机の上にノートPCを置いて使うとき、どうしても前傾姿勢になるため長時間の使用ではどうしても肩や背中が凝ってしまいます。
対策としてはノートPCを台に置いて高さを稼いだり、外部モニターに接続してデスクトップPCのように使う方法がありますが「いつまで続くかわからないテレワークに自分のポケットからお金を出すにはちょっと」という投資に躊躇っている人も多いと聞きます。
そこでノートPCを快適に使えるアイテムとして、クラウドファンディングで大成功を収め、定番アイテムとして現在も人気を集めている「MOFT」を試してみました。
MOFT
MOFTはノートPCに貼り付けるノートPCスタンドです。
折り紙や段ボールを使った工作をイメージするとわかりやすいかもしれません。
何もしていない状態ではただの一枚ぺらの紙ですが、折りたたむ向き次第では重たいものをしっかり支えられる強度を持たせることができますよね。
MOFTも普段は1枚の板ですが、開いた状態では1~2kgほどあるノートPCを支えることができるノートPCスタンドに化けてしまうのです。
「1枚の板」からノートPCに化けるため、パッケージも保護フィルムなどようなシンプルな包装です。
通常のノートPCスタンドは可動部がしっかり作られており、さらに金属や樹脂で作られていることからパッケージも立派な化粧箱に入ってることが多く、それと比べると「これ、本当にノートPCスタンドなの?」という驚きがあります。
中身も至ってシンプル。MOFT本体と取扱説明書のみ。
ノートPCへの取りつけは粘着シートでの貼り付けです。
ネジ留めを行うとか、専用の治具を使って取りつけるといった手間はありません。
粘着シートも繰り返し貼り付けできるタイプなので、ノートPCを買い換えた場合に付け替えて使い続けることができます。
筆者の愛用のThinkPad X1 Carbonに貼り付けてみました。
14インチのノートPCに貼り付けた状態で7割ほどの底面積を埋めるため、11インチサイズのノートPCだと元々備わったゴム足などと干渉してしまうかも。
一般的な13インチ以上のノートPCなら問題ありませんね。それこそ、テレワークで会社のノートPCを自宅で使っているような場合はほとんどが13インチ以上でしょうからサイズ感は気にしないでOKでしょう。
実際にMOFTを広げた際はノートPCに最大でこれだけの傾斜・高さを与えることができます。
高さは約10cmほど。貼り付け位置とノートPCのディスプレイ・ヒンジの作り次第で多少の差は出てきますが、10cm高くなるだけでもかなりディスプレイは見やすく、姿勢は楽になるはずです。
MOFTを開いた状態で、背面から見るとMOFTロゴが見えるのはちょっとカッコイイ(かも)
MOFT取付時に気をつけたいのがノートPCの吸排気口の位置です。
筆者のThinkPad X1 Carbonの場合は見事に吸気口の半分が塞がった状態に。実際、このまま使って熱で落ちるとか極端にパフォーマンスが落ちるといったこともないためこのまま使っていますが、完全に塞いでしまうような場合は動作に影響が出る可能性もゼロとは言い切れません。
極端な話、どうしてもMOFTを使いたけれ切り込みを入れてしまってもいいかも。吸排気口の大きさ次第ですが、粘着シート部分に数センチの切り込みを入れてもMOFTを開いた状態で安定しないなんてこともなさそうな作りなので。
MOFTの価格は3,000円弱。テレワークを快適にするために、ノートPC周辺機器への投資としては外部ディスプレイを買ったり、立派なノートPCスタンドをこしらえるよりは安価ですので、お試しでの購入でも全然アリでしょう。
何より、ノートPCに貼り付け持ち運べること一番のメリット。これであれば自宅に限らず、ファミレスやコワーキングスペース、ホテルなどでも快適な高さや角度でノートPCで作業が行えます。
カラーバリエーションも今回紹介したローズゴールド(ピンク)以外に、おとなしめなグレーなども用意されていますので、好みやノートPCのカラーにあわせ選ぶことができます。