真実とは心の目の中に映るものさ

日記
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仮面ライダージオウが終わった。
8月25日放送の最終話(49話)「2019:アポカリプス」をもって、逢魔降臨歴は最後のページを迎え、仮面ライダージオウの物語が終わったのだ。

いや、終わったのは仮面ライダージオウだけでない。仮面ライダークウガから脈々と続いてきた平成ライダーが終わったのだ。
このトップページの最新記事には表示されずRSSフィードにも含まれない「日記」を7月に用意してから、すでに仮面ライダージオウ・平成ライダーへの想いを2回も書いている程度には、僕は平成ライダーが大好きだ。

"ヒーロー"になりたい
「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」を見てきた。 色々言いたいことはある。 しかし言ってしまうとネタバレになるし、言いたいことは文句というよりも「ありがとう」という感想しか出てこない。 しかしなんでアイキ...
20年分の愛を込めて
仮面ライダージオウの物語が佳境に入った。 来週の放送分を含めて、あと3話で終わってしまうらしい。すでに令和になって初のライダーとしての「ゼロワン」も発表されているし、その初回放送が9月1日だと決まっているのでジオウが終わってしまうのは当然...

さて、そんな大好きな想いをそのまま発信するだけでもおもしろみはないし、仮面ライダージオウの終盤の展開を改めて振り返りながら「平成ライダーとはなんだったのか」を以下に書いていく。
「終盤の展開を」と書いた通り、これは仮面ライダージオウのネタバレでもある。これからTTFCで全部見ちゃうぞ!と考えている人には盛大なネタバレになるので、それが嫌な人はそっとブログのトップに戻り「ZenFone 6がお買得!」の記事からZenFone 6を買うなどして欲しい。

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仮面ライダージオウの終盤に何が起こったのか

ここから先は仮面ライダージオウを視聴している人だけが読んでいると仮定して話を進めていく。
つまり、個別に登場人物の解説などは行わない。

ジオウの物語の大筋

仮面ライダージオウの物語の大筋は
・ジオウが過去のライダーの力を悪用した敵を倒す
・倒すためには過去のライダーの力を自分も手に入れないといけない
・手に入れるために、倒すためにタイムトラベルをする
くらいに覚えておくといいだろう。

ただ、これは序盤だけ。
中盤以降、歴代ライダーの力を受け継ぐ流れが大きく変わる。

「過去と未来を行き来して、過去のライダーの力を手に入れる」から、今の時代に過去のライダーが登場し、敵対したり共闘しながらその力を受け継ぐことに変わっていく。

大人の事情で語ってしまうと「オリジナルのライダーがいっぱい出てきた方が盛り上がるでしょ」なのかもしれないが、そんなメタ的な話についてはココでは語らない。

そもそも、過去のライダーが現代に現れてくることをジオウの作中では「歪み」と呼んでいる。
この歪みこそがジオウ終盤の鍵であり、平成ライダーの鍵だと言える。

この世界を破壊する

世界の破壊者といえばヤツ。ピンk…マゼンタ色の仮面ライダー「ディケイド」。

47話の最後に「この世界を破壊する」と宣言。
それ以前にも過去の強敵たちが出現していく状況に対し「時空の歪み」や「世界の歪み」といった表現を使い、暗に「ジオウの世界はおかしくなっている」ことを示してきたディケイドが、遂にその世界を破壊することを宣言。

そもそもそれ以前にも「世界の破壊」はジオウの作中の鍵になっている。
というのも、ラスボスであるスウォルツ、その妹である本作のヒロインであるツクヨミ(アルピナ)がいた世界は破滅の危機にあり、その世界を救うには「ジオウの世界」を犠牲にするしかない。

そもそも何故、ジオウの世界が歪んでしまったのか。
これは各世界にはライダーが存在し、ライダーの存在がその世界を平和に保つ鍵だった。
ジオウは過去のライダーたちから力を集めると同時に、それぞれの世界の危機をもジオウの世界へ呼び込んでしまったわけ。
平成ライダーすべての力を集めたジオウの力は強大なものの、ジオウの世界はすべての世界の脅威を受け入れるには難しく、それが歪みや破壊に繋がってしまうということ。

さらにスウォルツ自身は妹であるツクヨミ(アルピナ)よりも力が劣るため
・ジオウに全てのライダーの力を集める
・その力を得ることで、自身を最強の存在にする
・ライダーの力を集めた結果、ジオウの世界が破滅を迎え、代わりに自分たちの世界は救われる
というロジックの元、物語冒頭から暗躍し、最終局面ではラスボスになると。

最終的には「世界をも破壊する力」は「創造は破壊から生まれる」と、オーマジオウになったソウゴがその力を持って「仮面ライダーの力を受け継ぐ前」まで世界を作り直したことで、ジオウの世界の破壊を防ぐことができ物語は終わります。

仮面ライダーはどの世界にだっている

さて、そんな感じでジオウ最終話「2019:アポカリプス」を見終え、改めて物語終盤のキーになった部分をピックアップして再考して辿り着いたのは「仮面ライダーはどの世界にもいる」ということ。

ジオウのクライマックスは作冬の「平成ジェネレーションズFOREVER(以下平ジェネFOREVER)」や今夏映画の「OverQuartzer」を全力で肯定する内容になっていると言えます。

平ジェネFOREVERでは「仮面ライダーは虚構である」と仮面ライダーの存在を否定します。
確かに大人というか、小学生にもなればテレビの向こうにいるヒーローがこの世に存在しないことはわかっているのですが、やはり子供時代に憧れた存在として記憶には残り続けます。
同作では「平成ライダーという存在をこの世から消す。そして人々の記憶から消す。」ことで、ライダーたちのいない世界を作り上げようとするわけですが、虚構であっても「ここにいる」と信じてくれる人がいる限り、仮面ライダーはヒーローとしてあり続ける!と定義するお話。

そしてOverQuartzer。
平成ライダーが昭和ライダーと大きく違うのは「時間軸が繋がっていないこと」。
作品毎、もっと言えば一年毎に世界も設定も何もかもが変わってしまうため、そのデコボコとした内容には否定的な意見が多いのも事実。
いっそ、平成という時代ごとやり直して新しい平成を、新しい平成ライダーを始めよう!とISSASOUGOの魔の手が忍び寄るわけですが、各作品の繋がりの有無なんて関係ない、登場したメディアなど関係ないと、平成を駆け抜けた全てのライダーが、誰かにとっての希望の光なんだと、オールライダーでライダーキックを決めて、平成を肯定して終わるという話。

これらを踏まえた上で、仮面ライダージオウ最終回の

消えないよ どんなに歴史が壊されても 仮面ライダーは壊れない

時計の針はさ 未来にしか進まない ぐるっと一周して 元に戻ったように見えても 未来に進んでるんだ

というソウゴの台詞を改めて聞いて欲しい。

いや、これはソウゴを通して平成ライダーの作り手たちが、平成ライダーを見てきた視聴者に対して改めて「平成ライダーとはなんだったのか」を伝えているとも考えられます。

ジオウ最終話では作り替えられた世界はもう一度平成ライダーそれぞれの世界に分岐します。
それぞれのライダーが守った、それぞれの世界に戻るのです。

平成ライダーは虚構の存在かもしれません。登場人物が変身したと思っているヒーローの中には別の人が入っています。先週倒壊したはずのビルが今週キレイな姿で別の番組に映っているかもしれません。作中の日付・時間に未確認生命体による殺人事件が起こったニュースを自分がリアルタイムで目にしてないのは、そもそもそんな事件が起きていないからかもしれません。

ただ、それでも仮面ライダーはどの世界にだっているんです。

ここで少し話を戻すと、ジオウのクライマックスではスウォルツ・ツクヨミの世界には仮面ライダーがいたことが崩壊の原因になったと語れています。
僕たちの今住まうこの世界は、崩壊に向かっていますか?確かに温暖化や異状気象、隣国との関係の悪化など、何か崩壊の序章のような出来事が起きつつありますが、ハッキリと崩壊に向かっているとも断言はできません。
つまり、それなりに幸せに、楽しく生きていられる僕らの世界にもきっと仮面ライダーはいます。心の中に、記憶の中に、憧れた仮面ライダーの姿を思い出せる間は、きっとどこかに仮面ライダーはいて、この世界を守ってくれているんだと、僕はそう信じたい。

<本日のBGM:Journey through the Decade / Gackt>

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