日本国内でも2020年5月26日から受注が開始されたThinkPad TrackPoint Keyboard II。
筆者も受注開始日に注文し、7月10日、やっと到着しましたので簡単にご紹介していきます。
余談ですが、トラックポイント付のキーボードは「ThinkPlus USBキ-ボ-ド ウルトラナビ付」から使い始め、以降モデルチェンジの度に買い替えているくらいにはこのキーボードの愛用者です。
今回のThinkPad TrackPoint Keyboard IIも発表時に当ブログにしては珍しく「発表されたぞ!」なんて記事を書いてしまったくらいには楽しみにしていました。
ThinkPad TrackPoint Keyboard II (US)
今回購入したのは「英字配列」とも「アメリカ英語配列」とも呼ばれるキー配列のもの。
日本語配列(JIS配列)でも打てなくはないんですが、いつからかすっかりこの配列に慣れてしまったので今回もこちらをチョイス。
「ThinkPadのキーボードだけを取り外した」とも言えるルックスは先代モデルから大きく変更はありません。
ファンクションキー列が4つずつ区切られているのが先代モデルからの大きな違いです。
また、CapsLockとEscにはLEDインジケータが追加。
それぞれLock状態であれば白色LEDが点灯するように改良されています。
電源ボタンは右側面にスライドスイッチで設けられています。
筆者としては今回が初のワイヤレスモデルの購入ですが、先代モデルでも同じ位置に電源スイッチがありました。
キックスタンドによるチルトも先代モデルから変更はありません。「トラベルキーボード」なんて愛称だった時代もあるため持ち歩きを意識してなのか、キックスタンドの作りがシンプルなのも変わっていません。
背面にはスライドスイッチが2つ。
左がUSBドングルでのワイヤレス接続とBluetooth接続の切替スイッチ。
右はWindowsとAndroidの切替で、Androidに設定した場合はファンクションキーのF9~F12が、Androidのナビゲーションキーの戻るやホームとして機能するようになります。
PCに取りつけるUSBドングルは写真の通り、TTPKIIに収納可能。
USB Type-C端子は充電用です。
※一説によればこの端子に繋いで有線接続しても利用できるという話もありますが試した結果利用できませんでした。何か設定があるのかは時間のあるときにまた試します。
2年ちょっと使った先代モデルとも比較。
こうして比べてみるとファンクションキーが4個ずつ区切られている以外にも、クリックボタンの形状やパームレスト部からキーボードまでのラインの取り方も変更されていることがわかります。
散々先行してWebメディアに掲載されたレビュー等にもあるように、TTPKIIのベースになっているのは現行型の「CS19」と呼ばれるThinkPadキーボードがベースです。
実際にタイプしたときの感触はもちろんのこと、上記の通り外観で変わっている部分も現在のThinkPadに準拠したものに変わっています。
それにしても2年使った先代ですが、キートップの文字は消えているしテカテカになっているし、パームレスト部もツルツルです。
きっとTTPKIIも2年後にはこんな姿になっていて、2枚目のTTPKIIを買う日が来るんじゃないかな、と。
キーボード自体の薄さなどは先代から変わらず。
先代モデルよりも接地面である机の天板から、キーボードまでのラインが自然になったような気もします。
そして見ての通り、先代は見事に逆アークというか、歪んでしまっているんですよね。
実利用には全く影響は、今のところないんですがこれがTTPKIIで改善されているかは長期で利用してまた確認したいところ。
マイナビニュースの開発者インタビュー記事には鉄製パネルを増やし剛性を増したことが紹介されているので、先代のようには歪みづらくなっているのかもしれません。
ドライバのダウンロード
到着後、USBドングルをPCに取りつけてTTPKIIの電源をオンにすれば自動的にWindows標準のHIDキーボードドライバが適用され利用することが可能です。
が、トラックポイントの感度やクリックボタン中央のスクロールボタンを利用するためにはドライバのインストールが必要です。
レノボのサポートサイトでも周辺機器・キーボードと進んでいってもTTPKII専用のドライバへのリンクは出てこないため、先代のドライバをそのまま使うのかとも思ったのですが、そちらは適用できず。
そこでTTPKIIのモデル番号等で検索を行ったところ、以下のダウンロードページに辿り着くことができました。
これを入れないことにはTTPKIIの本領発揮とはいきませんので、購入した人は忘れずにインストールしましょう。
※インストール後、再起動が必要です。
まだ届いて半日も経っていませんし、TTPKIIで文章を起こすのはそれこそこの記事が処女作です。
そのため「凄いいい」とか「めっちゃ駄目」とも語れないのですが、少なくともキータッチはCS19を採用した現行のThinkPadに近い、マイルドなものに変わっているのにはすでに満足しています。
何より、モバイルマシンとして愛用しているThinkPad X1 Carbon(5thGen/2017)のキータッチに近づいたことで、メインのデスクトップと作業を行き来したときの違和感がないのが嬉しかったり。
価格は1.5万円強、納期も1ヶ月以上と万人にオススメできるキーボードかというとまだなんとも言えないのですが、従来モデルを使っている人やテレワークなどThinkPadに外部ディスプレイを繋ぎデスクトップPCのように使っている人ならば、せーの!で買ってみてもいいと思います。