だいたい1年前にメインのPCを新たに組んだばかりですが、いろんな事情があって新しくメインPCを組まなければならなくなりました。
ASUS Prime AP303のレビューでもちらっと書いていますが、新しくメインPCを組んだので今回はパーツ構成などを紹介していきます。
IntelからAMDに出戻り、だって……
2025年は珍しくIntel、AMDからデスクトップPC向けのCPUの新世代製品がリリースされていません。
それどころかAI特需によるDRAMを始めとするPCパーツの高騰もあり、製品リリースから1年以上経過したパーツを中心に組もうとしても割高になってしまいます。
実際、2025年末には駆け込み需要でPCメーカー・BTOメーカーは一時的に受注を停止したり、急遽ラインナップの整頓を行ったり、既存製品の大幅な値上げに踏み切ったりと、PCを買うには時期が悪いんですよね。
……それでもメインのPCを組むしかなかったんです。だって去年組んだマシン、手元からなくなっちゃったんだもの。

そこで今回は2025年に「13年ぶりの復活!」と、すっかりAMD Radeon搭載のビデオカード専業メーカーのイメージの強いSAPPHIREから登場した、AMD CPU向けマザーボードを使ってみたく、AMD Ryzenで新たなPCを組みました。構成は以下の通りです。
| OS | Windows 11 Pro |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
| マザーボード | SAPPHIRE NITRO+ B850A WIFI 7 |
| メモリ | Crucial CP2K32G56C46U5(DDR5-5600・64GB(32GB×2)) |
| ビデオカード | SAPPHIRE NITRO+ Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB |
| SSD(Boot) | KIOXIA EXCERIA PLUS G4 SSD-CK2.0N5PLG4J 2TB |
| SSD(Data) | Solidigm P41 Plus 2TB |
| CPUクーラー | ARCTIC Liquid Freezer III Pro 240 |
| 電源ユニット | Corsair RM750e 2025 ATX3.1 |
| ケース | ASUS Prime AP303 ブラック・メッシュ |
PCパーツを買ったのは1月の3連休のタイミングで、なんとなく「今買えるパーツも、来週以降、値段があがりそうなものが多いな……」と、急遽アキバに買いに行って組んだので予算の都合もあって「ミッドハイ」くらいのパーツが中心です。
ぶっちゃけ昨年組んだPCの方が性能は上ですね。
あと、一部パーツは昨年組んだPCが手元を去る前に別のパーツに取り替えて手元に残したものだったりするので、意外と出費は抑えられています。
CPU:AMD Ryzen 7 9700X

CPUはAMDのRyzen 9000シリーズのミドルレンジ「Ryzen 7 9700X」をチョイス。
正直もう少し上の方が……とか思わないでもないんですが、これは完全に予算の都合です。
あまりマニアックは話は当ブログで書いてもしゃーないので、そういうのはITmediaで担当している記事とか読んでもらいたいんですが、消費電力あたりの性能や、RyzenというCPUの仕組み・作りからすると「間違いない」と断言できる、非常に優れたCPUだと思います。
余談ですが、このPCを組んでいるタイミングで「Ryzen 7 9850Xの先行レビュー」の作業も行っていたので「あ~~~~~、このCPU、このまま俺のマシンに組み込ませて使わせてくれねーかな~~~~~」とか考えてました。
マザーボード:SAPPHIRE NITRO+ B850A WIFI 7

約13年ぶりに復活したSAPPHIREのマザーボード。
上にも書いた通り、これを使いたいがために今回のPCは他のパーツを選んでいます。
多分これが出なかったら「Intel Core Ultra 7 265」とか「MSI B860 TOMAHAWK」とかで組んでます。
チップセットは製品名の通り「AMD B850」でフォームファクタはATX。
VRMのヒートシンクも立派で、ミドルレンジのチップセットでありながら、ハイエンドモデルのCPUを搭載しても十分に性能を発揮できるような作りです。
ただPCI Expressのレーン数はチップセットの都合ちょっと少なく使いづらい仕様で、M.2 NVMe SSDを3枚搭載可能としながら、その場合にはPCI Express拡張カードと排他利用になったりと、予めどんなパーツをどう組み付けるかを考えておかないと、動作しない・パフォーマンスが出ないと嘆くことになります。
またビデオカードを装着することになる一番上のPCI Expressカードスロットの位置がやけに高く、CPUクーラーに干渉しやすいという弱点もあります。(これについては後ほど詳しく書きます。)
あ、厳しめのことばかり書いてますけどモノとしては気に入っています。
デザインもいいですしM.2 NVMe SSDはあの小さなネジで固定しないでいいツールレス仕様だし。
ビデオカード:SAPPHIRE NITRO+ Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB

マザーボードとビデオカードはメーカー、ブランド(グレード)を揃えました。
Radeon RX 9000シリーズのNITRO+のオリジナルクーラーのデザインがものすごく好きなんですよね。
PCゲームをするにはちょっとパワー不足が否めない気もしますが、そもそもそんなにゲームしないしなぁ……ってことで、予算を抑えつつVRAM量重視でRadeon RX 9060 XT 16GBを搭載するこちらをチョイス。
マザーボードと発売年度が同じなので、江戸切子のような格子柄のデザインが揃えられて見た目の満足度はかなり高めです。
CPUクーラー:ARCTIC Liquid Freezer III Pro 240

すんげーよく冷える!と評判の簡易水冷(AIO)のARCTIC Liquid Freezer III Pro。
もっと大きな360mmラジエーターのモデルもありますが、Ryzen 7 9700XのTDPは65Wとイマドキのデスクトップ向けCPUとしては低い方なのでそこまでの性能はいらんやろ!ってことで240をチョイス。
……って言いたいんですけど、実はこれ、このPC用に買ったパーツじゃないんですよね。
色々とベンチマークしないといけないときに使っている簡易水冷が5年落ちで流石にそろそろ寿命だろうと、検証パーツの入れ替えとして同日に「安くなってるし、ついでに買っちゃおう」と買ったんですよ。

本当はこいつ、クーラーマスターの「Hyper 212 3DHP」を取り付ける予定でした。
さっきマザーボードの項目で
またビデオカードを装着することになる一番上のPCI Expressカードスロットの位置がやけに高く、CPUクーラーに干渉しやすいという弱点もあります。
と書いた通り、こいつめっちゃビデオカードに干渉しちゃうんです。
なので急遽検証用パーツとして買ってきたARCTIC Liquid Freezer III Pro 240を今回のPCに使うことになりました。
電源:Corsair RM750e 2025 ATX 3.1

今後今回組んだPCをアップグレードするとしても「CPUをよりコア数の多いものに取り替える」「メモリを増やす」くらいしかやることがなく、最も電力を食らうGPU(ビデオカード)の交換は予定にないので、安価ながら定番の電源を選んでおけばまず問題ないだろうと判断。
そんなときに丁度いいのがCorsairのRMシリーズ。ちょっと前のモデルの評判が悪かったんですけど、2025年モデルはだいぶ評判の方も回復していたし、フルプラグイン・ATX 3.1仕様のビデオカード補助電源(12V-2×6)にも対応しているので、じゃあこれでいいじゃんっていうかなり打算的な選び方をしています。
実際使ってみてそこまで動作音がうるさいとかもなく、1万円台前半で買える電源ユニットとしてはまず間違いないモデルでしょう。
問題:やっぱりCPUクーラーがビデオカードに干渉する
本命だったクーラーマスターのHyper 212 3DHPがビデオカードに干渉するので、代わりにメインPCに使うことにしたARCTIC Liquid Freezer III Pro 240ですが、これもビデオカードに干渉します。

ASUS Prime AP303のレビュー記事でパーツを組み込んだ状態としてこの写真を使っていますが、よーく見るとCPUブロックとラジエーターをつなぐホースが干渉して、ビデオカードが曲がってるんですよね。

そしてこちらが修正後。
ビデオカードの装着位置は変えられないので、クーラー側の装着方法を変更しています。
ARCTIC Liquid Freezer III ProをAMD CPUに取り付ける場合、CPUブロックが若干「CPUの下の方に、クーラーの中央が位置するよう」に取り付けるようになっています。
これは現行のRyzenのホットスポットが、CPUの中心よりも僅かに下に位置しているからです。
これを敢えて取り付け用の金具(リテンションキット)を左右逆にすることで、CPUブロック部分を上寄りに取り付けることが可能です。
この状態ではCPUの冷却能力が低下してしまうわけですが、実測で2度違うかどうかくらいの差でしたし、ビデオカードに干渉しコネクタ部分に負担がかかる方が寿命を縮めてしまうだろうと考え、メーカー推奨ではない方法ですがおさまりのいい取り付けを行うことができました。
また、ASUS Prime AP303のレビューでも書いている通り、ARCTIC Liquid Freezer III Pro 240のラジエーター・ファンの厚みは約66mmと、ASUS Prime AP303の「トップに取り付けられるAIOの厚みは60mmまで」を超えてしまいます。
240mmのラジエーターであれば前後に取り付け位置をずらす余裕があるので、マザーボードのVRMヒートシンクと干渉しない位置にズラすことで仕様で定められたサイズよりも分厚いラジエーターを装着することが可能です。
こういうのが自作PCの楽しみですよね!
2026年のメインPC……と言いつつ、しばらくはこのマシンを使う(はず)
というわけで2026年の新メインPCを組みました。
流石に色々とパーツの値段が高すぎて「よし、来月はコレに買い換えちゃうぞ!」ともいかない市場感もあるので、しばらくはこのままの構成でこのPCを使うと思います。
