタイプのフィットネストラッカーとしては一般的な価格帯ですね。気持ちXiaomiの「Mi Band 4」や「Mi Band 5」の方が安いかな?
Galaxyユーザーであれば「せっかくなら、全部Galaxyで揃えたい」なんて考えたときに、Galaxy Fitシリーズが気になるとも思いましたので、買って2週間ほど使っての所感を書いていきます。
Galaxy Fit e SM-R375
まずはパッケージや本体をチェックしていきます。
パッケージはGalaxyシリーズお馴染み「白地に製品イメージ」のもの。
Galaxy BudsやGalaxy Watchなどとも同じパッケージデザインなので「箱は残しておく派」には嬉しい仕様です。
今回購入したGalaxy Fit eのカラーはブラック。
価格相応とでも言うべきなんでしょうけども、とてもシンプルなバンド形状のウェアラブルデバイスです。
バンド交換にも対応していますが、Galaxy Fit e本体をバンドにはめこむタイプなので作りそのものは安っぽいシンプルです。
言い換えれば、この作りになっているのでサードパーティ製のバンドも含め「バンド交換で大きくカラーリングを変更できる」のは、身に付けっぱなしのウェアラブルデバイスとしては嬉しい仕組みとも言えます。
例えば、スーツを着ていかないといけないような場面では標準のブラックのバンドにし、普段はカジュアルに服装に合わせたカラーのバンドにしたり、夜間のランニングの際には蛍光カラーのバンドを取りつけるといった使い方もアリですね。
充電は専用ケーブルが必要です。
Galaxy Fit eをバンドにつけたまま、充電器にカチッとはめこんで充電を行います。
これもGalaxy Fitとの違いで、上位モデルではマグネット式の充電クレードルだったので互換性はありません。
どちらかがいいかと聞かれると、どっちもどっちという感じ。マグネット式のクレードルはいつの間にかズレて充電できていないこともあってストレスですが、かといってGalaxy Fit eのようにカチッとはめこまない限りは充電できないのも、うまくハマっていなかったときにストレス溜まりますし。
ディスプレイはモノクロ。「PMOLED(パッシプマトリクスOLED)」という有機ELの一種なので明るさなどは十分です。
これはおまけ。逝ってしまわれたGalaxy Fitの様子。
ディスプレイが死に、バッテリーが0%になると充電もうまく行えません。100%まで充電できるときもありますが、こんな状態で使い続けるのは結構怖いので今回、残念ながらGalaxy Fit eと入替です。
使用感について
使い始めて2~3週間が経過しましたので、気になる点をざっくり書いていきます。
バッテリーは5~7日ほど持つ
フル充電状態で身につけ、心拍数の定期的な記録まで行うように設定した状態でバッテリーは5~7日ほど持ちます。
使い始めて約3週間で、初日にフル充電した後に充電した回数は2回ほど。シンプルなフィットネストラッカーとしては平均的か、少し電池持ちが長い方ではないでしょうか。
Galaxy Fitは心拍数の記録もオンにした状態で2~3日ほどだったので、約2倍の電池持ちです。
毎日充電が必要なスマートウォッチは充電が面倒だったり、バッテリー残量を気にしながら使うのがあまり賢い使い方とは思えない(得られる利便性よりもストレスの方が大きい)ので、これだけ電池持ちがいいのは好印象です。
操作性は微妙
致命的といえば致命的なんですが、操作性はかなり悪いです。
Galaxy Fitやその前に使っていたHUAWEI Band 3と比べ画面も小さく、モノクロ表示や解像度が劣ることでディスプレイを見ても表示されるアイコンの色で何の通知かを判断できず、文字も荒く視認性が悪いので、スマホを出さずとも通知があったことはわかりますが、それ以上の情報を容易に得るには不向きです。
また、例えばGmailの新着は通知され送信者が誰かまでは表示できますが、件名や本文冒頭を表示することもできません。
また、操作方法もタッチパネルではなく振動検知。スワイプやエッジタップの揺れを検知して画面を行き来するのですが、この反応がとにかく悪い。
戻る操作に使うようなボタンもないため、見たい情報に辿り着くまで画面を一周するような操作が必要になる点は煩わしさしか感じられません。
スマートウォッチほど嵩張らず、しかしスマートウォッチのように通知を手元で確認する用途に選ぶにはオススメできません。
少し使い方を広げていくと、ジムに設置されたトレーニングマシンとSamsung純正のヘルスケアアプリを連携させることができます。
普段の歩数など活動量+ジムトレーニングの運動量を合計し、日に消化したカロリーなどを一元管理したいような場合など「付けっぱなしで全部記録して欲しい」と考えている人ならば、約4,000円で実現可能な点では検討の価値は十分にあります。
筆者の場合、1年以上Samsung純正のヘルスケアアプリに普段の活動量を記録、蓄積していますし、ジムのトレーニングマシン(Life Fitnessのマシン)と連携もしているため、データを捨ててしまうのはなぁ…と。
なので、今回は使い勝手こそ悪かれど、もう少しの間はGalaxy Fit eを使ってみようと考えています。