お手頃サイズ・価格でハイレゾ音源を楽しめる – SONY Walkman NW-A26HN

オーディオ

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購入から約半年ほどが経過し、書こうと思いつつも書きそびれていた2015年モデルのウォークマンについて、今更ながら簡単にレビューしていきます。
実はここに辿り着くまでに不慮の事故で修理、さらに紛失するも運良く見つかり戻ってくるも液晶画面が液漏れしていて再度修理…と、半年間で随分過酷な試練を乗り越えてきた、今じゃ手放せなくなった相棒ウォークマンなんです、こいつ。

NW-A26HNってこんなウォークマン

2015年10月発表、同月発売のモデルで、2014年モデルの「A10シリーズ」のマイナーチェンジモデルとなっています。
最近では色々なアニメーションやアーティストとコラボしたCMをテレビやWebサイトで見かけることも多く「ああ、あのウォークマンか」と思う人もいるかもしれません。

これです、これ。
高音質の代名詞になりつつある「ハイレゾ」に対応したウォークマンです。
ソニーのウォークマンのうち、ハイレゾに対応したシリーズはこのAシリーズと、贅沢の極みたるハイエンドのZXシリーズがラインナップされており、懐が寂しくなければもちろんZXシリーズを手にしたいところですがそんな予算もなく。
Aシリーズは容量と付属イヤホンのスペックにより2万円前半~4万円弱で購入が可能な「ハイレゾ入門機」のウォークマンです。
使用中のNW-A26HNは容量32GB、ハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンが付属したモデルです。

NW-A26HNのココが気に入っています

色々と気に入っている部分はありますが、その中でも3つピックアップしてご紹介。

本体がコンパクト

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最近のスマートフォンの中でコンパクトモデルとしてラインナップされているDisneymobile on docomo DM-01Hと比べてみました。
売場でも小さい!と言われるDM-01Hと比べてもかなり本体が小さく薄く、とにかくコンパクトです。ジャケットの内ポケットに入れても邪魔になりませんし、重量も軽いためネックストラップで首から下げていても苦になりません。ただでさえスマートフォンを最低でも2台、取材などで出かけるとなるとノートPCにカメラが2台~と荷物が多くなる中、なるべく小さく軽い方がいいじゃないですか。
もっと小さい機種を…となると、定番のiPod、その中でもiPod nanoあたりの選択肢も出てきますが、容量が16GBしか選べないこと、できることならお気に入りの曲はよりいい音質で聴きたいなーと考えてしまうものなので、NW-A26HNは容量32GBという点も評価し個人的ベストバイだったというわけです。

microSDカードで容量が拡張できる

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そのまんまなんですが、NW-A26HNはmicroSDカードを挿入し、容量を拡張することができます。
初めて筆者がデジタルオーディオプレイヤーを購入したのが2004年頃なので、10年以上に渡り溜め込んできた楽曲のライブラリを放り込むとなると32GBでも足りません。流石に全部を放り込むわけじゃありませんが、売りである「ハイレゾ」の音源ともなるとアルバム一枚で2GB~3GBほどの容量にもなるため、microSDカードで容量を追加できるのはお気に入りポイントとして高得点を差し上げたいくらいです。
microSDカードも最近はかなり安く、64GBで3,000円以下、128GBでも5,000円を切る金額で購入できるため「容量不足で曲を入れ替える」とか「より大きな容量のモデルに買い換える」必要がないというのは、かなり魅力的ではないでしょうか。

もっとも、最近はスマートフォン向けに月額制の音楽ストリーミングサービスも提供されており、こうしたサービスを利用することでプレイヤー(スマートフォン)に音楽用に大容量のストレージを用意しないでも色々聴けていいじゃない!という考え方もあるのですが、スマートフォンで音楽を再生しているときにメールの通知音だとかが邪魔してくるのが嫌で嫌で…。

再生・停止・ボリューム・曲送り、やっぱりボタンは正義

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こういう音楽プレイヤーって、もちろん画面を見ながらお気に入りの曲を選んで聴く使い方もしますが、ポケットの中に入れたまま手をつっこんで、適当に曲を送るとかボリュームを調整する、なんて使い方をします。
リモコン付きイヤホンやBluetoothのヘッドホンでも「ボリュームアップを連続して二度押しすれば曲送りができます」とかありますが、手が悴んでいる冬場なんかはうまく二度押しとかできなかったり、首元にリモコンがくるようなイヤホンだと夏場は汗でボタンが押しづらいとかあって、あまり使い勝手のいい仕組みじゃないと思ってます。

その点、NW-A26HNはポケットの中に本体をツッコんだまま、本体に触れてカーソルキーを適当に左右に押せば曲送り・戻しもできますし、ボリュームの変更はもちろん、こうした音楽プレイヤーだったらあって当然のホールドキーで勝手なボリューム変更や曲送りを防げるのはやっぱり便利です。

使い心地で気になる部分

これだけお気に入りを書き連ねたNW-A26HNですが、それでも気になる部分はいくつかあります。
今後の本体のアップデートやモデルチェンジに伴い改良されるといいなーというところを何個か適当に。

BACK・OPTIONキーがカタい

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ここの二つのボタンの押し心地がとてもカタいです。
爪でグッと押し込むようにしないと押せず、それだけの力を加えるためボディ全体から軋み音がします。
ボディが歪んでしまうなどそういうったトラブルは半年使用してないため、流石にそこまでやわな作りではないため気にしないようにしていますが、できればもう少し押し心地がよくクリック感のあるボタン・スイッチに改良させるといいな、と。

PC接続時、内蔵ストレージとmicroSDカードへのアクセスは切り替え操作が必要

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せっかく内蔵ストレージとmicroSDカードの両方にガツガツ音楽を放り込めるNW-A26HNですが、PCに接続して楽曲転送を行う場合、どちらか片方ずつしかPCで認識ができません。
AndroidスマートフォンをPCに接続した際、MTPモードとして内蔵ストレージとmicroSDカードの両方に同時にアクセスできるように、できれば外部メモリ対応のウォークマンも同じようになってくれると内蔵ストレージ⇔microSDカードで楽曲の移動が容易にできるので、転送するのも大変楽になるんですが。

ついでを言うと、microSDカードへの書き込み速度がスゴイ遅いです。
最近は楽曲をちょいちょい追加していくだけなので気にせずにNW-A26HNにmicroSDカードを差し込んだまま、PCに接続して楽曲転送を行っていますが、買ったばかりで一気に曲を転送する場合、SDカードリーダーで転送してからmicroSDカードをNW-A26HNに挿すようにした方が時間短縮になります。

まとめ

不満点というほどではありませんが、改善要望はちょいちょい出てくるものの、満足度は非常に高い音楽プレイヤーです。
最近はスマホで兼ねてしまう人も多いわけですが、音楽再生に特化した「専用機」だからこその使い勝手の高さや音質の良さはまだまだスマートフォンが勝てない部分です。電池持ちを気にしながらスマホで音楽を聴く時代でもないのかもしれませんが、大好きな音楽をいい音で聴きたいという自己満足を満たすため、中にはファッションアイテムとしても十分に活躍できるポテンシャルがありますので個人的にはかなりオススメです。